今週は土曜京都の新馬戦がまたもや長距離&小頭数なので、まず土日の東京新馬戦を解説します。
京都は日曜に芝のマイル戦があるので、時間があったら明日とりあげます。
▼土曜東京5R 牝馬限定 芝1600
ここはメンバー中唯一のOK判定、◎レディマクベス(父ハーツクライ・基礎体力値47)で仕方のないレース。
ただし藤澤厩舎&モレイラ騎乗で単複は雀の涙程度の配当予想。
よって連複馬券でなんとかしたいが、こんな時に限って相手選びは超難関。
・アオイエンジェル(父ハーツクライ・ぎりOK5日・★47)
・ボニーソックス(父ルーラーシップ・ぎりOK0日・★63)
・レッドベルディエス(父ディープインパクト・ぎりOK7日・53)
・レーヌシャドウ(父ブラックタイド・ぎりOK6日・41)
いちおうこれらの馬たちが2番手候補に挙がるが、いずれもぎりOK判定馬で信頼性には乏しい。
中でも一番OK判定期間の長い○レッドベルディエスを相手筆頭とするが、当然BAD判定馬の突っ込みも予想される。
▼日曜東京5R 芝1800
ここは判定が揺れている馬が多く、結果が大変気になるレース。
本命はまたも唯一の確定OK判定かつ堀厩舎&モレイラ騎乗の◎セントレオナード(牡・父ディープインパクト・★41〜)。
ちなみにこの馬は母リリーオブザヴァレーのMAX活性を受けているかいないかの瀬戸際産駒。
計算上は5日ほど経過してしまっているが、正確な種付け日が不明なので、今はめったなことは言えない。
もし母からもMAX活性を受けているなら★★66となり、クラシックに乗って当然の素質馬に早変わりする。
これはすんなり本命でいいが、問題はその後。
いちおう脈がありそうな馬を全て挙げていくと、
・ケイティロード(牡・父ジャスタウェイ・OK寄り?・69)
・サンタコマ(牡・父ジャンポケ・ぎりOK5日・★★69)
・ストームリッパー(牡・父ハービンジャー・ぎりBAD3日・81)
・フォーティラブ(牡・父ナカヤマフェスタ・OK寄り?・59)
・フローズンナイト(牝・父ノヴェリスト・ぎりBAD3日・44)
「?」判定が多いんですよね。
府中芝千八という舞台を考えると穴で面白いと思うのは、サンタコマ。
基礎体力値★★69もさることながら、父ジャンポケのミニマム期で優先祖先が母父サクラプレジデントと同じセダン(1955)という馬に行き着くのも興味深い。
サクラプレジデントはサンデー産駒ではあってもサンデーの面影が全くない(ハーツやステゴと比べて)馬なので、セダンのMAX活性馬と判断する方が自然かと思われ…。
セダンは日本でダービー馬コーネルランサーを出したが、他の重賞勝ち馬もなぜか秋の天皇賞や毎日王冠、安田記念で活躍した馬ばかり。
スリージャイアンツ、アイフル、タケデン、ハーバーヤング…。
まさにセダンは府中の鬼血統なのである。
ここでちょっとだけ脱線しま〜す。
この中にいるアイフル(父セダン、母父リンボー)という馬には、その配合にちなんだ貴重なエピソードがある。
アイフルの生産者・佐藤三郎氏は当時馬だけでなくシェパードの配合も手がけるブリーダーで、なんとこの馬の配合はそのシェパードの配合理論を応用したものだという。
アイフルが秋の天皇賞を勝つ少し前のこと、調教師の仲住芳雄氏が周囲にこんなことを漏らしていたという。
「この馬はやたら利口なんだな。どういうわけか、こっちがやりたいことはすべてお見通しなのさ」
しきりに不思議がる師を前にして
「ああアウト(ブリード)だろ。それにリンボーが効いている」
とその秘密をずばり解説した人物がいた。
その御仁こそが、いま私が学んでいるこの理論を日本に持ち帰った張本人、中島国治氏その人である。
(KKベストセラーズ刊「血とコンプレックス」より抜粋)
アイフルは秋の天皇賞、2度のアルゼンチン共和国杯をはじめ重賞5勝、3歳から7歳まで通算成績43戦12勝という無事是名馬を地でいく功績を残した。
話は現代に戻りまして…
相手はパドックでよく見てから決めることにして、問題はBAD判定の人気馬ルヴォルグ(牡・父ディープインパクト)ですよね。
パドックで馬を見た瞬間ごめんなさいする可能性もありますが、判定からは「堂々のBAD」としかいいようのない誕生日でして…。
深入りは禁物かと思われます。