今回からいよいよ関西馬編です。
まずはディープ、キンカメ、ハーツ産駒を見ていきます。
リストの見方
まだこれから鍛練を積む1歳馬なので、1頭1頭詳細な血統背景ではなく、最初に全馬スピードサイクル判定による分類を行います。
・スピードサイクルOK →馬体も良ければ推奨
・スピードサイクルぎりOK
・スピードサイクルぎりBAD
・スピードサイクルBAD
・判定不能
の5つに分けます。
OKとBADはそのまま(走る走らない)の意味ですが、ぎりOKとぎりBADは
→その馬の誕生日が母のスピードサイクル境界日ギリギリに位置するので、OKがBADだった、あるいはBADがOKだったという可能性あり
の意味です。
よってどちらかといえば「ぎりOK」の方がコケて失敗する(ショックでかい)可能性が高く、逆に「ぎりBAD」が実はOKで思わぬ幸運をつかめることもあるでしょう。
馬体が良い、牧場評価高いなどの推し材料があれば、積極的に「ぎりBAD」までは狙っていけるかもしれません。
ぎりBADについては、こちらでも「狙えるぎりBADかそうでないか」を積極的にコメントしていきます。
またスピードサイクルOK判定の馬に限って、その馬の適性がわかる優先祖先と基礎体力値をご紹介します。
▼G1サラブレッドC2018 1歳馬診断結果 関西ディープ産駒ほか編
【OK判定の馬】
24 レニーズゴットジップの17(牝・黒鹿毛)
父 ディープインパクト
【優先祖先】 サンデーサイレンス
【基礎体力】 ★72(平均は50)
【適 性】 芝のマイル
関西・庄野靖志厩舎 予定
本馬は追加募集らしく現在も空きがあるようですから、余裕のある方は検討してみても?
母レニーズゴットジップはBCターフスプリントで2、3着するなど、16戦8勝2着4回(2着はすべてG1)3着2回着外2回という堅実無比の短距離馬でした。
その母は2代父のDistorted Humor(1993)もしくは4代父のAffirmed(1975)の活性が高く、いずれにしろマイル〜スプリント色が濃い系統です。
ん?AffirmedってあのAlydarのライバルでしょ?
世紀の3冠馬なのに距離不安?
はい、そうなんですが、実は3冠戦以外の戦績を見ると、ライバルAlydarが9〜10ハロンを主戦場としていたのに対して、Affirmedは8ハロン以下のレース回数が異様に多いんですね。
重賞だけ見ても、6ハロンで3勝、7ハロンでも1勝していて、もしかすると3冠戦(とくにベルモントS)は「能力だけで距離克服」していたクチなんじゃないかと思います。
もっともその後の種牡馬成績はAlydarの圧勝でしたので、本馬の母レニーズゴットジップは「Affirmedの真の距離適性が出ているらしい」数少ない繁殖牝馬とも言えます。
また母は2代母No Dress CodeからMAX活性を受けており、ファミリー全般に基礎体力は万全。
サイクルもきれいに判別できる系統ですので、もし現在のディープのように活性が高い芝馬の父が配合されれば(父活性弱いと自然にダートの短距離馬へ)、若い母の産駒に今後も注目が必要です。
【ぎりBAD判定の馬】
22 ニンフⅡの17(牡・父ディープインパクト) 母ぎりBAD9日
ぎり判定の境目は1ケタ日数までと決めているので、本馬は本当にぎりのぎりで可能性を残した馬、ということになります。
とくに判定の対象となる母はスピードサイクルこそぎり判定ですが、基礎体力面は名牝ミス(種牡馬ヨハネスブルグの母・Galileoの劣性期産駒)のMAX活性を継いでいる貴重な繁殖ですので、悪くない素材だと思われ…。
実馬の写真は牡馬にしては細身。
しかし基礎体力に全く不安がなく、今後の鍛錬で進化していくタイプでしょうか。
所属が天下の池江厩舎ですので、その辺は抜かりないはずですね。
【BAD判定の馬】
23 レインボーダリアの17
25 リープオブフェイスの17
26 ソベラニアの17
27 アドマイヤダンサーの17
【OK判定も体力不足の馬】
21 ゴールデンドックエーの17
本馬はOK判定ながら、基礎体力が31と虚弱に属する馬になりますので、残念ながら推薦はできません。
調教段階ではその弱みが出ないままデビューできることもあり、それがかえって一番やっかいなタイプになってしまいます。
次回は関西ロードカナロア産駒などを見ていきます。
▼今後の予定について
いつも当ブログをお読み頂き、ありがとうございます。
こちらがまごまごしているうちに、YouTubeから気になる動きが出てきました。
なんと「今後、動画全般への機械音声使用についてはスパム扱いにするかもよ」というお知らせが該当配信者さんたちになされているらしいのです。(画面切り替わりの少ないゆっくり動画とかあの類い)
もともとYouTubeのガイドラインはどれもあいまいで、概略的で、白黒どうとでも取れる感じで、まさに「運営側絶対主義」ともえいるものでしたが、その取捨選択にAIを用いるようになってから、配信者の意図との齟齬(そご)が一段とヒドくなってきました。
まあ他人のプラットフォームですし、郷に入っては郷に従えですから、YouTubeにたてつく気は更々ないものの、自分もこれで痩せ枯れたオジサン声での配信が事実上決定したようなもんです。
さらにお絵かき用iPadの調達をAppleの新年セールまで待って、今出回っている中古を買わないことにしました。
最近、AppleIDの乗っ取り未遂に遭いまして、気分一新、できるなら備品くらいは新品から始めたい気分になったためです。クーポン込みなら予算もあまり変わりませんし。
加えて手頃なピンマイク(SONYあたり?)の調達も考えている次第で、体勢が本格決定するのは年明けになりそうですね。
こうして結局小規模ながらも、動画配信までにはひと揃えの機材が必要だという結論に達し(ホントはMac miniも新調したい)、それまではとにかくシナリオ原稿を書きためておかねばと思い立ちました。
ジーワンTC2018の解説が終わり次第、「こんな内容で動画を作りたい」というあらすじを発表したいと思いますので、ご意見ご感想などありましたらコメントまでお寄せください。
お待ちしております。