近日動画第5弾アップ予定!鋭意制作中です。
お楽しみに。
今年はけっこう★の新馬が勝っている
昨年は新馬戦の前日にせっせと配合予想して、お昼だけ(メインもやらないで)グリーンチャンネルの前で新馬の3レース分中継を見るスタイルを1年通したが、今年は動画を制作したいこともあって休日はほぼPCの前で機器操作ばかり。
がんばったわりに昨年ドデカい新馬馬券を当てた記憶はないのだが、今年はレース後に事後報告で繁殖サイクル表の手直しをしていると、新馬戦でちゃ〜んと★や☆の馬が勝っていることに気づき「マジかよ…」とつぶやく日々。
中でも先週はとても期待できる若駒が2頭出たので、ご紹介しておこう。
2頭ともに直近の母と祖母が連続MAX活性を継承している優秀な牝馬だ。
良質のスプリンターかな?ウーマンズハート
▼ウーマンズハート(牝2・西浦勝一厩舎)
父 ハーツクライ
16年産なし 2番仔
【 優先祖先 】 母レディオブパーシャ〜Green Desert
【 基礎体力 】 ★☆91
久しぶりにやってきました、基礎体力90台のお馬さん。
姿や走りは父ハーツクライにもよく似ているが、優先はぎり母レディオブパーシャでGreen Desertの活性が強いと思う。
レースぶりを見るととても落ち着いて走れており、外を回っても折り合いがスムーズ(外だから?)。
よって今のところスプリンター資質に目覚めた感はないが、成長するにつれ馬体や気性がそっち方面に向かう可能性は十分あると思う。
現時点では気持ちの良い瞬発力が持ち味で、このあと予定している新潟2歳Sでもいいところがあるだろう。
関西馬でもあり無事なら配合的には桜花賞でも有力。
唯一の弱点らしき点はNorthern Dancerクロスがまあまあ強いこと。
だから将来的には使った後の気性面の変化をよく観察したい。
適性はここじゃない感もするヒルノマリブ
▼ヒルノマリブ(牝2・北出成人厩舎)
父 ゴールドアリュール
16年産なし 6番仔
【 優先祖先 】 Jet Action(1951) ダートマイル
【 基礎体力 】 ★★75
おそらく気性が素直で走る気持ちにあふれているのだと思う。
それでもダート適性の馬が洋芝の千二をこなすのは珍しいことではなく、むしろスプリントの激流を乗り越える隠れた資質としてダート適性がもてはやされることがあるくらいだから。(芝千直とか)
レース後コメントで勝浦ジョッキーが「距離はやっぱりどうかと思った」と話すとおり、決して千二で終わる馬ではない。
中央に帰って芝の速いタイム決着についていかれなくても、ダート転身で大化けするかもしれない。走法も少しかき込む感じが強い。
配合面ですばらしいのがまず「ダビスタ面白い配合」適性。
4系統配合がサンデー(ネアルコゼロ)系、Northern Dancerゼロ活性、ミスプロ系、セントサイモン系とバランスよく分かれ、また母父シアトルダンサー2がニジンスキーのゼロ活性馬であることから、ニジンスキーとNorthern Dancerの両クロスとも回避できている。
加えて4代種牡馬の活性値が全て異なるため、頭脳は明晰。
個人的には暮れの全日本2歳優駿へよろしく、とお願いしたい馬。
距離適性だけなら桜花賞はウーマンズハートよりも向いている気がする。
◆
大物種牡馬の引退、死亡が相次ぎ、曲がり角に差し掛かった感のある日本のサラブレッド馬産界。
これを転機に、ここからもし1強社台Gの間隙を突いて伸びてくる勢力があるとすれば、それはやはり今回のウーマンズハートの生産者、ダーレージャパンファームすなわちゴドルフィン陣営だろうと予想している。
そこで今年から繁殖サイクルメモ帳の1ページに「ゴドルフィン」カテゴリーを新たに加えた。
ゴドルフィンの牝馬たちの優秀さ(とくに2、3世代前の先祖)は、見ていてちょっと目がくらむレベルに光り輝いている。
今までも決して種牡馬ディープやキンカメに頼っていたわけではなく、系列スタリオンにはアドマイヤムーンはじめモンテロッソ、パイロなど、渋いラインナップが並んでいることからも、むしろ母の良さを出すことで健康で長く活躍できる馬を多数出しているのが現状だ。(社台に導入されたドレフォンもダーレー産牝馬ラファダリと近親関係)
確かに種牡馬事業は大成功しているとは言えないが、こと産駒のレベルに関しては毎年グングン上昇中だし、なにしろ肝心の繁殖に一滴たりとも間違った血が入り込んでいないのが強み。
ここにテシオ理論を組み合わせれば、そう間違った見立てにはならないはず。来年はゴドルフィンファミリーでPOG戦ってみるか。
動画拝見しました。
アップありがとうございました!
今回は基礎体力の求め方ということでして、どうやって出しているのかな?とずっと疑問に思ってましたが、4代母の活性値の和だったんですね。
大変勉強になりました。
いつもありがとうございます。
ところで1つ気になったのですが、例えば母の活性値がミニマムの1だとしても全体の基礎体力が高ければ(他の3代が高ければ)そのミニマムの1というのはあまり気にしなくてもいいのですか?
わにさん、こんばんは。
早いっすね、もう動画ご覧になったんですね。ありがとうございます。
とても鋭い質問です。
実は今回わにさんにいただいた質問は、動画収録で最後に省略しちゃったところなんですよね。
15分くらいに収録時間を収めたくて、原稿を読まなかったというw
おおむね、わにさんのおっしゃるとおりです。
基礎体力は歴代4代牝馬の共同作業なので、母からよい数値を得られなくても合計さえ高ければよいはずです。
はずというのは、私は直近の母から良い数字が欲しいタイプ(できればMAX近辺)なので、比較対象としてはオミットします。
これはあくまで私自身の好みの問題です。
もうひとつ、時間があれば動画で話したかったことは、基礎体力をバンバンと直近2世代がんばって積み上げた牝系は、ここ10年くらい(もう2世代経過しても)基礎体力優秀な系に成長すること、逆に名牝系でも近年活性値の上積みができていない系はそろそろ廃れる頃という、厳しい栄枯盛衰がこれではっきりします。
次の動画はディープインパクト後継問題ですが、またその前にみなさんとこの意見を共有しておくのがいいでしょうね。