グランプリが多頭数=他陣営のやる気の表れ??
事前準備がな〜んにもない中で、今年の宝塚記念出走表をパッと見て一番驚いたのは、その出走頭数の多さだ。
もしこのまま18頭全馬が無事にゲートインしたら、07年のアドマイヤムーンが勝った年以来実に13年ぶりのことになる。
昔からレースに対する「出走頭数の多さ」はイコール「波乱要素の多さ」であり、ひいては「波乱になると見る陣営が果敢にチャレンジした結果」だとする向きがある。
戦前の見方では今年はほぼ3強の様相らしいが、過去にはこういう多頭数の年に限って、少し穴っぽい勝ち馬が輩出されている。
03年17頭立て 6人気 ヒシミラクル
07年18頭立て 3人気 アドマイヤムーン
10年17頭立て 8人気 ナカヤマフェスタ
16年17頭立て 8人気 マリアライト
そしてこの現象は、対象を16頭立てまでに広げてみても、
11年 6人気 アーネストリー
12年 1人気 オルフェーヴル
15年 6人気 ラブリーデイ
18年 7人気 ミッキーロケット
1番人気に応えたのは、12年のオルフェーブルただ1頭だけ。人気の中心はさすがに2着にはよく踏ん張っているが、馬単の裏を必ず抑えることが勝利への近道かもしれない。
では雨の年の宝塚はどうなる?
00年以降、当日が雨か、稍重馬場以上のコンディションで行われた時計のかかる宝塚記念は8回あって、直近の3回に加え、今年も重ならば4年連続の道悪競馬となりそう。
00年 雨 良 2.13.8
テイエムオペラオー オペラハウス
メイショウドトウ Bigstone(欧芝マイル〜)
ジョービッグバン サンデー
06年 雨 稍重 2.13.0
ディープインパクト Wishing Well
ナリタセンチュリー 父トニービン?母(ヴイエナ)?
バランスオブゲーム アレミロード(欧芝中)
07年 小雨 稍重 2.12.4
アドマイヤムーン (母系・仏系芝)
メイショウサムソン オペラハウス
ポップロック 母ポップス(〜芝マイル)
08年 小雨 重 2.15.3
エイシンデピュティ (母系・米系ダ)
メイショウサムソン オペラハウス
インティライミ 母アンデスレディー(芝中)〜ガーサント
10年 晴 稍重 2.13.0
ナカヤマフェスタ 祖母セイレイ(芝クラシック)
ブエナビスタ Caerleon?Luciano?(欧芝)
アーネストリー Planetaria(亜)
16年 晴 稍重 2.12.8
マリアライト ディープインパクト?
ドゥラメンテ Wishing Well
キタサンブラック Ambiopoise(ダ中〜)
17年 晴 稍重 2.11.4
サトノクラウン マルジュ(欧芝マイル〜)
ゴールドアクター キョウワアリシバ(芝中〜)
ミッキークイーン NorthernDancer
18年 晴 稍重 2.11.6
ミッキーロケット 母マネーキャントバイミーラヴ(欧芝中)
ワーザー(NZ) 3代母〜Fluorescent Light(米芝中)
ノーブルマーズ 母〜Taba(亜芝)
ハッキリ言って時計のかかる年の宝塚記念好走馬は、血統構成もそれなりの布陣。
欧州の芝系優先馬が圧倒的に強く、ダート適性馬は数えるほどしか絡んでいない。これは春の天皇賞の傾向ともまた少し違う感じがする。
さてここからブログでは穴を探していくのだから、まずは今年前走好走組の優先祖先はどうかというと、
・トーセンカンビーナ Woodman
・グローリーヴェイズ メジロライアン
・トーセンスーリヤ 父?母?
・レッドジェニアル 祖母〜Nijinsky
となる。
トーセンスーリヤについては判定が非常に微妙だが、もし父のローエングリンが優先だと、これは祖父のシングスピール(JC)〜Herbager(仏ダービー馬)へとつながる欧州系だし、母の優先はデュランダル〜Meadow Saffron(英)となってこれも大元は英国芝系なので、いずれにしろそう悪い話ではない。
トーセンカンビーナはちょい分が悪そうだが、残りの3頭に関しては、この豪華メンバーに入っても穴馬となる余地は十分残されている。
しかし予想の主旨はそういうことだろうか
ここまできたのに恐縮だが、実は私自身、宝塚記念の穴馬ってそういうことじゃない気がしている。
何が言いたいかというと、本当に狙うべきは
▼重賞やG1を勝っているのに、当日6番人気以下にアブれちゃった盲点の馬
こういう馬でいいんだよ、と思うのだ。
ということでネット競馬さんから当日の予想オッズを拝借すると、
サートゥルナーリア 2.3倍
ラッキーライラック 3.0倍
クロノジェネシス 3.7倍
ブラストワンピース 11.6倍
グローリーヴェイズ 17.6倍
キセキ 24.5倍
ワグネリアン 27.6倍
スティッフェリオ 62.4倍
カデナ 86.6倍
ダンビュライト 100倍
…
と10番人気のダンビュライトでちょうど100倍の予想だ。
これを参考にするなら、いの一番に考えたい激走シーンが
▼ダービー馬ワグネリアンの復活劇
ではないだろうか。
まあ当日ワグネリアンが本当にこの場に座っているかは不明だが、少なくとも近ごろレース中に視線の定まっていないキセキより下ということはないと思うんだが…。
それを言い出すと春天で推したモズベッロ(13人気)が100倍以内にいないのも寂しいし、トーセンスーリヤ(15人気)の複は絶対おさえるとしても、だ…そうか、ワグネリアンの評価はいまやガタ落ちなんだな。
ワグネリアンの優先はもちろん母〜キンカメであり、キンカメの優先は英国ダービー馬のブレイクニーまでたどれる。
また彼の古馬になっての成績から、今は二千の時計勝負はキツそうで、二四のガチ府中対決だと距離が長い。阪神の稍重二二というのは、なんだか願ってもいない適条件に感じる。
ワグネリアンからサートゥルナーリア、ラッキーライラックに流して、3連単で少し順序変えて遊べば、けっこう面白いことになるような。
さああなたの夢はなんですか、私の夢はトーセンスーリヤです!
結局、そっちかい…。
私の夢はラッキーライラック、時々ワグネリアン、所により一時レッドジェニアルです(笑)まとまらなーいです。