明日は確かに忙しいけれど
そんなときこそ、キーボードを打ちたくなる。
明日土曜はシルクHC動画の1本目アップを予定しているが、前日の夜はもう読み原稿さえ用意できていれば御の字。当日しゃべって動かして編集するまで、たとえ長い1日作業であっても朝一からスタートした方がはかどるのだ。
ということで、まだ涼しげな夜のうちに今年初の2歳重賞・函館2歳Sについて、簡単に触れておきたい。
選べるのだからぜひMAX活性産駒を選んでください
ということはシルクHCの解析もほぼ終了しているのだが、それより合間にこうして函館2歳Sの下調べをすると、ある現象にまたビックリしてしまう。
▼函館2歳S 出走馬血統ファクター
リキサントライ ☆56 ロイヤルスキー
ホーキーポーキー 69
ラヴケリー ☆53 ノーザンテースト
リメス ☆72 ダイワメジャー
ラジアントエンティ ★72 祖母タフグレイス
カイザーノヴァ 63 祖母ウェルシュステラ
ニシノエルサ 53
フォドラ ☆56 NorthernDancer
ディープエコロジー 41
レディステディゴー 44
グレイトミッション 19
ルーチェドーロ ★78 Mountain Flower
リンゴアメ ★66 母マイネデセール(芝短)
フォルセティ ☆66 Razyana(芝)
モンファヴォリ 69 マイニング
こうして列挙すると、今年の函館2歳S出走メンバーのMAX活性産駒は実に15頭中8頭! 53%の2歳馬がMAX活性なのである。
ええ、そりゃ確かに函館2歳Sをメイチで取りに来る陣営なんてないでしょうし、一口クラブの会員さんも「私の狙いは春だし…」と皆思っていますよ。
けどね、あわよくば昨年のビアンフェのようにここから春の短距離重賞まで我慢して突っ走ってくれる馬もいるわけで、ならばこんなに早くからコツコツ走ってくれるクラブ馬、OPでもそこそこやれるとわかってる馬、今からファルコンSや葵Sが楽しみな馬の、どんなに頼もしいことか!
それにはまず、一にも二にも「気合いだ、気合いだ、気合いだぁーっ」じゃなくて、基礎体力とスピードがほしいわけで、その両方を得るためのMAX活性は2歳重賞制覇には必須条件といってもいい。とくに最近はね。
これからシルクもキャロットも夏の陣が始まりますが、ぜひとも「獲れるMAX活性は他人に獲られないうちに獲っておけ」を合い言葉に、★印第一主義で戦い抜いてほしいと思うんです、ハイ。
で、馬券はどうなのよ
そうそう、ここ5年くらいの勝ち馬の優先祖先は…
19 ビアンフェ Sバクシンオー
18 アスターペガサス ミスプロ
17 カシアス 母
16 レヴァンテライオン 母〜Ghostzapper
15 ブランボヌール Ambiopoiseダ
14 アクティブミノル ロイヤルスキー〜
ご覧のようにスプリンターか米系ダートなので、洋芝適性という考えはあんまりなくてもいいみたい。あくまで前半34秒台の急流をしのぐ適性が必要だということっスね。
そうすると、リキサントライ、フォドラ、リンゴアメ、また★馬じゃないけどモンファヴォリも面白そう。
さらにダートから転戦のルーチェドーロ、こいつはサンデー系が優先なので、芝そのものは心配ないはず。ただ純粋な馬場比較としては、中央場所の方が向いている気がする。
そして最後にフォルセティ。この馬の母コリーヌはノースヒルズさんの持ち馬で、現役時は芝の短距離を中心に3勝した牝馬だが、特筆すべきは父がサンデーゼロのスペシャルウィークで、母の父がNorthern Dancerゼロのデインヒルであるということ。ああ、まだ日本にはこんな繁殖がいるんだなぁ。
いまのところ、父ルーラーシップやトランセンドでお茶を濁しているが、実際にはイスラボニータのようなサンデー系マイラーでもアウトブリード狙えるし、マインドユアビスケッツのようなスプリンターでN.D.返しも面白そう。ロードカナロアはちょっとマズそうで残念だが。
クラブには流れない牝系だろうが、覚えておいて損のないネオ・ノーズヒルズ系ですよ。きっと重賞勝ち馬の母になるな。いやT型の強い父なら○頭目のダービー馬か??すげーな、ノースヒルズ。
追伸 リンゴアメ、美味しくいただきました。
こんにちは。
今日の函館新馬戦で勝利したピンクカメンハメハについて、
種付け日:2017年4月21日
母・タバサトウショウ:1993年3月29日生まれ
24歳でもMAX活性となるのでしょうか。
稀有な例かとは思いますが、ご見解をお聞かせいただければ幸いです。
(私は原書を読んでいないので何か記載がある場合には恐れ入ります)
Yoheiさん、こんにちは。
私もレースを見ながらすぐにピンとくるものがありました。
事情はわかりませんが、本馬は一度セレクトセールにも登録し、その後トレーニングセールへ鞍替えし、さらにオークションにかけられるなど、流浪の馬生を送っています。
私のブログではそのセレクトセール19当時に記事を書いています。(案の定、ビックリしています)
長くなりましたが、結論から申し上げると
「24歳でも基礎体力はMAX活性扱い。しかし実際問題として満16歳や満8歳と同等の母体と考えるのは難しい」
となります。
MAX活性には基礎体力とスピード面の補完という2つの働きがありますが、基礎体力については母系の積算でもあるので、素直にMAX計算してもいいと思いますが、実際の母体はやはり24歳そのものであり、満16歳や満8歳時のような完璧な母体であるとは言いにくいです。
したがって、スピード面の補完については、オマケ程度として考えるのがいいと思います。
それにしても、これぞMAX活性の神秘ですね。
グレートマザーです。
はじめまして。こちらのブログ読ませてもらって1年位経ちます。シルク募集特集動画、ありがとうございました。ドルメロさんのオススメとシルク会員さんの前評人気馬が絶妙にリンクしていて驚きました。皆の見る目すごいなぁと。
でも気がつかなかった穴馬も入ってました。
次点の馬編も楽しみに待ってます。
リンゴアメもお見事でした^_^
みたみたさん、はじめまして。
いつもブログと動画をご覧いただき、ありがとうございます。
そうですか、やっぱり会員さんはみなさん目利きなんですね。
といっても、私の動画やブログは「言いたいように言っている」だけで、前評判等は一切気にしていない(というか入手する気がない)のが幸いしていると思います。
これからも楽しくご視聴、ご愛読ください。
リンゴアメ、美味しかったので、上の記事に写真貼り付けておきますねw
ご丁寧なお返事まで頂いて!!ありがとうございます^_^
もう、シルクの次点編、見入ってしまいました。自分の気にしていた馬が入っていてちょっと安心したと共に、またあの動画を参考にしながらじっくり検討したいと思います。
1つ質問ですが、自分の好きな牝系でゴールドサッシュという牝馬。その母のダイナサッシュとの活性値はゼロと見ますか?8とみますか?
個人的なロマンとしては8だったらいいなあと思って動画をみてました(^^)
いいところに目を付けられましたね。
実は今年の調査分から、サッシュ系のギリギリMAX活性は「ゼロ」に見直すことにしました。
計算上もそうしてあるはずです。残念。
ステイゴールドなどあまたの活躍馬を出していることから、私がこの理論を調べ始めた当初こそ「MAX」ではないかと考えましたが、昨今の計算事例も合わせて、やはりMAXの時期は過ぎているのだろうと方針転換しました。
ゴールデンサッシュの事。正確な種付け日は不明なものの、馬の妊娠期間が327日から357日と考えると、やはりゼロの方が確率的に高いですよね。
ショウナンパンドラやステゴ、オルフェなど、競馬歴がまだ浅めの私にとって、とても馴染み深い牝系であり、シルク募集になったのでとても気になってたのです。
お答えありがとうございました^_^
こんにちは。
1つ質問をさせていただきたいのですが、スカーレットブーケはノーザンテーストのゼロ活性になるのでしょうか?
ノーザンテーストが3月15日産まれ
スカーレットブーケは4月11日産まれ
非常に微妙なところなので判断がつきません。
MADAMA LYDIAさんはどのようなお考えでしょうか?是非お聞かせ下さい。
わにさん、こんばんは。
スカブーとN.T.の関係性については、私も当初から微妙だと感じています。
2頭の関係は、たとえばダイワメジャーという種牡馬をどう見るか、という問題に置き換えられます。
つまりダイワメジャーの優先は果たしてどこなのか、という疑問です。
結論から言って、スカブーはノーザンテーストのゼロ活性産駒なんだろうと思います。
以前はMAX活性と説明していましたし、今でもそうなら都合がいいなと思いますが、実際問題昨今の「Sウィーク案件」を持ち出すまでもなく、9割方ゼロ活性なんだと思います。(今年度はMAX活性で通します)
またたとえスカブーがゼロ活性であったとしても、いまだダイワメジャーの優先(と栗毛)は、古い母系に遡る可能性は残ります。
私はどうしてもダイワメジャーがサンデー優先の馬だとは思えないんですよね。
明らかにメジャーだけは…。
一口でダイワメジャー産駒を持った時、ノーザンダンサーのクロスがあるとMax活性なのかゼロ活性なのかで気になることになるので、意見をお伺いした次第です。
9割方ゼロ活性ということは、ダイワメジャー産駒に関してはノーザンダンサーのクロスをほぼほぼ気にしなくてもいいということですね。
ご丁寧に回答していただきありがとうございました。
おそらくダイワメジャーの話なんだろうなと思いました。
私も来年からはダイワメジャー(かつ母も)に関しては、ノーザンテーストゼロ活性の方向で見てみたいと思います。
そうすると、ダイワメジャー産駒のG1馬(そして自分自身も)は、軒並みアウトブリード扱いってことに…。
そうか、もう少し早く気がつくべきでした。わにさん、やりましたね。