フェデリコ・テシオの血統理論がよみがえる
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動画第15弾 ロードサラブレッドオーナーズ2019特集 前編
ただいま公開中です。
さて今日はYouTube内でご質問いただいたテルヌーラの血統背景にふれたいため、日曜17日の★馬を先にご紹介する。
お間違えのないように。
なおこれからも個々の馬についての質問は、基本的にYouTube内経由であってもブログ上でお答えしていくつもりだ(長くなるしね)。
よろしければブログのコメント欄をぜひご活用いただきたい。
▼日曜東京5R メイクデビュー東京 芝2,000M
・テルヌーラ →OK
・ガニュメデスレイ →OK クロスあり
・イグニタス →?
・オプティマス →?
・セイウンソルジャー →?
・トーヨースターオー →?
・ミッキーパンチ →?
ここは★馬が多数いて本来なら大混戦と思われるが、ハッキリ表判定かと問われれば怪しげな馬もチラホラ。
パドックをよくご覧になって、テルヌーラ、ガニュメデスレイ、そしてどっちともとれるイグニタスあたりの形がよく見えれば、買ってみてもいいのではないか。
さて話題のテルヌーラだが、
父 ディープインパクト
母 ドントテルソフィア
母の父 Congaree
どこかのクラブに所属しても十分人気になる血統かと思うが、なにか故あってか吉田勝己氏の持ち馬として木村厩舎に入ってきた。
代々の父の活性値を調べると
ディープインパクト 6
Congaree 1
Valid Expectations 5
Lost Code 5
ということで6−5=1から父のディープインパクトそのものが優先となる。府中の芝二千は願ってもない条件だろう。
基礎体力は母ドントテルソフィア、祖母Lost Expectations、そして3代母Lost LeafがともにMAX活性の間隔に並んでいるが、残念なことに母ドントテルソフィアだけは祖母の満8歳2か月をすぎた6月種付けの産駒なので、これは基礎体力ゼロ継承となる。
しかしそれでもMAX活性2回継承の威力は大したもので、★☆66ならこれからの鍛錬にも根を上げることはあるまい。
陣営からは「体質がまだしっかりしていない」というコメが出ているらしいが、これは若駒にありがちな一過性のもので、本質的には十分丈夫と言えるレベルにある。
面白配合の4系統もなかなかにユニーク。
父 非ネアルコ系
母父 Congareeはアラジのゼロ活性産駒!
母母父 インリアリティ〜マッチェム系
母母母父 リボー〜セントサイモン系
とくに母父Congareeがアラジのゼロ活性産駒であることから、母系にある2本のNorthern Dancerが一気に無効扱いとなる。
よって本馬は準アウトブリード配合と言ってよい。
このように本馬は良い面ばかり見せる優良産駒らしいが、ノーザンFで生まれながらクラブにも属さず、この時期ひっそりと?デビューする芝馬なので、なにか慎重に事を運びたい事情持ちかもしれない。
調教の動きもさほど切れるようではないし、基礎体力が十分高いことからも、どうやら古馬になってから力を付ける晩成型の匂いがする。
何はともあれまずは初戦、お手並み拝見だ。
▼日曜京都5R メイクデビュー京都 芝2,000M
ここは赤本特集で一度目にとまっていたアサシンと、ロードカナロアのゼロ活性産駒(らしい)ダイメイティアラの一騎打ちに見える。
・アサシン ☆☆75 ハーツクライ優先
・ダイメイティアラ ☆73 Luhuk(芝中)系優先
まずアサシン。赤本特集当時は判定に一抹の怪しさを感じたことから強く推奨しなかったが、今再び新しい考え方で一族を眺めると、そんなに悪いサイクルにいるとも思えない。
栗毛(母由来)ながら優先祖先は父ハーツクライで、赤本の写真を見ても脚長でいかにも芝の長いところをゆったり走らせたいクチ。
陣営からはパワー型というコメが出ており、切れより先行して押し切りたい脚質か。
そしてダイメイティアラ。種付け日がちょうど父カナロアの満8歳2か月目の5月11日!それでいながらこの新馬に出てくると言うことは、陣営がマイルよりもっと長いところの馬と考えている証。
ゆえにいちおうカナロアのゼロ活性産駒と考えるのが筋だろう。(逆に今回もし距離長そうならEx.Pという父似現象になる)
となると優先は母母父LuhukからNorthern Dancerの方へと流れていく。しかしLuhukも祖母ゲルニカも母レイナソフィアもれっきとした芝馬であり、本馬も芝の中距離馬という見立てでいいはずだ。
どちらかパドックで元気に歩いている方を買うべし。