今回はラフィアン1歳馬、中堅人気グループの評価です。
ここからは正直、まだあまり出資されていない馬の部類に属しますが、実はかなりおもしろい候補が目白押しです。
人気ない→手を出しにくいの負のスパイラルに巻き込まれないよう、正しい評価のために本欄が参考になれば幸いです。
210万→1億7千万の例もあることですし、ね。
なお今回でいったん、ラフィアン1歳馬紹介を中断させていただきます。
リストの見方
まだこれから鍛練を積む1歳馬なので、前回のセレクトセールのように1頭1頭詳細なご紹介ではなく、まず最初に全馬スピード判定による分類を行います。
・スピードサイクルOK →馬体も良ければ推奨
・スピードサイクルぎりOK
・スピードサイクルぎりBAD
・スピードサイクルBAD
・判定不能
の5つに分けます。
OKとBADはそのままの意味ですが、ぎりOKとぎりBADは
→その馬の誕生日がスピードサイクルの境界線ギリギリに位置するので、OKがBADだった、あるいはBADがOKだったという可能性あり
の意味です。
よってどちらかといえば「ぎりOK」の方がコケて失敗する(ショックでかい)可能性が高く、逆に「ぎりBAD」が実はOKで思わぬ幸運をつかめることもあるでしょう。
馬体が良いなどの推し材料があれば、積極的に「ぎりBAD」までは狙っていけるかもしれません。
またスピードサイクルOK判定の馬に限って、その馬の適性がわかる優先祖先と基礎体力をご紹介します。
ラフィアンターフマンクラブ1歳馬 判定結果
【スピードサイクルOK判定の馬】
27 マイネエレーナの17(牡・父スクリーンヒーロー)
西園厩舎予定
【優先祖先】 Royal Gem(豪・1942)
【基礎体力】 72(平均は50)
【適 性】 カタログ→芝orダートの中距離
本欄→芝の方がより適性あるかも
本来の優先祖先はロージズインメイ〜Royal Gemときて、さらに遡るはず(Dastur・1929)なのですが、そこまでいくと馬が古すぎて適性も何もなくなるので、一番わかりやすい子孫を優先にとってあります。
2回目の登場となるRoyal Gemは豪州産で、コーフィールドCなど51戦23勝の名馬。
距離も千四から二四までこなしたオールラウンダーです。
ひとつ上の兄マイネルフラップ(牡・父ヴィクトワールピサ)は父自体が優先祖先の裏判定馬ですが、重馬場芝の未勝利戦でチャンスをつかみ、勝ち上がっています。
もちろん本馬はそれ以上を狙える素材です。
33 マイネヌーヴェルの17(牝・父ディープインパクト)
高木厩舎予定
【優先祖先】 ディープorサンデー
【基礎体力】 44(平均は50)
【適 性】 カタログ→芝orダートの中距離
本欄→芝の中距離
本馬はマイネルファンロンの下で、父がステゴからディープに変わり、より芝向きになったかと思いきや、カタログには「ちょっと硬い」というコメントが。
基礎体力にも欠けますので、かなり慎重なケアが必要で、楽しめるクラブ馬としてはどうなのかな、と感じます。
もっと違った意味でのドキドキ感は欲しいですけどね。
41 スターフェスタの17(牡・父スピルバーグ)
田村厩舎予定
【優先祖先】 スピルバーグ
【基礎体力】 72(平均は50)
【適 性】 カタログ→芝の中距離
本欄→同上 母MAX活性が心強い
母17歳時のMAX活性を活かした好素材。
ここまでで一番のオススメ牝馬。
初回8、9歳時のMAX活性時には、コスモヘレノス(父グラスワンダー)、ドレミファドン(父スパイキュール)を出しており、母のポテンシャルは確か。
基礎体力も豊富で、つなぎも柔らかく、白いものが少ない鹿毛馬という父そっくりの娘ですから、芝での活躍が見込めます。
クロスがたくさん生じていますが、母系のクロスはあまり強いものがなく、最小限の影響で済めばかなりいいところまでいっておかしくありません。
46 マイネオーチャードの17(牝・父アイルハヴアナザー)
中野厩舎予定
【優先祖先】 アイルハヴアナザー
【基礎体力】 84(平均は50)
【適 性】 カタログ→ダートの中距離
本欄→同上 体力の鬼!
基礎体力値84を誇るアマゾネス。
3代前まですべて母のMAX活性を継ぐ、珍しい女系一族です。
とはいっても父アイルハヴアナザー優先のダート馬なので、活躍の場は砂に限定されますが、それでいいなら母の優先出資権利を行使してもいい素材じゃないかと思います。
遡ればシアトルスルー、ロモンド、シアトルダンサーⅡらを出したMy Charmer(1969)の牝系ですから、爆発力はあります。
馬は丈夫が一番ですからね。
57 トウホクビジンの17(牝・父ゴールドシップ)
清水厩舎予定
【優先祖先】 ステイゴールド
【基礎体力】 53(平均は50)
【適 性】 カタログ→芝orダートの中距離
本欄→かなり芝もイケそう
自分はトウホクビジンが本当にいい仔を出すのは、もっと先のことになると思います。
地方競馬とはいえ、157戦のキャリアは馬体に影響を及ぼし、繁殖に必要なエネルギーを貯めるまでに最低数年間は必要だからです。
しかしスピードのサイクルが狂っているわけではなく、我慢強くその日を待てばきっといい仔が現れます。
本馬はステイゴールドが優先となり、思いのほか芝も簡単にこなす素地ができました。
母のこの先を占う意味でも、この仔が果たす役割は大きいものがあります。
なおひとつ上の姉・ユノートルベル(牝・父アイルハヴアナザー)は残念ながら裏判定です。
【スピードサイクルぎりOK判定の馬】
39 クリンゲルベルガーの17
【スピードサイクルBAD判定の馬】
29 マイネカンナの17
43 マイネアクティースの17
44 マイネアルデュールの17
【どうしても判定不可の馬】
58 マンバラの17
ちょうど8年前の同サイクルに生まれた姉・コスモバルバラ(父・ロージズインメイ)が活躍馬なので、OK判定でもいいと思います。
ただファミリー全体で見ると裏と表が半々近く分布しており、一概にどちらとは言いがたい状況です。
もちろんどっちかなのは間違いないんですが…。
本馬の走り次第で、その辺の霧が晴れてくれるといいですね。
さて次回は金曜新馬戦展望、そして土曜は「仏G1ジャックルマロワ賞展望」をお届けできれば、と思っています(未定)。
日本馬の回避は残念でしたが、もとより本ブログは海外競馬との相性がいいので、穴っぽい血統馬をご紹介できれば…。
そしていよいよ来週からクラブ馬主ライフの大本命「キャロットクラブ1歳馬最速完全速報」に突入します。
2週間ぶっ通し(8〜12回)の企画です。
どうぞお楽しみに。