近年は産駒のデキの良さから「ディープを超えた?」という声もあるハーツクライが今回のお題。
さすがは国内で唯一ライバルに土を付けた馬、というべきでしょうか。
引退の原因となったノドの病気が産駒に遺伝することもなく、ここまでは理想的なセカンドライフを送っていますが、さて2度目のMAX活性年に向け、どんな仔を出してくれますことやら。
リストの見方
まだこれから鍛練を積む1歳馬なので、1頭1頭詳細な血統背景ではなく、最初に全馬スピード判定による分類を行います。
・スピードサイクルOK →馬体も良ければ推奨
・スピードサイクルぎりOK
・スピードサイクルぎりBAD
・スピードサイクルBAD
・判定不能
の5つに分けます。
OKとBADはそのまま(走る走らない)の意味ですが、ぎりOKとぎりBADは
→その馬の誕生日がスピードサイクルの境界線ギリギリに位置するので、OKがBADだった、あるいはBADがOKだったという可能性あり
の意味です。
よってどちらかといえば「ぎりOK」の方がコケて失敗する(ショックでかい)可能性が高く、逆に「ぎりBAD」が実はOKで思わぬ幸運をつかめることもあるでしょう。
馬体が良い、牧場評価高いなどの推し材料があれば、積極的に「ぎりBAD」までは狙っていけるかもしれません。
ぎりBADについては、こちらでも「狙えるぎりBADかそうでないか」を積極的にコメントしていきます。
またスピードサイクルOK判定の馬に限って、その馬の適性がわかる優先祖先と基礎体力値をご紹介します。
キャロットC1歳馬 ハーツクライ産駒判定結果
【スピードサイクルOK判定の馬】
29 ピューリティーの17(牡・黒鹿毛)
【優先祖先】 サンデーサイレンス
【基礎体力】 53(平均は50)
【適 性】 芝の中距離
同じくキャロットから募集の2歳馬、兄パシフィスタ(父マンハッタンカフェ・中川厩舎)はどうも裏クサいので、本馬が狙いどころとなります。
母ピューリティーの父パントレセレブル、そのまた父のヌレイエフともにMAX活性の産駒なので、活性の弱い種牡馬だとすぐに欧州系の鈍重さにつながりやすく、このあと数年はつける種牡馬が難しくなりそうです。
スピードサイクル的には後半に属するので、少し距離伸びて落ち着いたペースがいい馬かもしれません。
マイルの適性もあるものの、本質的にはちょっと忙しくなりそうです。
33 フェリシアの17(牝・鹿毛)
【優先祖先】 ハーツクライ
【基礎体力】 63(平均は50)
【適 性】 芝のマイル〜
母フェリシアはサンデーR名義で走ったスプリンター。
産駒にあまりいい馬が出ていませんが、ひとつ上の2歳と本馬(ぜんきょうだい)はどちらかが走ってもおかしくありません。
2歳の姉は3月2日生まれ、本馬は5月4日生まれで、
・母フェリシアのよい繁殖期間 3月26日から5月26日
・姉の種付け予測 4月2日頃 ○
・妹の種付け予測 6月4日頃 ×
こういう関係なら、歳仔でも走れる間柄になります(あるいはどっちもダメ)。
優先がハーツクライなので、思ったよりも距離はこなします。
陣営としては「母がスプリンター」という事前情報がイヤというほどインプットされるものなので、使い出しは千二〜千四ということも考えられますが、そのうち適性が見えてくるでしょう。
【スピードサイクルぎりOK判定の馬】
32 ウィーミスフランキーの17
これもひとつ上の2歳アドマイヤビーナス(父オルフェーヴル・牝ながらセレクトSで6600万円)はOK判定で、妹もぎりOKです。
【スピードサイクルBAD判定の馬】
26 フォンタネリーチェの17
27 リトルディッパーの17
28 リッチダンサーの17
30 クルソラの17
31 アルテリテの17
これらは人気になりそうですが、やや危険もはらんでいますので、ご注意を。
次回はエピファネイア編です。
お楽しみに。