▼プリンシパルS2019 2連勝はダテでもフロックでもない またまたトーセンラー産駒ザダル

ひょっとすると京都新聞杯よりかなりいいメンバーかも?

登録段階で2勝馬が7頭、OP勝ち馬が1頭いて、これなら3勝目を争うレースとして十分成立しそうな気配。

それでいてこちらは優先枠が1つのみのリステッド、あちら京都新聞杯は2着まで賞金加算のG2重賞だから、今年に限っては西に下って権利取りした方がダービー出走の可能性は高かったかもしれない。

▼プリンシパルS 有力馬基礎体力一覧

○アトミックフォース 59
インテンスライト   50
ヴァッシュモン    47
○エングレーバー   56
ザダル       ★72
シークレットラン  ★72
ダンスディライト   44
○ヒシゲッコウ    31
○マイネルサーパス  38
ルヴォルグ      59
レターオンザサンド  50

(○は2月以降出走していない休み明け馬)

大箱府中にコースが変わり、スプリングSで取り上げたシークレットラン(牡3・父ダンカーク・田村康仁厩舎)の巻き返しは当然考えられるとして、今回はこれと配合的に双璧を成す存在のザダル(牡3・父トーセンラー・大竹正博厩舎)を取り上げてみたい。

あれ、昨日のトーセンスカイといい、そういえばまたトーセンラー産駒ですか?
案外、この世代はデキがいいのかもしれないねぇ。

ザダルの繁殖サイクル

Verset Holiday 74.4.29 4.13〜6.13
 Baldski’s Holiday 81.3.2 き(○) 2.16〜4.16
  Illeria 87.3.23 ぐ× 3.6〜5.6
   Magic Broad 96.2.9 き○ 1.23〜3.23
    シーザシー 08.4.29 ぐ(×) 4.13〜6.13
     シーザサン 13.1.29 き× →BAD
     イリリア 14.2.6 ぐ× →OK(未出走)
     ザダル(キャロ) 16.2.12 ぐ× →OK
     シーザシーの17(G1) 17.2.10 き× →BAD
     シーザシーの18 18.3.27 ぐ○ →BAD

キャロットさんの馬たちはどれも名前がいいね!

アドリア海の真珠といわれるクロアチア・ドブロブニクの旧市街はこの数年大変メジャーな観光地になりましたが、このザダルも世界一の夕日が見えるというクロアチアの港町。(母馬名See the Seaより連想)

欧州では「いま行きたい観光地No.1」にあがっているそうです。

もとい、母シーザシーの17年産駒(父ワールドエース)はジーワンRさんに移り、残念ながら私の判定は深いBAD、18年産駒(父カレンブラックヒル)も2週間ほどBAD寄りで微妙、かな。

今までも母の産駒はほとんどまともに走るまで至っておらず、もしかするとOPまで来る産駒はザダルが最初で最後っぽい感じもある。

ザダルの優先祖先

父 トーセンラー 活性値7

母父 Lemon Drop Kid 活性値3
3代父 Broad Brush 活性値4
4代父 Stop the Music 活性値8(MAX)

4代父のStop the Music(1970)がMAX活性のため、本馬は父の高活性を活かせず、母似ということになる。

したがって優先は母シーザシーで、さらに母の優先まで探ると5代前のBebop(牝・1957)が有力だ。

Bebopは英国ナッソーS(芝10ハロン・現在は牝馬限定G1)で3着など中距離に適性があったフランス馬。

シーザシーが日本で唯一走った未勝利戦はダートの千四(2番人気)だから、真の適性からは外れていたのかもしれない。もっとも、父Lemon Drop Kid、Broad Brush、Stop the Musicと3代きて、だれが初戦から芝なんか走らせるもんかという話。

しかしその適性はきちんとザダルに受け継がれ、この見立てがまんざらウソでもなかったことを証明してくれた。

ザダルの基礎体力

Baldski’s Holiday 1.25
Illeria      ★2.0
Magic Broad   0.75
シーザシー    1.75

1.75+0.75+2.0+1.25=5.75 → ★72

3代母Illeriaが2代母Magic BroadMAX活性を継承しており、またザダルは16年不受胎後の産駒でもあるので、この数字以上に基礎体力には恵まれたといっていい。

この配合で、取り消し明けとはいいながら初戦が7番人気、2戦目が5番人気であっさり連勝してくるあたり「正月に全く競馬を見ていなかった私の完敗」である。

ザダルの残存クロス

▼ミスプロ

父方 0.25×1.5=0.375
母方 0.75×1.25×0.75=0.703…

薄まってはいるが、ミスプロだけはクロスが残っている。

しかし4代種牡馬の系統は、Turn‐to系(非ネアルコ系)が2本、残りがヒムヤー系、ミスプロ系だし、父たちの活性値も全て異なるし、頭脳に関してはそう心配な点はない。

【 結論 】ザダルは母似ながら欧州系で大箱府中こそ末脚全開の舞台。距離もドンピシャで単なる連勝馬ではない

中山でも器用なところを見せていたが、やはり勝負どころはジョッキーの手が動きながらの追走だったので、府中コースが悪いわけがない。

十分間隔を空けての出走で、狙い澄まして権利取りといきますかどうか。

あ、間隔といえば、プリンシパルSではあまり使い込んでいない馬の一発が毎年ある(昨年は2月以来出走馬のワンツースリー)ので、○印を付けた体力平凡な馬たちにも今回だけは注意が必要だろう。

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