▼優駿牝馬(オークス)2019 距離適性、配合ともに不動の1強クロノジェネシス 穴はセールの掘り出し物だった父似馬

▼オークス 出走馬基礎体力一覧

ジョディー       72
クロノジェネシス   ★72 ナシュワン
コントラチェック    75
シェーングランツ    25
エールヴォア     ★53 ネオユニヴァース
アクアミラビリス    28
シャドウディーヴァ   69
ダノンファンタジー   66
ウインゼノビア    ★59 ダ マイル
カレンブーケドール   43
シゲルピンクダイヤ ★★63 芝中距離
ウィクトーリア     53
ラヴズオンリーユー   28
フェアリーポルカ    44
ノーワン        50
ビーチサンバ     ★66 芝マイル
メイショウショウブ  ★72 ダイワメジャー
フィリアプーラ    ★66 芝マイル

クロノは逆らう余地のない配合内容でライバルを圧倒

オークスの本命はクロノジェネシス(牝3・父バゴ・斉藤崇史厩舎)でいいと思う。

おそらくグランアレグリアが出てきたとしても(また出てくるならなおさら)距離適性と配合内容で上位にとりたい、それほどの存在だ。

この優先祖先(バゴ)で桜花賞のマイル自力勝負をこなしたのは、高いスピード能力(★)の証明であり、府中の二四なら今度は負けられない。

さて桜花賞前から「今年はマイラーが多いのでオークスでは勢力図が一変するよ」と申し上げてきたが、やっぱり2着候補は五指に余る大混戦。

それでも桜花賞で推してみせた手前シゲルピンクダイヤは買うけれど、距離二四ならもう1票投じてみたい穴馬がいる。

それが、エールヴォア(牝3・父ヴィクトワールピサ・橋口慎介厩舎)だ。

あのユタカが「父に似ている」と言ったのは当然で…

▼エールヴォアの繁殖サイクル

ロイヤルサツシユ 1966
 ダイナサッシュ 79.3.16 3.2〜5.2
  ゴールデンサッシュ 88.4.23 き× 4.7〜6.7
   グレースランド 98.2.3 ぐ(○) 1.17〜3.17
    ドリームパスポート 03.3.14 き×
    フィーリングトーン 06.3.20 ぐ(○) 3.3〜5.3
     エールヴォア 16.3.12 ぐ○

名門サッシュ系の一派で活躍馬はそれこそ多数。
近いところではおじにドリームパスポート(父フジキセキ・神戸新聞杯勝ち)がいて、母似であれば距離は保つ傾向にある。

残念ながら本馬は母からよい体力を得ることができなかったが、この系統は「受け継げる時にはドンと受け継ぎ、ダメなときはホントに軽く」という両極端な系譜だ。

なお4代母ダイナサッシュから3代母ゴールデンサッシュへのMAX活性は、ギリギリ2か月内として認められるのではないかと思う。(これだけのちの産駒が成功していれば、ね)

▼エールヴォアの優先祖先

父 ヴィクトワールピサ 活性値8(MAX)

母父 ワイルドラッシュ 活性値3
3代父 トニービン 活性値6
4代父 デイクタス 活性値2

なんでも本馬の新馬デビュー前、騎乗予定だったユタカ(その後取消)が「父ヴィクトワールピサに似てる」とコメントして一気に注目が集まったそうで…その通りである。

優先は祖父ネオユニヴァースだが、父ヴィクトワールピサネオユニヴァース優先の父似なので、この2頭は優先でありさえすれば産駒がよく似るのは間違いない。

父ヴィクトワールピサはもっと産駒が走ってもいいポテンシャルがあると思うが、さすがにMAX活性期の今年3歳勢には粒ぞろいの仔が集まった感がある。
でもちょっと遅すぎたかな?

▼エールヴォアの基礎体力値

ダイナサッシュ ★2.0
ゴールデンサッシュ 0.25
グレースランド 1.75
フィーリングトーン 0.25

0.25+1.75+0.25+2.0=4.25 → ★53

ひとつ上の兄アルジ(セン4・父ハーツクライ・セレクトセール4000万円)は、母からMAX活性を受けたものの、判定は堂々のBAD。

中央では6戦未勝利のまま高知へ転籍し14戦12勝!と大活躍しているが、これこそスピードを受けられなかった体力MAX産駒の哀しい姿である。

んでもって妹はセレクトセール800万円でしょ?
繁殖サイクルに自信があれば、翌年産駒はかなりの狙い目だったことも確かなんだけどねぇ。

ちなみにひとつ下の妹ラヴォアドゥース(牝2・父ダイワメジャー)はG1レーシングさんの所属で判定はぎりOK8日。
バッチリ父似の栃栗毛っ仔だ。

▼エールヴォアの残存クロスと4系統配合

5代までにクロスはなし(Haloサンデーでゼロ活性)&父の活性値も全て異なる。

また4系統もファイントップ系ゼダーン系(ネアルコの切れた非ネアルコ系)、ネアルコ直系非Northern Dancer系)、サンデー系だから、かなりバラエティに富んだ内容だ。

頭脳面に全く心配がなく、次世代の繁殖としてもNorthern Dancerとミスプロの弊害がないのはいい感じ。

今年はセレクトセールを端から端まで見てみようかな、と思わせる掘り出し物だ。

【 結論 】オークスはクロノジェネシスからシゲルピンクダイヤ、エールヴォア、シャドウディーヴァの3点勝負

シャドウディーヴァはあくまでおさえだが、新馬診断のOK判定からここまで進んできた数少ない馬なのでちょっと応援する(もう1頭はジョディー)。

ラヴズオンリーユーは配合を見る者としては買えない馬。
またコントラチェックにはもちろん思い入れがあるが、トライアルで逃げた馬の本番は買わないことにしているので。

▼優駿牝馬(オークス)2019 距離適性、配合ともに不動の1強クロノジェネシス 穴はセールの掘り出し物だった父似馬」への2件のフィードバック

  1. ジョディーの基礎体力高いですねー!1つ上のレーツェルに出資しているのですが、レーツェルは確か44くらいだったような…連戦できる妹ちゃんが羨ましくて仕方ありません!ちなみにこの系統は「ぐ○き×」で合ってますか?だとするとミスティークⅡの17も18もサイクル的にはOKなので今から楽しみにしています!(17の仔は海外に行ってしまったみたいですが)

    すみません一度レーツェルについて解説していただけないでしょうか?お手数おかけしてしまい大変恐縮なのですが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

    1. わにさん、いつもありがとうございます。

      レーツェルの解説記事をアップしましたが、思い違いなどありましたら、またご指摘いただければと思います。

      ご自分でも精査されているんですね。
      ジョディーもレーツェルも端から見れば本当にいい馬ですからね。

      いずれにしろ、みなさん馬主運が強くてうらやましいです。

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