先週の新馬戦では、ワーケア(チェリーコレクトの17)はやっぱりちょっとモノが違う印象ですね。
ハーツクライ優先で小さく出る心配がなかったのも心強い。
サンデーR2019特集では下の2018産駒ともどもOK判定でしたので、この馬にも来年にも期待しましょう。チェリーコレクトはすごい繁殖かもね。
阪神のマイル戦を勝ったルーチェデラヴィタ(牝・父キズナ)は勝ちタイムこそ平凡ですが、配合はメンバー中ダントツの内容。
母こそミニマム期にあたってしまいますが、祖母から☆(疑似)、3代母から★(真性)のMAX活性を受けており、祖母&リアルシヤダイの影響もあって距離延びてもっと良さが出そう。(ただし一番活性が高い予想は4代父ターゴワイス)
このレース1番人気で5着だったキャロットCのシャルロワは、ぎりOK9日判定。
パドックでちょっと歩様が硬く感じられましたが…。
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土曜東京で1番人気3着のファートゥア(サンデーR・母アロマティコ)は「?」判定。
土曜阪神で1番人気6着だったロードクラージュ(ロードHC・母レディルージュ)はOK判定ですが、基礎体力が低いのでねぇ…。
人気のクラブ馬はそんなところです。
※最速解説のトリセツ2019(必読)
(1)前年同様、判定はOK、ぎりBAD、ぎりOK、?の4つに分類し、かつこの順に走る可能性が高いとみる
(2)?はBAD判定に加え、難解な判定のため見送った馬を含む。よって?の全部がBADではない
(3)今年は筆者からのオススメ、5つ星付けなどは一切しない(もちろん馬の長所を褒めることはたくさんある)
(4)17年度産駒のリストもれや兄弟数の誤り等あるので、正確な情報はクラブのHP等で必ず確認のこと。あくまで18年度産駒の判定、分析を主とする
(5)現時点で筆者は実馬(動画含め)を一切目にしていない。判定は机上の計算(と写真を少し)であることをご了解いただきたい
(6)この判定に沿って読者が指名、出資されたために起きた損害等について、筆者は一切の責任を負わない。この特集を読まれた方はそれらを全て理解した上で活用されたい
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社台サラブレッドクラブ2019 1歳馬最速解説 関東編(1)
・募集番号
・母馬名の18(性別)
・父馬名
・判定
・直前の兄弟との誕生日差(プラスの馬を推奨)
・何番目の仔か
・17年度産駒の判定(いれば)
1 フィオドラの18(牡)
1億円の名に恥じない素材と思うが、良すぎるのが逆に怪しかったりして…。
父 ディープインパクト
→OK
−11日 2番仔
フィオドラの17 →ぎりBAD7日
【 優先祖先 】 ディープインパクト
【 基礎体力 】 69
良い馬はかえってほめるところもあまりないもので、実に整ったシルエットの持ち主ではある。
胴になんともいえぬ余裕があり、首も前方にシュッと伸びる感じで推進力を削ぐものがなく…って馬体のことを素人がつらつら言っても仕方ないが、まあ走るんでしょう。
当然ながら牝馬とはまた違った筋肉の張り方をしているし、すでに今の時点でも馬としての完成度が高い気がする。
目立ったクロスもなく、4代系統の活性値もバラバラでOK。
4系統配合はミルリーフが2つとサンデー系、Northern Dancer系だから、これはごくフツーかな。
母は今日本にいる有名種牡馬なら何を付けてもクロスは気にならないと思う。
それくらい彼女自身がNorthern Dancerやミスプロに対してアウトブリード(ミルリーフの5×5はある)で、安心感がある。
いつかG1馬が出てもおかしくない。
ただ本馬でひとつ気になるのが、17年産との誕生日差が−11日ってこと。
本当にそこだけ。天下を獲る素材としてはやっぱちょっと気になるな。
2 コンテスティッドの18(牝)
一番うまくいけば、そうグランアレグリアに続く資質はありそうだが…。
父 ディープインパクト
→ぎりBAD8日
+1か月 5番仔
コンテスティッドの17 →OK
【 優先祖先 】 母コンテスティッド マイル
【 基礎体力 】 ★★75
母父Ghostzapperと4代父Seeking the GoldがともにMAX活性で、わずかにSeeking the Goldの方が高活性だろうが、いずれにしろこの年は父ディープインパクトの活性も強いので、優先は母自身で間違いない。
となればまずはダートマイラー適性がピックアップされてくるはずで、そればっかりは動かしてみないと何とも言えないが、今のところはまったくムキムキしたところが見えないし、牝馬らしいたたずまい(腹袋にちょっと頼りなさも)である。
ダート母優先でディープインパクト産駒牝馬といえばグランアレグリアを思い出すが(実際彼女も切れより持続性)、いまこうして同時期の募集PDFを見比べるに、やはりグランアレグリアの搭載エンジンの豊かさというか、内臓面のスゴさというか(お腹だよねぇ)本馬より2枚は上の形をしている。
基礎体力は★★で上々なので、本馬はきっとまだ全体に成長余地があるということなんだろう。
現時点で2歳からあの怪物と同じように動けというのはかわいそうな気がする。
兄ギベオン等のきょうだいとは反対側のぎりBAD判定で、いい方向に外れれば初期配合にあたるので、場外ホームランか三振かの両極端な結果が待っていそう。
自分は開花までもっと時を稼いで待つべき素材と思う。
6 コイウタの18(牡)
ここ2年続けて競走馬になれなかったきょうだいの分も活躍してほしいが…。
父 ロードカナロア
→ぎりOK3日
なし 7番仔
【 優先祖先 】 Martial(1957)
【 基礎体力 】 53
父ロードカナロアによく似た真っ黒な馬だが、3代父ドクターデヴィアス(1989)のみが優性期で、優先は母コイウタと全く同じMartialという栗毛の英2000ギニー馬になる。
高いマイル適性は疑うまでもないし、写真ではトモも良く張って体全体がスゴく立派に写る。フィオドラ18とは良さのベクトルが全然違うけど。
3代母ヴァインゴールドはミスプロのゼロ活性産駒で、したがって唯一生じるミスプロクロスもきちんと無効化している。
4系統配合には傍系のクラリオン系が入り、頭脳はまずまず優秀。
残念ながら基礎体力のみが平均そこそこだから完成時期が遅い可能性があり、そうなりゃ初期はじっと我慢するしかないだろう。
あわよくば5歳頃の安田記念で…なんてね。
このクラスの馬に出資するには、ぎりOK3日もかなり厳しい判定だからねぇ。
7 ララアの18(牡)
父 ロードカナロア
→OK
−3日 7番仔
ララアの17 →?
【 優先祖先 】 Charedi(牝・1976) ダートマイル
【 基礎体力 】 38
母は芝も走れたが、本馬は母よりもう少しダート色が強く、またちょっと体質に難あり。
17年産との誕生日差が−3日でもあり、見送りに近い。
8 アカンサスの18(牝)
父 ロードカナロア
→OK
+11日 4番仔
アカンサスの17 →?
母は能力は相当あったけど、なんつったって折り合いが難しい馬だったから。
2代母センスオブアートが父母ともにゼロ活性という珍しい牝馬。
よって本馬は基礎体力が低く、見送り。
◆
3 イタリアンレッドの18 →?
なし
4 マーブルカテドラルの18 →?
マーブルカテドラルの17 →OK
5 マエストラーレの18 →?
なし
9 マチカネハヤテの18 →?
マチカネハヤテの17 →ぎりOK4日
10 シングライクバードの18 →?
シングライクバードの17 →OK