最近たくさんの方にブログをお読みいただいているようです。
ありがとうございます。
理論の解説を一切していませんが「判定」というのは「母の一番よい発情時からどれだけ近い日に種付けされたか」を見る指標です。
そのため、ぎりBAD▲日などの「日にち」で評価されます。
例えばぎりBAD▲日は、一番よいサイクル期間(2か月)からぎりぎり▲日外れているけれど、ぎりぎりなので「OK」の可能性もあるよ、ということです。ぎりOK▲日はその逆です。
2か月サイクルの両端一ケタ日の場合に注意を促す意味でこう表しています。
走ってもいない産駒のデキを見ることができる唯一無二の指標です。
※最速解説のトリセツ2019(必読)
(1)前年同様、判定はOK、ぎりBAD、ぎりOK、?の4つに分類し、かつこの順に走る可能性が高いとみる
(2)?はBAD判定に加え、難解な判定のため見送った馬を含む。よって?の全部がBADではない
(3)今年は筆者からのオススメ、5つ星付けなどは一切しない(もちろん馬の長所を褒めることはたくさんある)
(4)17年度産駒のリストもれや兄弟数の誤り等あるので、正確な情報はクラブのHP等で必ず確認のこと。あくまで18年度産駒の判定、分析を主とする
(5)現時点で筆者は実馬(動画含め)を一切目にしていない。判定は机上の計算(と写真を少し)であることをご了解いただきたい
(6)この判定に沿って読者が指名、出資されたために起きた損害等について、筆者は一切の責任を負わない。この特集を読まれた方はそれらを全て理解した上で活用されたい
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社台サラブレッドクラブ2019 1歳馬最速解説 関東編(2)
・募集番号
・母馬名の18(性別)
・父馬名
・判定
・直前の兄弟との誕生日差(プラスの馬を推奨)
・何番目の仔か
・17年度産駒の判定(いれば)
11 メルヴェイユドールの18(牡)
父 ハービンジャー
→ぎりOK4日
+2か月9日 3番仔
メルヴェイユドールの17 →OK
【 優先祖先 】 ノーザンテースト 芝ダ マイル〜
【 基礎体力 】 ★50
いま「ノーザンテースト」と検索するとトップページに出てくる某サイトで白井寿昭元調教師の血統考察シリーズが掲載中だ。
そこで師はNorthern Dancer系の功績について熱く語っているのだが、前々からこの師だけは「この馬は父の形を継いでいない」とか「母によく似ている」とか、血統に対して大変柔軟な発想をお持ちであると存じ上げていた。
また現役時は海外セールや牧場の情報にも精通されていて、アグネスデジタルをはじめ、当時まだ「海のもの?山のもの?」という不思議な血統馬をバンバン日本に持ってきたパイオニアである。(牝系をよく見ていたことでも知られる)
またこのNorthern Dancerシリーズの内容が面白すぎていつまでも継続してほしいくらいだが、その師曰く「ノーザンテーストは万能タイプゆえに現代では埋没した」とのこと。
自分も同感でノーザンテーストが優先の馬の適性を、自身の競走成績通り「芝マイル」とするのか「芝ダート万能」とでもするのか…いつも迷うところで、本当に特徴らしい特徴がない(Northern Dancerのミニマム期産駒であることに注意)。
本馬もカタログでは「芝の中距離中心」としているからそんな風にも見えるし、単なる細身のマイラーにも見えるし、とにかく走らせてみないとなんともいえない一族ではある。
12 ダイワレジェンドの18(牝)
祖母は完成品ゆえ、その先の血統発展性に欠けた牝馬だった。
父 ハービンジャー
→ぎりBAD5日
初仔
【 優先祖先 】 Lady Victoria(1962) ダート?
【 基礎体力 】 ★84
祖母はウオッカの永遠のライバル・ダイワスカーレットで、08年天皇賞秋における火の出るようなマッチレースが懐かしいが、Dスカーレット自身の血統はアグネスタキオン経由でサンデーを、また母スカーレットブーケ経由でMAX活性のノーザンテーストを含んだため、日本ではそのあとの種牡馬選びに相当苦労した跡が垣間見える。
初仔がチチカステナンゴ!その後もハービンジャーにエンパイアメーカー、ノヴェリストときて、エイシンフラッシュだから、まあまともに釣り合った相手がいなかったのである。
母ダイワレジェンドはそんな中でもキンカメを付けて出来た4勝馬で、もちろんNorthern Dancerのクロスは残るのだが、なんとか繁殖入りまでこぎ着けた。
本馬の体格は初仔の特徴でもある小柄で成長待ちとのことで、初手は様子見だろうが、基礎となる体力の土台がしっかりしているので、案外早いうちに注目馬を出す可能性がある。
15 ソーマジックの18(牡)
父 オルフェーヴル
→ぎりOK9日
−3日 6番仔
ソーマジックの17 →?
【 優先祖先 】 Bold Reason(1968) 中距離
【 基礎体力 】 56
エプソムCで1番人気3着だったソーグリッタリングは母ソーマジックのMAX活性産駒&母似でおそらくFairy Kingの影響が強いが、本馬はオルフェーヴルのミニマム期産駒だから、もっと母系をさかのぼって距離が保ちそうな気配。
写真を見ると胴に余裕が感じられ、やっぱり祖母スーアの系統らしいパワーも受け継いでいる感じ。
カタログはマイラーだというけどホントにマイラーかなあ?
膝下が短いということは、ピッチ走法なのかな?
(体力的に)一番悪い時期にディープインパクトを連続して付けて失敗しているので母ソーマジックの評価はこのところダダ下がりだが、そんなことあるかいな〜。
桜花賞3着はダテではないし、こうしていい兄も出てきてくれたし、成長力もあるがな〜というところか。
オルフェーヴルではクロスが目立つので18年は見送り気分だが、父似でもっとスッキリした配合なら兄以上の産駒がきっと出る。
16 サンタエヴィータの18(牝)
祖母の産駒もサンデーRで募集中だが、とにかく一族はクロスがなくて健康そうなのが一番いい。
父 オルフェーヴル
→ぎりBAD1日
初仔
【 優先祖先 】 Terlingua(牝・1976) ダートスプリント
【 基礎体力 】 50
祖母エヴィータアルゼンティーナだと4代目のCrusader Swordが強いが、本馬の世代では5代目にスライドし無効に。
したがって本馬は4代父Forest Wildcat〜Terlingua(栗毛)が優先系になる。
うんそのとおりだな〜、パツンパツンのダートスプリンターに見える。
父内クロスのみで実質(自分の見解は)アウトブリード扱いだけど、本馬はなぜか気性が激しいみたい。母似かな?
余計にスプリント戦がマッチしそう。
母は初仔では無理をせず、相手に高活性の父を持ってきたときにもう一度評価したい1頭。
来年19年産(父ドゥラメンテ)はミスプロの濃度次第でおもしろいかも。
21 レッドオーヴァルの18(牝)
今こうしてみると、母はディープではなくやっぱり母似だったよう。
父 モーリス
→ぎりBAD0日
+1か月18日 2番仔
レッドオーヴァルの17 →OK
【 優先祖先 】 母レッドオーヴァル 芝スプリント
【 基礎体力 】 59
本馬が栗毛に出たのでどこから来たのかな、と探すと3代母アザールが栗毛。
母レッドオーヴァルの父ディープインパクトはこの3代母アザールの父ニジンスキーよりわずかに活性が低いので、レッドオーヴァルは5ハロン戦にも勝ち星のある祖母コートアウト似という結論になる。
母が桜花賞まではがんばってマイルをこなし、その後スプリンターへと進化したのもうなずける。
本馬は小柄でまだどうという特徴もない体型だが、距離はあまり保たない。
母自身もそんなに大きくならなかったので、このまま小粒でピリリと辛いスプリンターになるのだろう。
ただサンデーの4×3クロスきついね。どうだろう。
この母も距離をこなす産駒を作るのは難しい。
ほとんどMAX活性期の父クラシック配合以外はみな母似だから。
22 メジャーフォルムの18(牝)
残念だけど気性的なもので距離をこなせない一族かもしれない。
父 エピファネイア
→OK
初仔
【 優先祖先 】 エピファネイア
【 基礎体力 】 72
優先祖先は間違いなく父エピファネイアだが、本馬も気性が激しいみたい。
母のボトムラインはトニービンまたはエルセンタウロ(亜)の活性が強く、実際祖母も3代母も千八くらいは悠々とこなした芝馬だったが、母は気性のせいかどんどん距離を縮めてとうとう千のダートで2連勝(適性そのものは祖母たちといっしょなのだが…)。
気性は後天的に母のものが伝わるというから、本馬が多少うるさくてもそれは仕方なかろう。
そしてどんなに優先がエピファネイアだといっても、後天的な要因で距離をこなせないのは母で自明なので、本馬も仕上がり早のマイラー〜スプリンターである可能性が。
写真だと胴にゆとりも感じられるしトモも立派、基礎体力もあるから初仔にしてはものがいいと思うけど。
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13 アイムオールレディセクシーの18 →?
アイムオールレディセクシーの17 →?
14 イントロダクションの18 →?
なし
17 アオゾラペダルの18 →?
アオゾラペダルの17 →?
18 コーンドリーの18 →?
コーンドリーの17 →?
19 レディオブヴェニスの18 →?
なし?
20 マスクオフの18 →?
マスクオフの17 →OK
23 ウィンドハックの18 →?
なし