▼セプテンバーセール2019 1歳馬最速診断(No.151〜260)

フェデリコ・テシオの血統理論がよみがえる
YouTube【 ドルメロの魔術師チャンネル 】

絶賛解説中!ご視聴ありがとうございます。
今週はお彼岸行事があって動画はお休みです。
親族を亡くして1年目は何かといろいろありますね。

さてセプテンバーセール2019ですが、種牡馬特集号の到着を待っていたら、なんやかんやでセール当日に。
でも特集号で前回の推奨馬を見直したところ、やはりぎり判定の2頭がBAD?に寝返ってしまいましたwうち1頭はDr.コパ先生に買っていただいたようですが、見事に撃沈です。

他にやりたいことも出てきたのですが、いちおう9月17日セール分だけでもきちんと片付けようと、一気に残り100頭あまりからおもしろそうな馬をピックアップしてみます。

▼セプテンバーセール2019 1歳馬最速診断(3)

155 クロニカの18(牡)

 父 フェノーメノ
 +5日 10番仔

【 優先祖先 】 母クロニカ ダ・マイル
【 基礎体力 】 ★☆69

フェノーメノMAX活性年なんですが、母父Broad Brush、3代父Private AccountもまたMAX活性年で、しかもそのうち活性が一番高い馬がわかりづらい。

実馬の写真等からやはり形的にフェノーメノ以外(フェノーメノは満8歳誕生日前でもある)のどちらかが高活性とみて、母クロニカ同様のダート適性が高い馬と判断します。

母クロニカは残念ながらミニマム期ですが、祖母ラクリス、3代母Spectacular Jokeと連続してMAX活性を与えており、基礎体力は十分。しかもクロスなし&4系統配合がサンデー系、ヒムヤー系、テディ系、ボールドルーラー系ですから頭脳的な心配も少ない。

写真で見る馬体は正方形に近いマイラータイプで厚みがあり、これなら地方で数を使いながらでも十分やっていけそう。つなぎの角度などは決してダート向きとも思わないので、芝も…なんちゃって。

冠名「カシノ」でおなじみ柏木務氏に購買されましたので、あるいは来夏小倉あたりで会えるかも…と期待します。

184 ウイズアフェクションの18(牡)

 父 ホッコータルマエ
 +3週間 8番仔

【 優先祖先 】 ホッコータルマエ
【 基礎体力 】 ☆☆66

ホッコータルマエもこの年がMAX活性年で、ちょうど優先もホッコータルマエ自身になります。

Runaway GroomというRedGod系の珍しいクロスが生じており、これはこれで気になるのですが、主流ということでもないので…。

インブリードクロスの計算法をあと3回くらい後の動画でやりたいと思っていますが、いちおう本馬18年産のRunaway Groomクロスの強さを調べてみると、

父側 Runaway Groom (1979)
   Cherokee Run (1990) 活性値2
   マダムチェロキー(牝・2001) 活性値2
   ホッコータルマエ種付け時    活性値8

母側 Runaway Groom 1979
   Hide the Bride (牝・1995) 活性値7

ということで母側に強いRunaway Groom活性があり、今のところクロスは有意に働いてしまいます。

しかしもしこれが19年産の配合であったなら、ホッコータルマエ種付け時活性値がミニマム期の1ですので、0.5×0.5×0.25=0.0625<0.125となり、クロスは無効扱いでいいことになります。

インブリードクロス計算の時は、活性値8を2.0という数値に置き換えます。つまり活性値1は0.25で活性値4が1.0です。

これを牝馬に当たるまでかけ算し、父方だけ最後に父馬種付け時の活性値を掛けます。もしその解が0.125より小さくなれば、インブリードクロスとしての弊害はありません。(中島先生オリジナルの理論です)

本馬の場合はもともとチェロキーランマダムチェロキーの活性値が低かったので、ホッコータルマエの種付けをいつの年に行うかで、クロスが消えるか生きてしまうかが事前に簡単に予想できるのです。

本編に戻りまして、本馬はあのHim Rock Racingが購買していきましたので、きっと中央競馬デビューじゃないかな?
ダートの長めの距離で良さが出そうですね。

先週の★馬コーナーで取り上げた月曜中山最終12Rのイルヴェントデーアが6番人気ながら快勝。ところが2着に11番人気のヨークテソーロ、3着にこれまた14番人気のヤマニンベリンダが入り、3連単は122万馬券に。

うふふ、実は3着のヤマニンベリンダまではさすがに拾いきれなかったものの、2着ヨークテソーロは買っており、久しぶりに面白い馬券を獲ることができました。ヨークテソーロは時計の足りない逃げ馬で、出走馬中唯一不良馬場での好走経験がある馬でした。

当日の馬場は重止まりでしたが、きっとこんな馬場なら走るかもと思い、相手に抜擢。たまに馬券が当たると嬉しいものです。

今私は馬券をほとんど買いませんが、ブログで気になる馬を挙げたときは人気がなければ応援しています。レースへのこだわりはなく、G1だからといって特に何も感じるところはありません。
新馬戦の方が楽しいかな。

3着ヤマニンベリンダもこの夏好調で、とても14番人気にしてはいけない馬だったと思います。7月の福島ではやっぱり稍重の千二で1分10秒7というパワー決着で4着に走っており、休養復帰後は何かいいことがあったのか、まるっきり嘘のように堅実に走っていますからね。

他の注目馬はどれも競馬にならずにかわいそうな感じでした。
またよかったら注目してください。

▼セプテンバーセール2019 1歳馬最速診断(No.151〜260)」への8件のフィードバック

  1. ありがとうございます(笑)

    でも自力なんてまだまだですので
    どうぞこれからもよろしくお願いします!

    スパニッシュクイーンの18は一口の価格も高かったんですけど、私には魅力的に見えてこの度出資が決まりました。

    なのでちょっと気になってしまって…

    でも安心しました。
    ありがとうございました。

    このコメントの返信は不要ですので、
    よろしくお願い申し上げます。

  2. 返信ありがとうございました。

    ルーラーシップ産駒を1頭持ってるのですが、確かにコメントで水っぽいと言われたことがあります。

    こちらのコメントを見た瞬間「あっ」って思いました。

    すみませんもう1つ教えていただきたいのですが、スパニッシュクイーンの18のインブリードについてですが、父方のノーザンダンサーは0.125よりも小さい値になると思いますが、それだけでは弊害はないということにはならないのでしょうか?

    母方は確かに強いみたいですが…

    1. そうそう、その件で謝らなければ!

      実は私がインブリードクロスについていろいろ用意しだしたのは、動画の為もあるんですけど、モーリスのNorthernDancerクロスが無害であることを示さなくてはと思い、もう一度本を読み返したからなんです。

      当時スパニッシュクイーン18についてはちょっと勘違いもあって、クロス気になるみたいなことを書いたり申し上げたと思います。
      でも今見るとモーリス産駒はMAX活性年でもNorthernDancerクロスに関しては弊害がありません。
      計算ではMAX活性年でも0.09375<0.125です。

      逆に言えば弊害がないからこの馬も募集できるんじゃないかな。
      この4本クロスの弊害がないことを説明できる理論はおそらく他にはないはずです。
      みんなインブリードすげえ、とは言うでしょうけどw(きりっ)

      おそらく母系を3本計算しているうちにその1本をモーリス経由だと思ったのかもしれません。
      自分でもなにか違和感あったんですけどね。

      これからはそうやってたくましく自立していってくださいwww

  3. Danzigではなくてデインヒルのところでゼロ活性でした。訂正させて下さい。

    その前にこのデインヒルのやつはアビラの19の解説で一度説明していただいていましたね。

    すぐに忘れてしまいすみません。

    1. わにさん、こんにちは。

      そうか、レーツェルのお相手を探しているんですね。
      配合に自分の理論を持つか持たないかで、やはり産駒の方向性が全く変わってきます。
      夢だけでは馬は走ってくれませんのでね。

      ルーラーシップは確かに使い勝手がいい種牡馬です。
      ただ血統を離れると、いつまでも「水っぽい」産駒が多いとよく言われます。
      馬は古馬になるとある程度足元から水分が抜けて「枯れて」きてほしいらしいですが、いつまでも足元が固まらない馬が多いんでしょうね。

      ノーザンテーストがあれだけ日本で大成功しておきながら後継がいないのは、ひとえにNorthernDancerのミニマム期産駒で主張がないからでしょう。当時は母系を活かす種牡馬と都合良く言われましたけどね。そのかわり母父ノーザンテーストはまた大成功したブルードメアでしたし、ここにも低活性値の裏と表の顔がありますね。

      これでクロスも一気に理解が進みましたね。

  4. ありがとうございました。

    おかげさまでなんとなくクロスについて理解できてきました。

    ゼロ活性の凄さを今更ながら理解した気がしますが時にはデメリットにもなりますよね。

    それはMax活性にも言えることだと思いますし、テシオ理論って本当に奥が深いですね。

    クロスについて理解できてからレーツェルの良い配合相手を探してみました。(これがすごく面白いw)

    基本的にサンデーサイレンスを持ってる馬は駄目だけど、ミニマム活性時であれば大丈夫な馬もいてそんなことをやっていると本当に夢中になってしまいますね。

    あとはやっぱりノーザンダンサーですが、調べていて気がついたのですがロードカナロアってノーザンダンサーがすごく強いんですね。(そもそもキングカメハメハが強い)

    それからハービンジャーはDanzigのところでゼロ活性になるのでしょうか。

    ルーラーシップはノーザンテーストでゼロ活性になりますし。(これはいつもおっしゃってますね)

    ノーザンダンサーということに関してはこの2頭は使い勝手が良いのでしょうか。

    母方の活性値は動かすことができないということで、母方のサンデーサイレンスの活性値が高かったりノーザンダンサーの活性値が高いと配合相手を探すのも苦労するんですね(レーツェルがまさにそれw)

    逆もしかりですが。

    また1つ勉強になりました。

    ありがとうございました。

  5. いつもお世話になっています。

    ウイズアフェクションの19(あくまでも19)のクロスですが、父方が0.125よりも小さければ母方の活性値7(1.75)というのは関係ないのでしょうか?

    父方と母方の数値を掛けるということはしないのでしょうか?

    それから「父方だけ最後に父馬種付け時の活性値を掛けます」とありますが、父馬がゼロ活性の時は無効になると考えて良いのでしょうか?

    よろしくお願い致します。

    1. ああ、もうクロスはほとんど理解されましたね。

      わにさん、こんばんは。
      中島先生の考え方としては、おのおのの活性値が有意か無意かということがとても大切で、片方を無意にすることだけでもクロスを回避できるというのが基本的な構想のようです。よって父と母の数値を掛けることはしません。
      イメージ的になんとなく掛け合わせたいのはよくわかります。

      また父馬がゼロ活性の時は父以前のクロス(というか各馬の活性値)が全て無効=ゼロになると考えてかまいません。
      ゼロ活性ってすごい配合理論なんですよね。

      それからセールのブラックタイプ等を見ると、父の中同士あるいは母の中同士のクロスも記載されていますが、中島先生は「父と母の配合によって生じたクロスだけ」を対象としていたようです。
      M×M、S×Sという表記のクロスはいちおう考えなくてもいいようです。

      そう言われれば、父の中で完結するクロスはもうすでに父の誕生時に発現していると思いませんか。
      母との配合で再び動き出すことは考えにくいですよね。母にはクロスがないんだし。

      以上のことからわかるとおり、母方の活性値はすべて金輪際動かすことができない不変の数値なんですね。
      あくまでクロスは種牡馬の配合タイミングを代々重ねることで、うまく回避するものです。
      それが劣性期種牡馬の有効な使い方でもあります。

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