▼緊急点検!たとえばユニオンOC2019判定を種牡馬特集号で再チェックしてみたら?

フェデリコ・テシオの血統理論がよみがえる
YouTube【 ドルメロの魔術師チャンネル 】

いつもご視聴ありがとうございます。

ユニオンOCでは実際にはどのくらい判定の乖離があるのだろう

北海道から「種牡馬特集号2016、2018」が到着するのを指折り数えて待っていたら、気配もなく家のちっさいポストに2冊分押し込まれていたので、取り出すのに一苦労…。(や、やめてくれ)

というわけで外装ボロボロ、陸路1000キロ?到着した種牡馬特集号だが、これで4年分揃ったところで横に積み枕にしていい夢見ろよ!(by柳沢慎吾)というわけにもいかないので、さっそく過去データの洗い出しをすることにした。

でもどうせなら内部データよりもせっかくご希望があったクラブ特集から取りかかるが良かろうと思い、まずはユニオンOC2019の結果を再検証してみることにする。

正直検証を始める前はドキドキもので、これはかなり心臓に悪い。

思ったよりユニオンの成績は良い感じ(ほっ)

1 ジプシーマイラブ OK
2 アルーリングハート →?
4 キャナルハート →OK
5 マンダララ →OK(訂正)
7 ナイアード →OK

3 バクシンヒロイン →?
6 キスオブザビーナス →?

8 キャントミス (情報なし)
9 ブリーボーンズ →OK
11 マスターエクレール →OK
14 キストゥリメンバー →?
15 サンドヴィーナス →OK

10 ホワットアスポット →母?
12 デンファレ →?
13 ラブミーニキータ(情報なし)

16 リヴァプール →?
17 マドレボニータ →OK
19 バーバラ →OK
22 エアパスカル →OK
23 ジャジャマーチャン →OK
28 スマッシュ →OK

18 ラーナック →?
20 スズカエルマンボ →?
21 フレンチサマー →?
24 サイタ (情報なし)
25 フリーバード →?
26 ブライトエルフ (情報なし)
27 ワンダーフィリー →?

29 ナスケンアイリス →OK
31 ライトリーチューン →OK
35 フサイチミニヨン →OK
37 クイーンオブナプレス →?

30 ビジョナリー →母?
32 レーヴドベティ (情報なし)
33 スターアクトレス →母?
34 シックファイター →?
36 ダウンザウェル (情報なし)

38 セクシーシューズ →?
39 グレートハーベスト →OK
41 アドマイヤチャーム →OK
42 マリアージュ →OK

40 オービーレディー →あれ?これはいいかも?

(OKと?を分類した記事通りの順番に並べてあるので参考までに)

ぎりという判定基準がなくなりものすごくスッキリするとともに、やはりぎりはぎりだからどこまで行ってもリスクあったんだなと改めて感じさせる。

また幸いなことに、ぎりではない純OK判定が丸々ひっくり返ったケース、また純?判定がOKに復活するケースは1件もなかった

ユニオンOC再検証後の感想

1) ぎりOKがOKに入り、ぎりBADがOKに復活する確率はおおよそ2割以下。10回に2回程度

まだ1クラブしか再検証していないが、やっぱりぎり判定はそれなりに危ない。
秋以降(ロードHCやノルマンディーOC特集)からはぎり判定はなくなるが、過去のぎり判定は鵜呑みにしない方がよい。

2) 真の種付け日を知ると、知らなくてもいい裏事情まで知ることになる

裏事情を詳細に述べることは差し控えるが、ようするに誕生日マイナスの闇が如実に頭をもたげてくるということ。

母が前年の子を産んでから何日後に種付けしたか一目瞭然なのだから、生産者の繁殖に対する意識の高さ低さみたいなものが…ね。

3) 真の種付け日を知ると、繁殖期の初期種付け産駒を狙えるようになる

これについてはご質問にもいただいたのだが、これ以降は狙いたいなら母の繁殖サイクルの超初期の仔ばかりを狙い撃ちできるようになる。

馬は草食動物であるから、牝馬は繁殖期が来たら一刻も早く種付けを済ませ、体を中性に戻す必要があるとされる。発情期の酸性母体では走力が低下し、競走に影響があるばかりか、野生では肉食動物に捕まる可能性が高くなる。

一般に馬は妊娠期間に走力を取り戻すことをご存じだろうか。
むかしむかしその昔、絞っても絞っても絞りきれない体で競馬を走り連戦連勝の牝馬がいて、不思議に思って検査をしたらなんと妊娠していたことがわかったとかなんとか…。黎明期のおとぎ話のような逸話が「血とコンプレックス」の中にも紹介されている。

ま、それはさておき、だから馬は(出産直後を避けた)繁殖期の初期に種付けされ、しかも一発で種が付いた仔が狙い目になる。

今回のユニオンOCさんのOK馬の中にもけっこう「後半種付けの仔」が含まれている。OKだから一概にダメとは言えないが、狙えるようなら前半種付けの子を狙うのがいいだろう。

母の繁殖サイクルについて(基本)

まだ読者の方全員に母の繁殖サイクルの出し方をお教えしていないが、ここでいちおう簡単にサイクル期間の計算の仕方だけでも述べると…

牝馬が誕生して14日間のうちは、子馬はまだ母の細胞のサイクルで動いているのだそうで、生まれて14日を経過してからいよいよ自分の細胞のサイクルが始まる。

つまり北半球3月1日生の牝馬は3月15日を起点とし、そこから前後1か月が自分の繁殖サイクルの基本となる。(2月15日〜4月15日)

牝馬の繁殖サイクルは2か月を1回とするサイクルで回る。よって次は4月15日から6月15日までとなり以降は、

6月15日〜8月15日
8月15日〜10月15日
そして最後の4か月は合わせて1サイクルと数える。
10月15日〜2月15日

もし初めての繁殖サイクル2月15日〜4月15日が「良い繁殖サイクル」であったら、次の4月15日〜6月15日は「悪いサイクル」となり、以下この良い期間悪い期間を永遠に繰り返す。

すると前年の良いサイクルだった2月15日〜4月15日が1年経つと悪いサイクルになって戻ってくるのがおわかりだろうか。これが誕生日の近い名馬の年子全きょうだいが連続して走らない理由のひとつであり、テシオ理論の肝でもある。

初めての繁殖サイクルが良いサイクルになる牝馬が全体の7割、残りの3割は最初が悪いサイクルでスタートする。

この良いサイクル2か月(約60日)間中に、馬は3週間ずつ最大3回の繁殖チャンスがあるとされる。初期の発情がいいねというのは、この初回2週間内の発情で種付けしてとまった産駒をいう。

これが種牡馬特集号を見ることでかなり正確にわかるのだ。

ちなみにスピードを持て余しすぎていよいよスプリンターズSへ参戦するとかいうグランアレグリアは、母タピッツフライの良い繁殖サイクル2月11日〜4月11日の超初期2月15日種付けの仔である。

この種付けのサイクルについては解明されていない謎も多い(ご質問にも歯切れ良く答えられない)ので、今のところは本当の基礎中の基礎だけにしておく。

将来的には動画解説する時が来ると思うが、今回種牡馬特集号の入手でOK判定にまた少し確実性が高まったので、判定まで踏み込みたくないという方は今まで通り本ブログで確認されたい。

なお過去の再検証は基本的に行わないが、キャロットCについては、未勝利戦も終わり自分が初めて行った2016年産駒予想のゆくえを知りたいので、近日検証記事にする予定だ。

▼緊急点検!たとえばユニオンOC2019判定を種牡馬特集号で再チェックしてみたら?」への8件のフィードバック

  1. 早速ユニオンの再検証をアップ頂き、ありがとうございます。
    キストゥリメンバーは残念な結果のようで…特集号の力恐るべし。
    でも自分で出資すると決めた馬ですし、日々の更新を楽しみに見守っていき、成長や日々の出来事に一喜一憂したいと思います。
    セレクトセールに出ていたこの仔の弟のディープインパクト産駒は楽しみな存在になりそうでしょうか?

    繁殖サイクルについてもようやく基本が分かりました。
    最後だけ4ヶ月になるのにも理由があるんでしょうけど、詳しくは動画を楽しみにしておくことにします。
    表と裏の意味もようやく少しついていけそうですが、馬も生き物ですからまだまだ解明されていない謎がたくさんあるのでしょうし、テシオ理論を通してそういった生き物の神秘?に触れる機会があることも何かの縁かな?と勝手に感じています。

    差し支えなければキャナルハートの種付日を教えて頂けないでしょうか?
    ナイアードは前年の兄弟の誕生日から初期かな?と推測していますが、初仔の判定にはまだまだ自信がありません。
    フサイチミニヨンも気になりますし、この出資馬の選定に迷う一口馬主の楽しみというか、洗礼もたっぷり受けています(笑)

    1. ぴーやさん、こんばんは。

      あらためてユニオンさんの人気馬と判定を見比べていますが、けっこう一致しないものですね。
      ジャジャマーチャン18に長いコメントが書かれていますが、やっぱり基礎体力低い仔ではあるんですよね。
      心配だったんだけど…。

      キストゥリメンバーの18は残念でしたが、まだ何も決まっていませんから。
      ちなみにセレクトセールに出た弟19はOK判定ですけど、かなり後半の種付けですね。

      キャナルハート18の種付け日は17.7.5ですね。
      これも後半といえば後半かな。

      フサイチミニヨン18は人気ありますね(テシオブログ周辺限定ではwww)
      こういう穴馬が出てくるから、クラブライフは楽しいですね。

  2. ドルメロさん、こんばんは。
    ユニオン1歳馬は今週末の20日に定期更新があるので、またご覧頂ければと思います。

    ホームページにもありますが、1次募集の申込ではナスケンアイリス18、マリアージュ18、バーバラ18、スズカエルマンボ18、キストゥリメンバー18の順でした。
    ジャジャマーチャン18はその後の6位で、後日満口になったくらいですから、牡馬のエース候補と期待して出資した方が多いと思いますし、嶋田牧場さんもその意味をこめてクラブに送り込んだでしょうから、なんとか快方に向かうのを祈るばかりです。
    キストゥリメンバー18も牧場見学に行かれた方のブログなど見つつ、日々楽しんでおります。弟も後半なんですね…ふむふむ。

    キャナルハートは想像以上の日付でした(笑)
    あと1頭はフサイチミニヨン18かナイアード18で思案してみようかと思います。
    ナイアード18は動画からもすごく大切にされているのが感じられるのも個人的には好印象です。
    時間を作っていろんな牧場さんを実際に回ってみてみたいなとも思っていますし、それがユニオンで一口馬主を始めた理由の1つでもあります。

    フサイチミニヨン18はテシオブログ周辺限定人気馬ですか(笑)
    バゴ産駒に出資する機会もあまりなさそうですから、本当に悩みますね(笑)

  3. 種付け日がはっきりと分かった今、初期種付け産駒を狙うのは常套手段かもしれませんね。

    ただ、いざ探してみるとなかなかいないような気もしたのですが、1頭見つけることができました。

    アビラの19(父モーリス)

    基礎体力が平凡ですし、クロスの弊害もありそうなのでどうかなとも思うのですが、ぱっと見た感じどうでしょうか?

    1. わにさん、こんばんは。

      またエグいの見つけてきましたね。
      アビラの19は確かに超初期種付けですが、ここまでサイクルの際に近いとどうなんですかね。

      私は繁殖のプロではないので、期間に入っている=いつでもOKではない、ことくらいはわかりますが、実際問題サラブレッドの本当にいい発情って「数時間単位」でしか訪れないんだそうです。

      判定はと聞かれればいちおうOKとは言うでしょうが、これからの課題になるかもしれません。
      際どすぎて本当の良い発情期に入っていなかった例があるのかどうか、ですね。

      ただクロスに関してはこの馬はうまく弊害を逃れています。
      モーリスの5代前NorthernDancerはカーネギー経由でミニマム期を2回通ります。
      よってたとえモーリス自身がMAX活性年であっても、NorthernDancerの弊害はありません。

      Danzigはもちろんデインヒルでゼロ活性ですし、意外といい馬に見えます。
      体力は平凡ですが虚弱とも言いきれませんし、実馬の形次第ですね。

      そう、探し出すと意外といないのが初期配合です。
      名馬の中にも後期配合型いますけどね。

  4. アビラの19についてご丁寧に教えていただきありがとうございました。

    そうなんです。

    あまりにギリギリだと不安になってしまって…

    自分で言っておきながら何ですが本当に入ってるのかなと私も若干疑っております(笑)

    グランアレグリアみたいなほど良い感じが一番良いのかもしれないですね。

    すみません話変わりますが、アビラの19みたいにノーザンダンサー自体の活性が高くてもその次の代でゼロ活性だったりミニマム活性だったりするとクロスの弊害は逃れられるのでしょうか?

    例えばスペクトロライトの19(父ハービンジャー)ですが、Beringの活性はそれぞれ高くなりますが、次のところで(Penang PearlとBaranciaga)どちらもミニマムの1になってるのでBeringのクロス自体はおとがめなしということでよろしいでしょうか?

    ご教授のほどお願い致します。

    1. ああ、なるほど、ちょっと勘違いされてますね。

      活性値は自分が種付けした子どもに向かってのみ計算します。Arctic TernやSea Birdの方へ祖先をさかのぼりません。
      つまりベーリングのクロスが気になったら本人からスタートし、ベーリングがPenang PearlやBaranciagaを作るために種付けした時の活性値がほしいのです。もし次世代が牡馬であれば牝馬に当たるまで計算を重ねます。

      ベーリングは1983年生まれでPenang Pearlは1996年生まれなので活性値はいつもの通り、96−83−1=12…4ですね。
      またBaranciagaは1991年生まれですので、91−83−1=7ですね。両方とも牝馬ですのでこれで終了です。
      かなり強いベーリングクロスであることがわかります。

      ではモーリスから見たNorthernDancerクロスを計算すると、サドラーを種付けする時に3、カーネギーの時に1、メジロフランシスの時に1とミニマム期を2回通ります。ここまですでに十分NorthernDancerの活性値が薄まっているのです。

      その薄まり具合とインブリードクロスの詳しい計算法についてはMAX活性とゼロ活性の次にお話しする予定です。
      その方が説明しやすいのと、みなさんに注意してほしいことがあるんです。お待たせしてごめんなさい。

      この考え方がNorthernDancerあふれる日本で、競走馬モーリスの成功にうんと貢献していることは確かです。

      他にもフランケルやヘニーヒューズらのNorthernDancer活性は同じ理由でかなり薄まっています。(Let’s try!)
      またわかりやすく説明しますね。

  5. なるほど。

    牝馬に当たったらそこで終わりになるのですね。

    逆に牡馬の場合は牝馬に当たるまで計算すると。

    とても勉強になりました。

    ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です