牧場からは春の便りが寄せられています
3月はもちろん繁殖シーズン。農業試験場では子ヤギがたくさん生まれ、プリプリしっぽを振って乳を飲んでいるニュースなど見ると、いよいよ生命感あふれる季節になったなと感じる。
また3月はドルメロにとっても少しドキドキする月だった。お付き合いのあるオーナーさんお二人から、それぞれ最後の配合相談があり、正式に配合方針が決まった。
決して順調とはいかず、人馬ともどもさまざまな困難を抱えながら、ベストの選択肢は何なのかを探りながらの決断だった。ここまできてそんなことがあるの?というハプニングも乗り越えての配合だから、まずは無事に種付けが済むことを願おう。
そしてもうひとつ、ドルメロがドキドキしながら待っていたもの、それがAppleの新製品「Mac Studio」だ。
思ったより意外と早く、発売から約1週間遅れの3月26日に突然メールがあり、翌日にはもう到着。バンザイして間髪おかずにさっそく仕事部屋に導入したまではよかったのだが…。
Mac Studioの性能に惚れたわけじゃない
発売日3月18日を過ぎてからというもの、世界中のYouTuberによってMac Studio検証動画がアップされ続けている。中でもとくに海外のMac信者チャンネルはさまざまな角度からの検証がなされ、自分も漁るように見続けていた。
私が買ったのはいわゆる吊しの「M1 Max」モデルなので、性能面とかはどうでもよくて、むしろ周辺機器との相性や不具合、Mac Studioそのものの使いにくさなどがあれば事前に知っておきたいと思った。
私がMac Studioを導入しようと思った一番大きなポイントは、性能より端子類の豊富さだ。弟分のMac miniは、Intel製からM1製になって出力USBポートの数が減らされた。M1というモバイルチックなチップを使っているかららしいが、古い製品からさらにポートの数を減らすことに全然納得がいかなかった。
デュアルモニター出力の自分なら、モニター2枚(USB-C、HDMI)繋いで、iPad(USB-C)繋いだら、それで終了。バックアップにはUSB-Aが空いているといっても、もはや古いHDD等は使わなくなりつつあるし、SDカードスロットもないので、将来ゲームキャプチャから録画したSDデータをどうしようかずっと悩んでいたし、このままだとオレもUSBハブ地獄に堕ちるな…と思っていた。
それを全部解決してくれると思ったのが、今度出たMac Studioであり、正直性能なんてM1製でもオーバースペックなのだから、大は小を兼ねるだと思い切って購入を決断した。
思いもかけない不具合が…
では今回、何につまずいたのかというと、肝心のStudio4発USB-C出力端子がどれも使い物にならなかったから。
先日、これもGIGABYTEと入れ替わりで買ったDellのゲーミングモニターは、なかなかよかった。GIGABYTEよりアッサリ目の発色で気に入ったし、またスリープからの復帰がキビキビしている。古いPhilipsとacerパネルはまごまご&たまにMacウェイクに失敗していたので、これは思わぬ副産物だった。
ところがいよいよMac StudioとDellのモニターを接続したところ、なんと通常ならデフォルトで2K(WQHD)出力するところ、ただのフルHD60pでデカデカと出力してきやがった。いや〜びっくり、こんな不具合は初めて。しかもMac側が2Kパネルだと全く認識していないので、これをMac側で直す方法がない。
試しに何の変哲もないAmazonのHDMIケーブルで接続すると、今度は2K、144Hzでヌルヌルに出力が可能。そのままYouTubeで4K動画見たけど、うわー、ものすごいきれいやん。マウスの挙動もなめらか。なぜこれがUSB-Cでできない!(Appleの中の人の話だと、2通りの接続の場合USB-Cの方がより高性能なので、必ずUSB-Cで2Kになるはずとのこと)ちなみにUSB-C出力だとこのリフレッシュレートをいじるウィンドウさえ出てこない。はなっからDellを2Kと認識していないのだ。しかもMacの4ポートとも同じ症状、全滅で、ケーブルまで3つ変えて試したけど、好転せず。
おまけにまたUSB-C経由の時だけ音声が出ない現象まで発生し…この時点で、何というか、Mac Studioはもはや、わがまますぎて付き合いきれない彼女の様相。おそらくこのうちひとつくらいはMac側の初期不良なんだと思うけど、あとの2つはDellの相性問題とも考えられるので、一晩寝て気を静め、明くる朝Appleカスタマーに初期の不具合情報が挙がっていないか確かめた。(まだ諦めてはいなかったよ)
すると電話に出てくれたスタッフさんが「初めて聞く現象だ」「おそらく初期不良にもあたっている」と言ってくださったので、ここで初めてこのままこちらでいろいろこねくり回すよりは、正式な不具合として後ほどOSバージョンアップで解消してもらうのがいいだろうと思い、残念ながら今回は2週間以内の「返品」扱いとなった。
Mac Studioとはお別れだけど
いやこれはもうどこから見ても、身分不相応な高い買い物あるある、だねw でも今回1日がかりでいろいろStudioを試し尽くしたので、今までDellのモニターに潜む実力を出し切っていなかったことにも気がついたし、新しいOffice2021やDaVinci Resolve17にも移行できたし、古いアプリの中にはもう使えなくなっているものもあったし、何より自分で換装までしたIntel Mac2018が本当に使いやすい相棒で、まだまだ十分付き合っていけることを再確認できた。
こうして新しいモンスターMacは手なづけられなかったけど、今年もし新たにMac miniに新型が出れば(M2かな? オレの本命M1ProモデルはStudio出現で計画自体がなくなったそうです)、それを検討してもいいんじゃないか、またこの春整備品が出ていたら、少しの間M1製Mac miniでもいいかなって、ちょっと冷静になった。ポートは確かに少ないけど、静かで冷たいし、M1とネイティブアプリの挙動に慣れておきたいし、メモリ16GB、SSD1TBを積んでも、Studioを諦めたんだから十分お釣りが来る。
というわけで、またこうして今日も爆熱を出しながら回るIntel Macでブログを書いている。下には冷却用のファンが欠かせないし、今年の夏を無事越えられるかはわからないけど、近くM1製Mac miniが来る日まで、あるいはもし来月来たとしても半年くらいはIntel Macを現役のままスタンバイさせることになるだろう。ああ、疲れたぁ〜。