好調、高松宮記念解説動画、ありがとうございます
このところG1動画はあまり評価されずにいたので、「やっぱG1といってもダービーと有馬記念だけが別格なのかな?」と思っていた。
実際前回のフェブラリーS回は視聴回数もさほどでなかったし(結果出てないし)、これを毎週出している老舗予想家さん達のご苦労たるや…とおののいていたところに、今回の視聴回数が突然好調ときて、ちょっと面食らっているところである。
中の人の立場として言っておくが、YouTubeのレコメンドシステムやバズらせメソッドは、ランダムで本当にわからない。これは逆にAIが有能(平等?)だって事なんですか?
今はGoogle社員もみな自宅待機で、日々のサイト巡回作業はほぼほぼAI任せというからある意味何とものんびりしているし、もしかして世界で一番早くAIに仕事を丸ごと乗っ取られた企業といってもいいのではないか。
と、お世話になってるYouTubeを皮肉っても仕方ないから、私はこのままたくさんの方に動画を楽しんでいただけるよう、日々努力していく次第です。
クラシック候補というより学年から集められた清掃委員の子たちみたい
さて毎日杯といえば、牡馬クラシックへの東上最終便でありながら、後々までけっこうすごい馬たちを輩出している出世レースである。
昨今のスプリングSは知らないが、この毎日杯は「やる価値のあるトライアル」で、ここできつめのレースを経験or勝ち上がった馬は、もう本番でも無視できない存在としてクローズアップされる。
ただ今年のメンバーを見ると、一長一短…というより、もしかして来年は1頭もこの芝千八という条件を走っていないんじゃないかって思えるほどの個性派揃い。中でもまだメンの割れていない1戦1勝馬や2勝馬たちをピックアップするので、どちらかというと今後1年間のために役立てていただきたい。
●アーヴィンド(牡・父キズナ・岡田稲男厩舎)
Zafonic母系(芝短)優先 ☆56
ギリギリ3月の新馬戦、しかもダートを勝ち上がったにしては、前走後のコメントが非常に歯切れよく「力が違った」とのこと。重のダートだったが、タイムは平凡でむしろ芝適性馬としては都合がよかったか。
ただ優先はスプリンターのZafonicを出した母系の出身で、さかのぼれるだけさかのぼっても距離の不安は消えない。というか本来のスピードがあったらマイルでも長いはずで、新馬ではまだ適性が出ていない典型的な「勝っちゃった」タイプの仔。確かに能力は相当なのかも。
大きめの馬なので、無理せず成長を促せたらいいところまでいきそう。Northern DancerとSecretariatのクロスが1本ずつある。
●テイエムフローラ(牝・父スクリーンヒーロー・鈴木孝志厩舎)
母マヤノマヤ(芝マイル)優先 53
一見してちょーーーっと多すぎのクロスだが、実際効いているのはサンデーの3×3だけ。でもそれが一番の問題。基礎体力も平凡。
●サトノインプレッサ(牡・父ディープインパクト・矢作厩舎)
祖母Sorpresa(芝ダマイル〜)優先 ★☆78
母のネームバリューからして、毎日杯中なら配合レベルでは最上位。母サプレザはサンチャリオットS3連覇や日本のマイルCS連続3着でも有名なマイラーだが、配合面でいえばなんといっても、3代母〜祖母と続く2代連続のMAX活性産駒である。
とはいえ競走でだいぶ使ったんで、この母から良い仔が産まれるのはサイクル2周目に入ってからだと思うが、本馬のレベルで今後の大物のサイズ感も同時に測れると思う。赤本特集2019でも気になっていた1頭。
●トウケイタンホイザ(牡・父トウケイヘイロー・清水久詞厩舎)
ダンスクィーン〜Determine(ダ・マイル〜)優先 47
父のトウケイヘイローはゴールドヘイロー産駒でありながら条件戦からあっという間に重賞を4勝してみせ、ついには香港遠征まで果たした代表産駒。
父は配合上にも面白いところがあり、まず母父のミルジョージがゼロ活性で、なおかつ3代前のノーザンテーストが活性値0.5なので、その父Northern Dancerの活性値がちょうど0.125となり弊害がない。
で自身は父ゴールドヘイローの劣性期産駒なので、優先はあまたの子孫の源となっている基礎牝馬フアンシミンの父であるDetermine(1951)へとさかのぼる。
DetermineはKダービーやサンタアニタダービーを勝った名馬で、通算44戦18勝。距離も7〜10Fを幅広くこなし、父トウケイヘイローにもその適性(6〜10F!)がよく反映された。
残念ながら本馬は父の良さが半減し、Northern Dancerのクロスもあるし、基礎体力も低い。
●メイショウダジン(牡・父トランセンド・松永昌博厩舎)
3代母メローフルーツ(芝マイル)優先 ★72
これはダートで2勝しているけど、確かに芝も面白そう。
優先は3代母メローフルーツで、古いファンはサンデーじゃないHalo産駒といえばまずこのメローフルーツが思い出されるはず。
現役時代を知る者としてはこの牝系が伸びなかったのが不思議ではあるが、同じHaloのサンデー系と一緒くたに考えられて、目新しいところがなかったのかも。(重たそうなNorthern Dancer系をバシバシ付けられているのが可哀想)
このメローフルーツ自身が4代母バッフドオレンジのMAX活性産駒で、このメイショウダジンの代まではまだ基礎体力の恩恵がある。
ちょっと早熟傾向なのは否めないが、メローフルーツの優先もダート適性馬なので、本馬も芝は芝でもパンパンの良が良さそうなタイプだ。