シルクHC動画制作は順調ですよ(ムスカ風)
すでにシルク募集馬の3分の1はオミット済みで、残る3分の2から推奨馬を探す段階。まあ作業は至極順調ではあるが、たまにはこうして息抜きでもしないと動画作りもつまらなくなっちゃうので、今日はちょっと忘れないうちにある出来事をメモしておくことにする。
セレクトセール直前の11日土曜、函館の新馬戦を1頭のモーリス産駒が勝った。
その馬の名はカイザーノヴァ(広尾レース所属)。もちろんこれがJRAにおけるモーリス産駒の初勝利であり、クラブだけでなく関係者(とくにセールに携わる方々)も少しは胸をなで下ろしたことかと思う。
ただし、一部血統ファンとくにドルメロch.ご視聴の方々なら、もっと違うことに気がついたはずだ。
そう、カイザーノヴァの母父欄に「スペシャルウィーク」の名が刻まれていたことに。
やっぱスペシャルは○○で、モーリスは○○じゃないと走らない??
先日の動画で、スペシャルウィークはこれからもギリギリ父サンデーのゼロ活性産駒で通したい旨を吐露したところ、視聴者の皆さんに温かく迎えていただいたことはご承知のとおりだ。
そして今回そのスペシャルウィークを母父に持つモーリス産駒が出てきた次点で、私の胸には何かざわめくものがあり、そして彼が見事な末脚で緒戦を勝ったことで、そのざわめきは現実のものとなった。
つまり
▼やっぱスペシャルウィークはサンデーのゼロ活性で、モーリス産駒はアウトブリードじゃないと走らない?
という点だ。
少し補足すると、カイザーノヴァにはサンデーの他にSadler’s Wellsのクロスも存在する。しかしモーリスという名馬は、Northern Dancer系のクロスには抵抗力がある。というのは、同じNorthern Dancer系でもモーリスはカーネギーを通じているのがミソで、カーネギーはSadler’s Wellsのミニマム期産駒に当たるのだ。
そしてモーリスの母メジロフランシスがまたカーネギーのミニマム期産駒であることから、たとえSadler’s Wellsの活性値がいくつであろうとも、サドラーのクロスの弊害がないことを示している。
これはモーリス自身がNorthern Dancerのクロス弊害を回避した方法と同じであり、よってモーリスはNorthern Dancer系には強い抵抗力のある血統構成をしている。これは以前のブログでも述べたことがある。
そのため本件のカイザーノヴァに関しても、サンデーのクロスだけでなく、Sadler’s Wellsクロスもまた弊害がない濃度に薄まっているので、実質彼はアウトブリード扱いでいいと言えるのだ。
カイザーノヴァの初勝利が関係者の胸のつかえを少し晴らしたことは事実であろう。
しかしその勝ち馬がテシオ理論における実質アウトブリード配合の馬であること、また見た目サンデーやサドラーのクロスが残ったまま(に見える)産駒が勝ったことで、一部血統論者が「あらぬ誤解」をするであろうこと、その相容れぬふたつの結論がねじれたまま、これからもモーリス2歳産駒は走り続けるのである。
連闘の函館2歳Sでも走ったら、なおのこと大騒ぎになるだろうけど。
今のところではありますが、やはりモーリス産駒のサンデークロス持ちは結果が出ていませんね。
サンデークロス持ちのモーリス産駒ってめちゃくちゃ多いみたいなので、ちょっと心配になってきました。
調べたわけではないのですが、アウトブリード配合のモーリス産駒に限ると言われてるほど悪い成績ではないのかもしれないですね。
ブエナビスタの仔は新馬戦で負けてしまいましたが、今後も注目していきたいです。
動画でお話ししたとおり、赤本によればモーリス産駒のSSクロス持ち率は75%といいますしね。
私はスタリオン側がモーリスのことを「サンデーが遠い」種牡馬だと思っているうちは、成功しないと思います。
初年度アプローチはドゥラメンテ同様、サンデーを回避するのが正しい初手だったと思うのですが。(軌道修正はしてくると思いたい)
でもそれをやると、サンデー牝馬につける適当な父がいない(役不足)という事態に陥りかねないか…。
こんばんわ!
自分もモーリス産駒が勝ったと聞いてすぐに血統表確認しました。そしてやっぱりスペシャルウィークかと。
翌日にジャスタウェイ産駒のSSクロス持ちが初出走で注目してたのですが、クロスの影響か折り合い付かず大敗。こちらもやっぱりそうなのかと思いました。
カイザーノヴァ期待ですね!個人的にモーリスにはもう少しの間はこけていてもらえると19年以降の出資がし易いとずるい事を考えたり笑
勿論クロスや配合には要注意ですが
昨晩セレクトセール1歳の結果を見直して、モーリスの置かれた厳しい環境に少し胸が痛くなりました。
逆に言えば、私たちは「どうすればモーリスらしさが出るか」のヒントはもらっているわけで、時が来ればあえて踏み込む勇気も必要なんでしょうね。