今回はラフィアン1歳馬、人気2番手グループたち10頭の評価です。
リストの見方
まだこれから鍛練を積む1歳馬なので、前回のセレクトセールのように1頭1頭詳細なご紹介ではなく、まず最初に全馬スピード判定による分類を行います。
・スピードサイクルOK →馬体も良ければ推奨
・スピードサイクルぎりOK
・スピードサイクルぎりBAD
・スピードサイクルBAD
・判定不能
の5つに分けます。
OKとBADはそのままの意味ですが、ぎりOKとぎりBADは
→その馬の誕生日がスピードサイクルの境界線ギリギリに位置するので、OKがBADだった、あるいはBADがOKだったという可能性あり
の意味です。
よってどちらかといえば「ぎりOK」の方がコケて失敗する(ショックでかい)可能性が高く、逆に「ぎりBAD」が実はOKで思わぬ幸運をつかめることもあるでしょう。
馬体が良いなどの推し材料があれば、積極的に「ぎりBAD」までは狙っていけるかもしれません。
またスピードサイクルOK判定の馬に限って、その馬の適性がわかる優先祖先と基礎体力をご紹介します。
ラフィアンターフマンクラブ1歳馬 判定結果
【スピードサイクルOK判定の馬】
31 マイネサマンサの17(牡・父ゴールドシップ)
上原厩舎予定
【優先祖先】 ステイゴールド
【基礎体力】 59(平均は50)
【適 性】 カタログ→芝の中距離
本欄→母から体力ゼロ継承がイタい
22 ヴィアラクテアの17(牝・父ロードカナロア)
梅田厩舎予定
【優先祖先】 Raja Baba(1968)
【基礎体力】 69(平均は50)
【適 性】 カタログ→芝のマイル
本欄→ダートのマイル ※ゆう癖あり
マイネサマンサの17は、母のゼロ活性が本当に残念です。
もしごく普通の体力継承でしたら、重賞のひとつくらい手が届く器だったかもしれませんが、母4月生まれで仔が7月の種付けではどうしようもありません。
逆にヴィアラクテアの17は、父ロードカナロアがゼロ活性ですので、ご注意を。
カナロアらしさはどこにもありません。
今年以降、人気種牡馬のロードカナロアもいよいよ劣性期に入り、父とは全く異なるタイプの仔がたくさん生まれます。
母の現役時代の特徴が参考になるので、指名、出資される方はそのあたりを十分注意されるべきでしょう。
母父アグネスタキオンはサンデー劣性期の名馬で、どう見ても母アグネスフローラ譲りの風貌です。
切れるというよりはスピードの持続力で押すタイプで、Bold Ruler系の良さが前面に出ています。
ヴィアラクテアの17はへんなクセはついて回るものの、気持ちさえまともなら体力も豊富ですし、ダート交流競走で荒稼ぎしてもおかしくないですね。
クラブ向きの馬です。
【スピードサイクルぎりOK判定の馬】
17 ナナヨーティアラの17
45 マイネエスポワールの17
54 マイネレーツェルの17
余談ですが、マイネレーツェルって八戸1歳市場で210万円で取引された馬なんですって。
そんでもってG2を2勝し、総賞金1億7千万円獲得。
正しい相馬眼を持つってことの偉大さをひしひしと感じます。
【スピードサイクルぎりBAD判定の馬】
18 ニシノフィオーリの17
この馬は、本馬がぎりBAD判定なのではなく、母ニシノフィオーリがぎりBAD判定にあたります。
ひとつ上の兄ニシノサトル(牡・父ダンカーク)は残念ながらさっぱりのようですし、誕生日がわずか4日違いのもろ裏に当たる本馬で勝負してみる価値はあります。
そしてこの馬も凡馬であれば、母のBAD判定が確定することになります。
【スピードサイクルBAD判定の馬】
5 オレゴンレディの17
28 マイネカメリアの17
36 マイネボヌールの17
51 マイネソルシエールの17
次回はラフィアン人気3番手グループの馬たちをご紹介します。