あれからさらに勉強しまして
今年もいよいよ競馬の祭典、日本ダービーがやってきた。
一番の焦点は「ダノンプレミアムがまともに二四を走れるかどうか」であり、さっそく血統的に見た最終見解をここに記しておきたい。
▼東京優駿2018 基礎体力表
ゴーフォザサミット 75
エタリオウ 72
キタノコマンドール 69
ケイティクレバー 56
ジャンダルム 56
コズミックフォース 53
アイトーン 50
アドマイヤアルバ 50
オウケンムーン 50
サンリヴァル 50
ブラストワンピース 50(平均)
ジェネラーレウーノ 47〜
ワグネリアン 47〜
ステイフーリッシュ 44〜
ダノンプレミアム 44
タイムフライヤー 41〜
グレイル 41
エポカドーロ 31
ステルヴィオ 28
(一部抜粋)
名牝アーモンドアイに触発された訳ではないが
ダノンプレミアム(父ディープ・中内田厩舎)は、弥生賞くらいまで「父方の血を継ぐ」馬だとばかり思っていたのだが、どうもそうではないらしい。
父ディープはちょうど「優性と劣性の中間期」に種付けされ、3代前のデインヒル(1986)や4代前のDouble Form(1975)の方が優先度が高い。
よってディープは「劣性」扱いとなり、Dプレミアムの真の祖先は、母であるインディアナギャル(2005)というのが正しい。
このインディアナギャルは現役時代、愛でマイルから二四まで走ったユーティリティ馬。
それは優先祖先が父のIntikhab(1994・マイラー)ではなく、4代さかのぼったCharlottesville(1957)であることに由来する。
Charlottesvilleは現役時代主に仏で走り、なんと三千のパリ大賞も5馬身ぶっちぎって勝っているステイヤー。
引退後は産駒から英国ダービー馬を出すなどリーディングサイヤーにもなり、母には意外なほど欧州系スタミナの裏付けがある。
母の良い発情期は、通常サイクルなら2月9日から4月9日頃と見られるが、実は過去の兄弟とDプレミアムの種付け日は全く異なり、この馬だけが5月にずれ込んでいる。
とくに2つ上の全兄・ロードプレミアム(現役・斎藤誠厩舎・3月26日頃種付け)とはちょうど裏表の関係となり、母は「逆サイクル」型の繁殖牝馬だったことがわかる。
従って残念ながら兄には(よい年回りでありながら)十分なスピードが受け継がれず、弟の代になって初めて母の一番よい発情期が判明したことになる。
追加の状況証拠として、3つ上の全兄・ロードグランツと1つ上の半兄・ロードスタルディ(父ダイワメジャー)は、どうもギリギリ時期を逃した(4月10日と4月8日頃)らしく、競走馬としては大成できなかった。
最後にこれは蛇足だが、初の弟になる注目のオルフェーヴル産駒(2016)とロードカナロア産駒(2017)も、残念ながら一番いい発情期を逃してしまっている。
POG指名の際には十分ご注意を。
さあダービーの結論を出そう
ということで、先週までは買う気ゼロだったダノンプレミアムに意外な買い材料があるとわかり、ちょっとだけ買い足すことにする。
とはいっても調整面での不利は否めず(体力的にはもちろん買い)、順調に使えている馬たちに一日の長があることは確か。
毎年ダービーでは「体力の鬼」のような馬が好走するので、当欄の注目馬は、もちろん指数トップのゴーフォザサミット(父ハーツクライ)。
結局今年のクラシックでまともなことが一度もなかった藤沢厩舎に、ようやく一筋の光明が差すと期待しよう。
青葉賞で体も減らし、頑張っちゃった感ありありのエタリオウ(父ステイゴールド・友道康夫厩舎)は消し。
またその下の穴人気、キタノコマンドール(父ディープ・池江厩舎)は、皐月賞のめちゃくちゃな展開を差し引いてもまだここでは荷が重いと見る。
全姉・デニムアンドルビー(3月3日頃?)とキタノ(3月12日頃?)は裏表の関係になるから、もし姉が良いスピードを継いだ馬と仮定すれば、キタノはさほどスピードを継いでいる馬だとは言えないことになる。
あくまでここには「早産」とか「遅生まれ」の情報が入っていないので、正確な種付け日までは不明なのだが、いずれにしろダービーを獲るまではどうなのだろうと思ってしまう。
当日パドック次第のおさえのおさえまで。
皐月賞好走組からは、展開不問のサンリヴァル(父ルーラーシップ・藤岡健一厩舎)だけをピックアップし、残りの体力不安馬はすべて消しとする。
本命 ゴーフォザサミット
対抗 ダノンプレミアム
単穴 サンリヴァル
おさえ キタノコマンドール
次回からの予告とお知らせ
いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
さて次週からは、ダービーも終わり2歳戦が始まりますので、本ブログの記事内容を一新します。
毎週掲載する主な記事は
▼2歳戦勝ち上がり馬のプロフィールと将来性
▼2歳POG有力馬の紹介(大会チャレンジも検討)
▼共同馬主クラブ募集馬辛口診断(来年あたり一口乗って…)
▼大規模セール取引馬の血統診断
となり、重賞の展望は今回の日本ダービーで終了となります。
より血統に深く切り込んだ内容にしてお送りしていきたいと思っていますので、よろしくお願いいたします。
といっても、G1予想くらいはしますけど。
6月といえば、いよいよクラブ募集当歳馬パンフレットなども取り寄せる季節ですからね。
そうそう、最後の最後に!
やるやるといって全然やらなかった「血統表の見方」ですが、実は現在、解説動画を鋭意制作中です。
出来映えは推して知るべしの「素人クラス・パワポ動画」ですが、書くより見た方が伝わるだろうと思い、裸一貫から始め、ただいま撮影絶不調?
YouTubeにて公開予定ですので、そちらもお楽しみに。
解説動画公開の前には、持っている「古い競馬実況の動画」などをアップして、環境にいろいろ慣れてから、週一くらいで作れればと思っています。
さて、どうなることやら?
また逐一お知らせいたします。