このペースでいくと、10日の当歳セール分析まではとうてい間に合わない感じ…。
少し調査ピッチを上げようかと思いますが、推薦馬の横顔だけはどうしても紹介したいので、ブログ掲載ペースはそんなに変わらないかもしれませんね。
いまのエイシンフラッシュ産駒は母系のみを見るべし
▼No.125 レインダンスの17
17年4月6日生まれ 牝 青鹿毛
父 エイシンフラッシュ
母父 ダンスインザダーク
【診断結果】
・優先祖先 Bob Back(1981・Roberto系)
・馬場、距離適性 芝の中距離
・基礎体力値 56(平均50)
・頭脳 普通
・総合 ★★(満点は5つ)
種付け時(2016)のエイシンフラッシュは活性MIN期で、母系に強い活性期の種牡馬がいると、優先祖先を探しに母の血統表を何代もさかのぼることになります。
本馬は2代母の父・Bob Backという芝馬が優先祖先になります。
本来ならさらにその母のToter Back(1967)〜Carry Back(1958)あたりまでチェックしたいのですが、生まれ年を見ておわかりの通り、Toter BackとCarry Backの間には「ゼロ活性」の可能性があるため、1世代下のBob Backを優性と見なしても問題ないだろうという結論です。
Bob Backは現役時代、世界中を股にかけたジャーニーホース。
伊のG1・共和国大統領賞をはじめ、英国、米国でも勝ち星を挙げ、愛国や仏国でも走った経験があります。
とくに10ハロン戦に強く、マイル〜11ハロンまでの経験があります。
実は本馬の母レインダンスも父ダンスインザダークの劣性期産駒で、このBob Backの影響が強いです。
ですから娘もほぼ母のような距離適性と考えて差し支えありません。
2代母 レンⅡ 95年5月13日生
叔母 レンドフェリーチェ 00年5月19日生 ○
母 レインダンス 04年4月13日生 ○
兄 フリージングレイン 14年4月21日生 (×)
本馬 17年4月6日生 ○
母は祖母からMAX活性&体力を受け継ぎ、30戦の現役生活を全うしました。
ここまで産駒に恵まれませんが、そろそろ繁殖としてのエネルギーが蓄積完了してもいい頃です。
そういう意味でも本馬は母の勝負産駒となる可能性大です。
天皇賞春を勝った兄とは真逆のスピードタイプか
▼No.145 ディラローシェの17
17年4月6日生まれ 牡 鹿毛
父 キングカメハメハ
母父 デインヒル
【診断結果】
・優先祖先 ラストタイクーン(1983)
・馬場、距離適性 芝のマイル〜
・基礎体力値 66(平均50)
・頭脳 明晰
・総合 ★★(満点は5つ)
フェノーメノ産駒紹介の際、高評価したフェノーメノ母系のゼロ活性がここでも活きており、本馬も良いデキになっています。
キンカメが強い活性の産駒では、キンカメ母の「マンファス」が優先になった産駒がいましたが、本馬はそこからさらに1世代進んだラストタイクーンが優先となります。
念のためラストタイクーンの現存写真等を参考にすると、小さな流星と左右の違いこそあれ後肢の一白は特徴をよくつかんでおり、あながち見当違いでもないな、と感じます。
となれば、本馬はスタミナ馬ではありません。
母 ディラローシェ 99年3月17日生
兄 フェノーメノ 09年4月20日生 ×
本馬 17年4月6日 ×
裏産駒であるリスクもありますが、うまくいけば初期の発情を捉え、また優先祖先がスプリンターに近いマイラーですから、スピード豊かな産駒が誕生しそう。
そして頭脳が明晰であること、母からMAX活性を受け継ぐことができたことを加味して「これがほんとにフェノーメノの弟?」と思うような意外性に期待しましょう。
もうすぐトップテン圏内の馬たち
今回一番惜しかったのはキンカメ産駒の
▼No.128 チューニーの17 牡 青鹿毛
これはオークス馬チューニーのMAX活性を受け継ぐ仔で、血統からだけなら十分推せるのですが、肝心の実馬の歩様がスムーズでない。
とくに前肢の出が硬い気がして、そういうところが判断できる方なら、81という基礎体力を誇る産駒ですから、チャレンジしてみてもいいのですが…。
なにせチューニー×キンカメの牡。コスパを考えたら他の馬を採りたいです。
走っても驚きませんけど。
他はキンカメ産駒の
▼No.177 リュナティクの17 牝 鹿毛
エイシンフラッシュ産駒の
▼No.160 シャラントレディの17 牡 鹿毛
ですが、この2頭は基礎体力が低すぎて残念ながら推せません。
スピードは表判定ですので、リュナティクの17は繁殖としてならいい産駒だと思います。
さて次回はキンシャサノキセキ、クロフネ、ゴールドアリュール…と続きます。
まだディープもどっさり残ってますしね。