▼セレクトセール2018 1歳馬最速診断 ワールドエース編(No.163)

あけてビックリ!ワールドエース編になっちゃった

残念ながらルーラーシップロードカナロア産駒には、本推薦まで届く産駒がいませんでした。
のちほど次点のロードカナロア産駒を2頭、もうすぐトップテン圏内として発表しておきます。

今回はまたもや中堅種牡馬の1頭であるワールドエース産駒をご紹介し、若手種牡馬限定のセール産駒紹介をいったん締めることにしましょう。

 

ワールドエースの種牡馬としての可能性

 

ワールドエース(牡9・父ディープインパクト)は、2012年のダービーで1番人気になり4着。
その後怪我で長い休養を強いられるも、5歳の春にマイラーズCを好時計勝ちしたスピード馬です。

おそらくダービーは本質的に距離が長かったと思われ、それはワールドエースの優先祖先がサンデーの母・Wishing Well(1975)であることに起因します。

前回もお話ししたように、現役時代Wishing Wellは米国で千八あたりの芝重賞を2つ勝っており、彼女が優先になると「非根幹距離や平坦、ローカル場が得意」な産駒を出します。

事実ワールドエースが勝った2つの重賞はいずれも京都競馬場の千八と千六で、スピードを遺憾なく発揮した結果でした。

マンデラからMAX活性を受け継ぎ、豊富な体力で怪我を克服、海外遠征もこなしましたが、結局悲願のG1タイトルには手が届きませんでした。

やや非力な印象もありますが、過去ダービーで人気を背負って負けた馬でも、スピードに秀でたタイプは種牡馬としてまずまず実績を上げているので、面白い存在だと思います。

 

歩様に軽さあり芝も走れる可能性高い

 

▼No.163 ミスエアクラフトの17

17年3月15日生まれ 牡 鹿毛
父 ワールドエース
母父 Marquetry

【診断結果】

・優先祖先 父の父 ディープインパクト

・馬場、距離適性 芝のマイル〜中距離

・基礎体力値 56(平均50)

・頭脳 普通

・総合 ★★(満点は5つ)

 

母系がとても古い系統で、5代母は第2次世界大戦中(1944)に生まれています。
ここ2代続けて高齢の母を挟んでいますので、ファミリー全体の活気には欠けますが、実際の馬の作りは悪くありません。

2代母は芝重賞で活躍した馬ですが、母のミスエアクラフトは未勝利馬。
しかし渋い種牡馬から渋い活躍馬を出すのが得意なので、字面以上にポテンシャルがあったはず。
サイクルが乱れていない証拠です。

未勝利馬からOP馬が生まれるのはこうしたケースが多く、競走成績=馬のすべて、ではないことを物語っています。

 

ちょっと脱線しますが、自分の理論の礎である伝説の馬産家フェデリコ・テシオ氏(イタリア・1869ー1954)は、わずか数万円ほどの繁殖牝馬を買ってきては自家生産で驚くような活躍馬を出していたそうです。

リボーの祖母・バルバラブリーニは350ギニー、そしてネアルコの祖母・キャットニップに至ってはわずか75ギニー!で買い、そこから3代かけて、競馬史に残る名馬を作り上げました(当時1ギニーはだいたい1ポンド強)。

同時代、ハイペリオンの祖母・ゴンドレッテは競りでちゃんと1500ギニーしたそうですから、桁違いの相馬眼とはまさにこのことです。

 

話を戻して、本馬の繁殖サイクルを見ていくと

3代母 Winter Wren 60年4月24日生
2代母 Silver in Flight 80年6月12日生 ×
母 ミスエアクラフト 98年4月15日生 ×
兄 セレスケイ(父Arch) 03年3月18日生 ○
兄 トーセンヤッテキタ(父ロージズインメイ) 07年3月23日生 ○
兄 ストライクイーグル(父キンシャサノキセキ) 13年4月12日生 ○
本馬 17年3月15日生 ○

きれいに兄弟ともサイクルの整合性がとれています。

しかし種付け時の母はすでに18歳。
しかも本馬は2年不受胎後のラスト産駒空胎ボーナスはありますが…)。

それをどう捉えるかによって、本馬の価値はいくらでも上下します。

 

きょうだいはみなダート馬でしたが、本馬の姿は、流星に右前、両後肢が白とまさに優先祖先ディープ譲りの姿であり、芝をこなす素地も十分あるでしょう。

歩様は軽く、後肢の踏み込み、前肢の出具合も及第。
ダート馬のそれではないと思います。

 

もうすぐトップテン圏内の馬たち

 

もう1頭のワールドエース産駒
▼No.118 ティッカーコードの17 牝 栗毛
もいい馬です。ちょっと体力に欠けますが、これも芝をこなす可能性があります。

ロードカナロア産駒で最後まで迷ったのが、
▼No.91 ハシッテホシーノの17 牡 鹿毛
▼No.138 アイランドファッションの17 牝 芦毛
の2頭。

とくにアイランドF産駒は父より距離も保ちそうで、体力も平均以上。余裕があればオススメします。
現役当時話題になったハシッテホシーノ産駒は、スピードはOKも、ちょっと体力に欠けます。

 

さあ、これで若い種牡馬たちの産駒はすべて見終えることができました。
9日に上場予定の1歳馬は243頭ということで、そのうち推薦が8頭もうすぐトップテン圏内が9頭という結果になりました。

日本の馬産地で「スピードのサイクルが正確に伝わっている繁殖牝馬は1割弱」ということですので、その通りの数ではないでしょうか。

次回から予定するメジャー種牡馬の産駒紹介でもきっと同じような割合だと思います。
人気馬が多数含まれてきますので、慎重に検討するつもりです。
エイシンフラッシュから始まり、キングカメハメハキンシャサノキセキ…と続きます。

どうぞお楽しみに。

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