2017年のロードカナロアはズバリMAX活性年にあたり、活性値はゼロかMAXかのどちらかです。
しかしMAXだから強い馬というわけではなく、おしなべて適性が父(あるいは祖父のキンカメ)によく似るという意味です。
カナロアのMAX活性年でひとつ気をつけなければいけないのが4月中旬以降に生まれた産駒の適性判断です。
カナロアは3月11日生まれですから、そこから2か月経過した5月11日以降に種付けされた産駒は、父の活性がMAXからゼロへと急激に変貌します。
5月11日種付けといえば、産駒誕生の予定日は「4月11日」なので、この年はゼロ活性産駒がけっこういると予測できます。
この後出てくるオルフェーヴルなどは誕生日が5月なので、2か月経過した7月に種付けするケースはほとんどなく、オルフェのMAX活性年はほぼ全ての産駒がMAX活性を継承します。
そして来年の産駒以降は、いよいよカナロアに似ても似つかないOP馬が誕生するでしょう。
母系次第で今以上に距離もこなすかもしれません。
みなさんの相場眼の見せ所でもあります。
リストの見方
まだこれから鍛練を積む1歳馬なので、1頭1頭詳細な血統背景ではなく、最初に全馬スピード判定による分類を行います。
・スピードサイクルOK →馬体も良ければ推奨
・スピードサイクルぎりOK
・スピードサイクルぎりBAD
・スピードサイクルBAD
・判定不能
の5つに分けます。
OKとBADはそのまま(走る走らない)の意味ですが、ぎりOKとぎりBADは
→その馬の誕生日がスピードサイクルの境界線ギリギリに位置するので、OKがBADだった、あるいはBADがOKだったという可能性あり
の意味です。
よってどちらかといえば「ぎりOK」の方がコケて失敗する(ショックでかい)可能性が高く、逆に「ぎりBAD」が実はOKで思わぬ幸運をつかめることもあるでしょう。
馬体が良い、牧場評価高いなどの推し材料があれば、積極的に「ぎりBAD」までは狙っていけるかもしれません。
ぎりBADについては、こちらでも「狙えるぎりBADかそうでないか」を積極的にコメントしていきます。
またスピードサイクルOK判定の馬に限って、その馬の適性がわかる優先祖先と基礎体力値をご紹介します。
キャロットC1歳馬 ロードカナロア産駒判定結果
残念ながら、OK判定の太鼓判を下せる馬はいませんでした。
【スピードサイクルぎりOK判定の馬】
20 シシリアンブリーズの17
本馬は母シシリアンブリーズが「ぎりBAD」判定で走り、さらに本馬もぎりOK判定と、他のぎり判定馬より条件はさらに厳しくなりますが、サイクル内にわずか3日ほど引っ掛かっていますので、いちるの走る可能性は残しています。
なお本馬はロードカナロアMAX活性の馬です。
【スピードサイクルぎりBAD判定の馬】
15 グランデアモーレの17 ○
22 エクレールアンジュの17 ○
23 フロアクラフトの17
24 クルミナルの17
それでも走るカナロアの仔を見つけたいなら(賭けてみるなら?)、この4頭のうちどれかということになるのでしょう。
とくに上2頭はBAD判定から逃れたときに、繁殖サイクルの初期へと移行するため、大当たりする可能性が高まります。
グランデアモーレの17はわずか1日違い、エクレールアンジュの17も2日違いでしかありませんので、ぜひ実馬をチェックしてみてください。
ちなみに4頭ともにカナロアのMAX活性産駒です。
【スピードサイクルBAD判定の馬】
16 ペルレンケッテの17
18 ローガンサファイアの17
19 リリサイドの17
21 マチカネエンジイロの17
25 パッシフローラの17
残念ながらBAD判定のパッシフローラの17ですが、この馬こそ5月9日生まれで、順当なら「キャロットC唯一のロードカナロア・ゼロ活性産駒」になります。
後ほど実馬のプロフィールを詳しく見ておきたいです。
ちなみに優先祖先は、サンデーの母系にいるMontparnasse(1956)というアルゼンチン産馬になります。
【どうしても判定不能な馬】
17 ローズノーブルの17
次回は新馬戦注目馬展望をお送りし、その次がハーツクライ編となります。
どうぞお楽しみに。