種牡馬エピファネイアについては、過去にも何度かご紹介しましたので、そちらを参照ください。
リストの見方
まだこれから鍛練を積む1歳馬なので、1頭1頭詳細な血統背景ではなく、最初に全馬スピード判定による分類を行います。
・スピードサイクルOK →馬体も良ければ推奨
・スピードサイクルぎりOK
・スピードサイクルぎりBAD
・スピードサイクルBAD
・判定不能
の5つに分けます。
OKとBADはそのまま(走る走らない)の意味ですが、ぎりOKとぎりBADは
→その馬の誕生日がスピードサイクルの境界線ギリギリに位置するので、OKがBADだった、あるいはBADがOKだったという可能性あり
の意味です。
よってどちらかといえば「ぎりOK」の方がコケて失敗する(ショックでかい)可能性が高く、逆に「ぎりBAD」が実はOKで思わぬ幸運をつかめることもあるでしょう。
馬体が良い、牧場評価高いなどの推し材料があれば、積極的に「ぎりBAD」までは狙っていけるかもしれません。
ぎりBADについては、こちらでも「狙えるぎりBADかそうでないか」を積極的にコメントしていきます。
またスピードサイクルOK判定の馬に限って、その馬の適性がわかる優先祖先と基礎体力値をご紹介します。
キャロットC1歳馬 エピファネイア産駒判定結果
【スピードサイクルOK判定の馬】
36 ディアデラマドレの17(牝・青鹿毛)
【優先祖先】 Blakeney(1966・英ダービーなど)
【基礎体力】 58(平均は50)
【適 性】 芝の中距離〜
クラブゆかりの堅実な配合馬。
残念ながら4代母はゼロ活性と計算され、通常の種付けなら得られた強大な体力値が平均あたりに落ち着いてしまいました。
本馬は母から十分に恩恵を受けていますが、母の活性値次第では体力平均以下の仔も出てしまうので、それがこのファミリーの線の細さ、完成までに少し時間を要する理由かもしれません。
体力値は生まれたままの値をずっと引き継ぐわけではなく、歳を重ねるにつれて少しずつ強化され、8歳で加算値のMAXを迎えます。
古馬になって完成したよ、という馬がこれにあたりますが、かといって同期のライバルとの差が縮まるわけではない(当然向こうも成長しますから)ので、ご注意を。
キンカメは英国ダービー馬のBlakeneyが優先となり、意外と産駒が距離をこなす要因となります。
ロードカナロアが「心臓はステイヤー仕様」といわれたのも、なんとなく合点がいきます。
【スピードサイクルぎりOK判定の馬】
35 シーディドアラバイの17
39 フェルミオンの17
フェルミオンもキャロットさんゆかりの血統。
かなり個性的な種牡馬からでも走る馬を出し続け、隠れた良繁殖牝馬といえます。
17年のエピファネイアから種付け相手が主力級に格上げされた感があり、遅まきながら兄ストレンジクォーク以上の活躍馬が出るかもしれません。
ただフェルミオンは06年生まれですので、今は産駒の基礎体力が低い時期。
これから3年後あたりが勝負になります。
【スピードサイクルぎりBAD判定の馬】
34 アヴェンチュラの17
これは17年産駒の一大勝負イベントになりそうです。
判定はぎりBADですが、そのサイクルズレはわずかに2日のみ。
もし実際には3日遅い種付けならサイクル超初期の理想配合に昇格しますし、このままならただの凡馬の可能性もあります。
母馬の元値が強力&MAX活性年(ちなみに3代母ムーンインディゴも)ですので、小さな可能性に賭ける価値は十分ですが、育成や調教の様子だけではその本当の能力は推し量れないだけに…。
ご指名にはかなりのリスクが発生することをご承知おきください。
そのかわり、当たればこれはデカい(重賞〜G1級)ですよ〜。
まず申し込んでおいてから、実馬を見に行く価値もありそうです(現地でガッカリしないでね)。
【スピードサイクルBAD判定の馬】
38 アンレールの17
【どうしても判定不能な馬】
37 シーズンズベストの17
さてキャロットC特集もいよいよ折り返し。
次回オルフェーヴル編までが種牡馬別ご紹介となり、そのあとは種牡馬2、3頭ずつ、あるいは産駒10頭ずつくらいで1グループとしてご紹介します。
ノヴェリスト、ルーラーシップ、キズナ…と続きます。
どうぞお楽しみに。