オルフェーブルは2017年にMAX活性を迎えた種牡馬です。
以前お話ししたように、オルフェーヴルは5月生まれなので、北半球で春に種付けをしている限り、ゼロ活性の馬は現れません。
そして今年2018年の種付けからはミニマム活性期に入りましたので、来年以降は父似の栗毛の仔がグッと減ります。
今後、オルフェ産駒の適性を評価するのは「あくまで母系次第」であることを覚えておけば、大きな間違いはないでしょう。
リストの見方
まだこれから鍛練を積む1歳馬なので、1頭1頭詳細な血統背景ではなく、最初に全馬スピード判定による分類を行います。
・スピードサイクルOK →馬体も良ければ推奨
・スピードサイクルぎりOK
・スピードサイクルぎりBAD
・スピードサイクルBAD
・判定不能
の5つに分けます。
OKとBADはそのまま(走る走らない)の意味ですが、ぎりOKとぎりBADは
→その馬の誕生日が母のスピードサイクル境界日ギリギリに位置するので、OKがBADだった、あるいはBADがOKだったという可能性あり
の意味です。
よってどちらかといえば「ぎりOK」の方がコケて失敗する(ショックでかい)可能性が高く、逆に「ぎりBAD」が実はOKで思わぬ幸運をつかめることもあるでしょう。
馬体が良い、牧場評価高いなどの推し材料があれば、積極的に「ぎりBAD」までは狙っていけるかもしれません。
ぎりBADについては、こちらでも「狙えるぎりBADかそうでないか」を積極的にコメントしていきます。
またスピードサイクルOK判定の馬に限って、その馬の適性がわかる優先祖先と基礎体力値をご紹介します。
キャロットC1歳馬 オルフェーヴル産駒判定結果
【スピードサイクルOK判定の馬】
42 フォルテピアノの17(牡・栗毛)
【優先祖先】 オルフェーヴルまたはステイゴールド
【基礎体力】 56(平均は50)
【適 性】 芝の中距離〜
祖母はダートでOPまで出世したキョウエイフォルテ。
カンパニーやトーセンジョーダンらの近親にあたります。
しかしその祖母のスピードサイクルがぎりBADにあたり、産駒もパッとしないので本当はサイクルから外れているのでは?という疑念もありますが、すべてはこの馬の走りで見極めたいと思います。
ダート馬である危険性はおそらくないでしょう。
本来なら優先祖先はステイゴールドとしたいのですが、本馬の種付け日(5月17日頃予想)はオルフェーヴルの誕生日(5月13日)だったという可能性もあります。
その際は有無を言わさず優先がオルフェになり、本馬のように栗毛に発現します。
馬場、距離の適性自体は父と祖父でそう違わないと思いますが。
44 ディメンティカタの17(牝・鹿毛)
【優先祖先】 オルフェーヴル
【基礎体力】 41(平均は50)
【適 性】 芝の中距離〜
母は愛1000ギニーで2着するなど、長く堅実に活躍した欧州芝のマイラー。
堅実さはファミリー全体に広がり、大物こそいませんがコツコツ勝ち星を積み上げる産駒が多いです。
2歳にエッセンツァ(牝・父ヴィクトワールピサ)という姉がおり、姉はぎりBAD判定ですが、外れれば良いサイクル方向へ外れるのでその動向に注目です。(吉田勝己氏所有、荒川厩舎)
本馬はちょっと体力面に不安があるので、ローテ選択等、扱いには細心の注意が必要ですが、母より距離をこなす素地はありそう。
【スピードサイクルぎりOK判定の馬】
43 コケレールの17
ファミリーの繁殖情報が少なめ、きょうだいも地味で、明快さを求める方ならできれば敬遠したい馬でしょうか。
ただシルクさんから募集された兄のラヴィエベール(牡5・父ディープインパクト・母MAX活性時)がいまだ全く底を見せていない最強の条件馬(現在ケガで長期休養中)なので、やっぱり母は腐ってもG1馬。
ポテンシャルは高いです。
あとはわずか1日引っ掛かっているだけの本馬のOKサイクルをどう捉えるか、ですが…。
【スピードサイクルBAD判定の馬】
41 キューの17
【どうしても判定不能な馬】
40 カニョットの17
もうすでに全頭の検討は終えているので、あとは4、5回に分けてドドンと発表していきましょう。