順調ならYouTubeにて近日3本目の動画を出す予定です。
まだ前回動画をご覧になっていない方は、ぜひキャッチアップしてください。血統表の古くて全く新しい読み方をご紹介しています。
ブログもおかげさまでたくさんの方に読んでいただき、今回がシルクHC2019関東編の最終回です。
※最速解説のトリセツ2019(必読)
(1)前年同様、判定はOK、ぎりBAD、ぎりOK、?の4つに分類し、かつこの順に走る可能性が高いとみる
(2)?はBAD判定に加え、難解な判定のため見送った馬を含む。よって?の全部がBADではない
(3)今年は筆者からのオススメ、5つ星付けなどは一切しない(もちろん馬の長所を褒めることはたくさんある)
(4)記載データの写し誤り等が必ずあるので、正確な情報はクラブのHP等で確認のこと。あくまで18年度産駒の判定、分析を主とする
(5)現時点で筆者は実馬を一切目にしていない。判定は机上の計算と写真、動画を参考にした程度であることをご了解いただきたい
(6)この判定に沿って読者が指名、出資されたために起きた損害等について、筆者は一切の責任を負わない。この特集を読まれた方はそれらを全て理解した上で活用されたい
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シルクホースクラブ2019 1歳馬最速解説 関東馬編(4)
・募集番号
・母馬名の18(性別)
・父馬名
・判定
・直前の兄弟との誕生日差(プラスの馬を推奨)
・何番目の仔か
・17年産の評価【最新版】
24 メモリーレーンの18(牝)
父 ディープブリランテ
→OK
初仔
【 優先祖先 】 母メモリーレーン ダート短
【 基礎体力 】 50
父ディープブリランテもMAX活性なんですが、彼は5月8日の遅生まれなので、3代父エンドスウィープのMAX活性が勝ります。
母メモリーレーンも祖母ストロングメモリーもこのエンドスウィープらしい適性の牝馬で、母似の本馬もコロンとした体型や太めの首差しなど、いかにも短距離がよさそうなタイプです。
ただこの馬もサンデーのクロスが強く、おすすめできません。
母系のダイワメジャーはノーザンテーストのMAX活性に隠れていますが、実はサンデーの活性値も高いまま保持しています。
実馬の歩様に少し元気がないことも気になります。
26 アンソロジーの18(牝)
父 リオンディーズ
→OK
−1日 8番仔
アンソロジーの17 →?
【 優先祖先 】 3代母ポップシンガー 芝
【 基礎体力 】 63
父リオンディーズはまだまだ活性値が低くて、この年の産駒まではほとんど母似、つまり母の血統だけ見ていればよい種牡馬です。
彼はエピファネイアの下ですから、内包するサンデークロスはスペシャルウィーク経由で兄同様ゼロ活性という計算になります。
というわけで本馬も、母系にある祖母ポップス経由のサンデーが悪さをすることなく落ち着いてくれています。
その代わりエピファネイアもリオンディーズも母シーザリオ内のSadler’s WellsはMAX活性なので、Northern Dancerクロスの具合だけはいつも気をつけなければなりません。
本馬は母系ノーザンテースト経由のNorthern Dancer活性がわずかに0.25残りますので、最小限ながらクロスの影響があるかもしれません。
他にも誕生日わずかにマイナス、実馬の歩様がちょっと元気ない、など細かいところが少しずつ欠けている気がするので、強くはオススメしませんが。
31 メジロトンキニーズの18(牝)
父 スクリーンヒーロー
→ぎりBAD5日
+5日 7番仔
メジロトンキニーズの17 →ぎりOK0日
【 優先祖先 】 ダンシングキイ 芝クラシック〜
【 基礎体力 】 56
うーん、これはサンデーが強い。
セン馬になった兄のトリオンフ(父タートルボウル)はNorthern Dancerクロスがバキバキに強い馬&3本クロスで去勢もしょうがないところですが、本馬はそれに加えてのサンデークロス&牝馬なので、ちょっとあきらめムードです。
32 グレイシアブルーの18(牡)
父 トーセンジョーダン
→OK
+15日 7番仔
グレイシアブルーの17 →?
【 優先祖先 】 Nearctic(1954)
【 基礎体力 】 ★72
大きな流星がなんともチャーミングですが、おそらくはヌレイエフからきたものでしょうか。
本馬はそのヌレイエフのクロスが強い(母系でMAX活性)上に、Northern Dancerクロスも気になるので、素材の良さは認めても強くはおすすめできません。
確かに兄のメールドグラース(新潟大賞典、鳴尾記念連勝)にもヌレイエフのクロスがありますが、Northern Dancerクロスはダイナカールのゼロ活性でなんとか回避しています。(大きな流星もあるしね)
兄も力はあったものの、デビューして1年は1勝クラスをさまよった経験があり、ホントに間違えると開花せずに終了するパターンでした。
気性や成長度合いに狂いが生じやすいのがクロス持ち馬の特徴であり、兄に続けとばかり飛びつくとヤケドするかもしれません。
33 レースパイロットの18(牝)
父 ヘニーヒューズ
→ぎりOK2日
なし 7番仔
【 優先祖先 】 マンファス 芝
【 基礎体力 】 66
ヘニーヒューズのいいところは祖父のStorm Catから父ヘネシー、ヘネシーからヘニーヒューズと2回のミニマム期を経てNorthern Dancerの活性値がうんと弱まるところです。
基準のNorthern Dancer活性値がすでに0.125ですから、ヘニーヒューズ自身の活性値が4以下であればNorthern Dancerクロスを気にせずに配合できます。
その辺も日本でヘニーヒューズが走る秘けつかもしれません。
ここまで母レースパイロットの産駒が軒並みダメなのは、Northern Dancerクロスが強すぎたせいもあります。
残念ながら本馬にも少しだけNorthern Dancer活性値が働いてしまいますが、配合的にはほぼキンカメのような内容ですし、母系マンファス優先の見立てと実馬の柔らかい歩様を見ても、芝で走れる可能性を感じます。
丈夫ですが確かにちょっと細身ですので、これからの成長にも期待したいです。
35 トゥアーニーの18(牡)
父 Frankel
→OK
初仔
【 優先祖先 】 Country Queen 芝8〜10F
【 基礎体力 】 ★72
先ほどのヘニーヒューズ同様、フランケルもこの年、間に2回のミニマム期を挟むことで、Northern Dancerの活性値を無視できるレベルに薄めた種牡馬です。(0.75×2×0.25×0.25=0.09375<0.125)
以前フランケルの紹介記事でも書いたように、私はこの18年産駒から欧州を席巻するような大物が出ると予想しています。
フランケルほどの種牡馬が付けるだけでNorthern Dancerクロスを回避しているなど普通では考えられないことで、今後も18年産のフランケル産駒は注目してみたいです。
本馬はご丁寧に母系にもDanzigクロスがありますが、もちろんフランケル側デインヒルのゼロ活性で消しているため、問題ありません。
配合上はこれでアウトブリード扱いです。
ただ4系統がすべてNorthern Dancer系ということ、加えて初仔牡馬はいわゆる血のコンプレックスが強く、敗戦を引きずる仔が多いこと、この点において繁殖期のボス性を争う上で不利に働かないか心配です。(善戦マンや最強の1、2勝馬にならないかということ)
芝のマイル〜中距離で堅実に走るタイプと見ますが、馬群を突き抜けるには何かしらの工夫が必要かもしれません。クラブ馬向きではあるのですが…。
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25 ヒストリックレディの18 →?
ヒストリックレディの17 →?
27 シンプリーディヴァインの18 →?
シンプリーディヴァインの17 →ぎりOK6日
28 ガルデルスリールの18 →?
初仔
29 ベッラレジーナの18 →?
初仔
30 フィエラメンテの18 →?
フィエラメンテの17 →ぎりOK8日
34 モヒニの18 →?
なし?
36 (外)ウッドコックムーンの18 →?
なし?