▼東スポ杯2歳S2020 配合のなんと難しいことよ モメントグスタール

いまdrikinさんのMac mini検証動画に夢中

ええ今も物欲がうごめき回っていますわ。その後「M1」Mac miniによるデュアルモニターはHDMIとUSB-C経由なら2枚差せることがわかり、なんならドックを買ってHDMIで2枚という手もありそう。

それでもポート自体は足りないのだが、いかんせんパフォーマンスの良さと、ちっとも熱くならない電力設計がうらやましすぎて、多分正月セールで16GB、512GBを買います。それでも私の換装済みIntel製Mac miniより安いという…うーん、いったいどうなってるの?

配合の難しさに直面 見る目がまた少し変わる

あくまで一般論として聞いてほしいが、今回サラブレッドの配合を、手持ちの繁殖カードとちまたの種牡馬カードによる「UNO」に例えてみる。

私は手中に繁殖カードをたくさん持っている。こちらのカードを出せるような相性の良い種牡馬カードを待つことにする。

順番が来た。場にはバリバリのネームバリューを誇る一流種牡馬のカードが出されている。私は自分の手札からこの種牡馬に合う繁殖はいないかと探す。何枚かは出そうと思えば出せるカードもある。しかしどうにもマイルールがジャマして結局1枚もカードを切れないでいる。つまり「パス」だ。

これは繁殖カードのラインナップが理由ではなく、自分に課したルールが厳しすぎるためだ。他の皆さんは「配合UNO」というゲームを淡々とこなしているが(もちろん彼らなりのルールで)、私はその配合UNOを、種牡馬カードとの相性に加えて「テシオルール」で自分縛りしながらやろうとしているから、一向に先に進まない。

うしろで手札を見ていた外野が「ドルメロさんよ、○○を切ればいい配合なんじゃないの?」とヤジを入れる。私は「いや、ちょっとクロスが気になるんで」と返事し、そのカードを絶対に切ろうとしない。「クロス? クロスなんて別にあったっていいんだぜ」確かに絶対アウトブリードなんてルールはないから、私はその意見に反論できない。できないが、出したくない。場に次の種牡馬カードが出されるまでじっと待つ。

…一事が万事、こんな感じなのである。

主義主張を通すということは、なかなかに大変なことである。

東スポ杯2歳S2020 出走予定馬データ

ヴェローチェオロ  パストラリズム  41
ジュンブルースカイ リアルナンバー  71
タイトルホルダー  母メーヴェ    31
ダノンザキッド   サンデー     50
ドゥラヴェルデ   母タミーン    47
トーセンジャック  祖母〜Drone(ダ)34
プラチナトレジャー キンカメ     69
モメントグスタール 祖母〜ジャンポケ 59
モリノカンナチャン Wishing Well  53
レインフロムヘヴン 祖母〜リファール 47

重賞まで出てくる馬の配合は、やはりそれなりである。

今年は基礎体力の面、またクロスの面から見るとメンバーはやや小粒な印象に映るが、それでも私が期待するドゥラメンテ産駒が4頭も出走し、早くも府中適性が試されることとなる。

しかし今日話題にするのはそのドゥラメンテ産駒ではなく、ハービンジャー産駒のモメントグスタールだ。

クロスなし、基礎体力高し、こういう馬を配合したい

モメントグスタールはプラチナトレジャーとともに、出走馬中わずかに2頭しかいないアウトブリード配合馬。しかし牝系はあのケイティーズ系でサンデー産駒のマイケイティーズが3代母だから、今ならいつでもどこでもサンデークロスができてしまう懸念がある。

モメントは母ハーモニーフェアの初仔で、残念ながらあとに続くきょうだいは今のところいない。祖母ファーストチェアーとハービンジャーの相性も良く、産駒にヴァフラーム(ムーンライトHなど中央5勝)を出しているところから、もしかして娘の初回配合相手として白羽の矢が立ったのかもしれない。

新馬勝ちデビューしたモメントグスタールだが、次走のアスター賞はこれまたドゥラメンテ産駒のドゥラモンド(シルクHC所属)に敗れた。しかしこっちはジャンポケ優先の府中向き馬だし、あちらは芝ダート兼用のミスプロ系が優先だし、アウトブリードだし、負けたといってもいい相手だったと褒められる。広いコースなら今度はモメントにももっといいところがある。

そう、いい配合の馬も負けることはある。しかし負けた相手がまたいい配合だったら、相手を褒めたくなる。これが今の偽らざる心境の変化かもしれない。

▼東スポ杯2歳S2020 配合のなんと難しいことよ モメントグスタール」への4件のフィードバック

  1. 空胎パワー最優先ですか。

    そういえば今年落選したシンハリーズの19も空胎明けの産駒でしたね…(遠い目)

    ところでテシオ理論には様々な評価項目がありますが全て揃った産駒というのは極稀ですよね。

    昔は躍起になって完璧な産駒を探そうとしていましたが、今は少しくらい言い訳になるくらいが丁度良いと考えてます。

    テシオ理論的に完璧な馬だとしても逆に走らないような気がしてしまって(確率的には高いのかもしれませんが)…走らなかった時の精神的なダメージも大きそうですし。

    現実的にはどこかで妥協する必要がありますし、逆にこれだけは妥協したくないという項目もあるでしょうし、それは各々の考え方があるのが当たり前であって、やっぱりテシオ理論って面白いなと改めて思いました。

    1. テシオ理論で全て揃った馬が名馬にならないことは多数ありますが、名馬をテシオ理論で見ると貴重な知見が得られる。
      ということなのかな。

      悪いところをつぶしていくより、テシオ理論で良い面を伸ばされた馬の方が、実際は走ってくれそう。

      成功例から追うと理論はいかにも「打ち出の小槌」に思えますが、逆にテシオ理論から遡ると、多くの失敗例の山の頂上に少しだけ名馬がのっかっている印象です。みなさんそれぞれ重要視する項目が違ってこそ、多様な名馬を見つける手がかりになるのでしょう。

  2. 実際の話繁殖馬は空胎にはなかなか出来ない現状何ですかね?テシオ理論ではそのほうが良い時ありますが、お金生みませんからねーーー

    1. ひとこと、今回のご依頼には直接関係はしないので、ご心配なく…。

      一般論としては、昨年の赤本にもあったとおり、JRAによると、生産者さんの「1年1頭生産」に対するこだわりは相当なものらしいです。
      だからこそ初回発情に種付けもするし、空胎はあくまで「種が付かなかったから空胎」という結果論になるのでしょう。
      サラブレッドが経済動物ゆえの現状かと思います。

      ただ先日もここにコメ寄せてくださった方がいるように、ファンの方が「空胎」に目を向けつつあるのは嬉しいことです。
      私も今では「空胎パワー」最優先で馬を考えたいくらいです。

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