かなり粒ぞろいかもしれない今年の新潟メンバー
新潟2歳S2021 主な登録馬 種付けイベント
アライバル 4.30→4.21 擬裏(母4.26〜) ー①
クレイドル 3.21→3.14 擬表(母3.15〜) ー①
セリフォス 表 ー①◎
オタルエバー 3.30→3.26 表(母3.26〜) ー①◎
ウインピクシス 自然①(±0) 裏
スタニングローズ 空胎後 表
クラウンドマジック 裏 ー①
サイード 初回発情 裏 ー①
キミワクイーン 裏 ー②
コムストックロード 空胎後 表
タガノフィナーレ 表 ー①◎
グランドライン 自然①(+2) 表(母〜4.5)
たとえばイベントがこんな感じならば、自然派ウインピクシスとかグランドラインの動向を知りたかったのが昨年までの私。
しかし目下研究中の今年は、いわゆるふつーの「ー①」勢の中でもどれが走ってくるか、そこに目を付けたいのである。
とくに「擬裏」「擬表」などと物騒な表示をしたアライバルやクレイドルにはひとこと触れておかねばなるまい。
アライバルはこのあと発表を控えたキャロットC系の仔でもあり、詳細なネタバレは避けるが、要するに母の裏サイクルが4.26から始まるので、自然派ならまずは4.30が第一排卵日候補になるところを4.21に引っ張りこんで種付けしましたよ、という馬。
よって見ようによれば「4.30の裏排卵を4.21に早めたのだから、もの自体は裏の卵子ではないか」という説も成り立つ。
その逆なのがクレイドルで、彼の母は3.15からよいサイクルが始まり、自然派なら3.21が排卵日候補だったところへ、3.14まで引っ張り込んで早めて種付けしましたよ、という馬。
よってこちらは「3.21の表排卵を3.14に早めたのだから、もの自体は表卵子ではないか」という話になる。
もしこの考えが成立するなら、今後表がほしい人はクレイドルこそ狙い目になることもあるのだ。(今は裏としか言いようがないけれど)
さらにオタルエバーはもう少し事情が違う。
オタルエバーの母のよいサイクルは3.26から始まるので、自然派なら3.30が排卵日候補だったところをぎりぎり26日に早めて種付けしましたよ、という馬。これは上の2頭とは少し違って、自然派の3.30も、早めた3.26でも表にギリギリ入っている馬。こういう馬は今年のクラブ特集でもなるべく「表」と評価してきた。
もちろんいつも言うとおり、境界の間際は何が起きているかわからないので、ここまで前後3日くらいは評価しない方針でいたが、今後はこの辺もなるべく傾向を明らかにしていきたい気持ちがある。
もうひとつ、今回の重賞で確かめてみたいこと。それは「ー①」のあとに◎を付けた馬3頭の動向だ。
中島氏のハワイアンイメージ配合逸話からヒントを得て
著書「血とコンプレックス」に明和牧場時代の皐月賞馬ハワイアンイメージ配合の逸話を明かしてくれた中島氏であるが、この際の種付け日の決定法がすごく興味深い。
以前書いたことがあるので、詳細記事はそちらをご覧いただくとしよう。
https://hobokei.net/2021/03/23/spice2021/ 中島氏はなぜ6月に種付けをしたのか ハワイアンイメージ
この時は種付けスパイス日つまり1+7X日の説明にこの話を使ったのだが、もともと母のよいサイクル2か月の間に種付けができるチャンスは多くて3回、通常は2回がいいところだ。もし2つの候補日があった場合、そのどちらがいいのかについて中島氏から明確なサジェスチョンはない。
ただこの逸話を読み進めると、もっと早い日候補もあったハワイアンドーンの発情を6月までなぜ待ったか、そしてそこが一世一代の本命発情と見切ったか……これには自分も少し試してみたくなる「規則性」がある。
今回その規則性にあっているのが「ー①◎」馬、セリフォス、オタルエバー、そしてタガノフィナーレだ。
いきなりうまくいくとは思わないので、試行錯誤しながら楽しんでいきたい。
経験ラップいろいろ 当日のペース配分がカギ
新潟2歳S2021 主な登録馬 レースラップ
アライバル 稍重 中だるみ1.7④
クレイドル 良 持続1.6④
セリフォス 良 持続1.8② Nureyev
オタルエバー 良 中だるみ2.0①(7F目に10.7) 母〜Seattle Slew
ウインピクシス 良 中だるみ2.0②
スタニングローズ 良 持続1.4③→ 良 持続1.5③
クラウンドマジック 良 持続1.2⑩ 1.36.0(最速11.4)
サイード 良 千二 持続1.7②
キミワクイーン 稍重 持続2.5② (6F目に10.8)
コムストックロード 良 持続1.6④→ 稍重 持続1.3⑥→ 良 持続1.8②
タガノフィナーレ 良 持続1.6①→ 良 持続1.8① 父ゼロ サンデー母系
グランドライン 稍重 中だるみ1.7⑨→ 良 持続1.7①
さて最後に各馬が体験してきた実戦のペース配分がどうだったかを見ておく。
一般に新馬戦と言えばどの馬も折り合い重視で、いきなりハイペースで逃げるような馬にはしたくないもの。結果どのコースでも新馬は中だるみかそれに近い2秒以上たるむ持続ペースが多い(後のG1馬でもなければ)。
最遅から最速ラップを引いた「たるみ」を見ると、今年はスタニングローズ(父キンカメ・サンデーR)、クラウンドマジック(父エピファ)あたりが優秀な持続型。ただクラウンドマジックは中京コース、1マイル36秒台、最速11.4というゆるゆるの持続戦を4角10番手からぶっこ抜いた異質な裏馬であり、もし週末の新潟が雨模様なら考えてもいいのだが……今のところは重馬場要員かな。
逆に中だるみペースで後半ギュンとギアチェンジできた組では、前述のオタルエバー(良最速10.7)、そして稍重ながら最速10.8を見せたキミワクイーン(父カナロア・裏)がいい瞬発力を見せている。
もともと新潟は持続性も高いが、かつ瞬発力が要求されるコース。昨年は持続だったが、中だるみの年はどこかで必ず10秒台後半の脚を要求される(終いから2F目が多い)ので、やっぱり本線は「表」の瞬発力を見ていきたい。
オタルエバーの優先は母を経て米系のSeattle Slewなので、新潟のパンパン良馬場はいいはず。今週末はこの夏最後の猛暑が襲ってくる(ゲリラ雷雨もありそうか)ので馬場自体は良好と思う。
種付けイベント、実戦経験、この2点からまずはオタルエバー本命に、パドックでクレイドル、セリフォス、スタニングローズ、タガノフィナーレ、グランドラインなどをチェック。
そうそう、ゲリラ土砂降り時の切り替え候補にはクラウンドマジックも一考を。
こんにちは、お久しぶりです。専門的なコメントはせずにいきます(笑)。森厩舎が未出走2頭登録してましたね~、結局走らなかったけど(笑)。
新潟2歳の頭数が異様に少ないですね、やはり新潟の馬場が気になっているんでしょうか(前開催のような時計のかかる馬場)。
さておいて、自己中に今週末イワシくんがダート1,000mに出走します。
このままダートで進むのか、芝に戻すのか、微妙なところですが、お手並み拝見します(^.^)
そう、森厩舎の2頭、すごいマル外血統でした。
新潟の馬場がこのままもつといいけどなあ。
今メンバー見たら、イワシくん、2勝目もイケるんじゃないですか?
2つ勝ったら、また適性を見直そうというプランかな。
どこかにもうちょい良い落とし所がある気がしますが……
擬表と擬裏という新しいワードが出てきて一瞬混乱しました。
「いやいや、アライバルは表だろう」と。
それでも説明を読んでなんとか理解しましたが、なるほど、自然を軸にして表裏を判定してるんですね。
今年はクルミナルの20を狙ってることもあり新潟2歳Sではやはりアライバルに注目しています。
アライバルがあまりに走りすぎるとクルミナルの20がそれほど走らないような気がしていますし、今回のレースを快勝だなんてことになったら今年の抽選に影響して出資できない可能性が出てくるので走るにしても程々にして欲しいというのが正直なところです。
そもそもアライバルが新馬戦を快勝したからクルミナルの20が8000万なんて価格に跳ね上がったと思ってますからね。
この募集の時期は複雑な心境になってしまいます(笑)
他の読者さんもいますし、キャロット勢募集の時期が近づいているので、個別馬の詳細なコメは控えますが、会員さんの偽らざるヤキモキが手に取るようにわかります。
また一次募集が終わったら心境寄せてください。私も新潟2歳S楽しみにしてるんです。