▼ソットサスの全弟が新馬勝ちした件についてなど 11.7

藤田オーナー、やっぱすげえな

先週の東京新馬戦で凱旋門賞馬ソットサスの全弟シンエンペラーがきれいに新馬勝ちし、藤田オーナーの勢いは未だとどまることがない様子。

ウマ娘の業績貢献はどうやら一息ついているようだが、古今東西ゲーム開発というのは競馬以上にバクチもバクチ。ここまで競馬ライト層を取り入れた役割は多大なもので、持ち馬が走っている間はかつての「フサロー」さんのようになんやかんや本業でも資金が回り、図太くやっていけるのだろう。まあここからケンタッキーダービーでも獲ったなら、それは運命論的にまた別の話なのだがw

シンエンペラーもいい馬ですよ

さてそのシンエンペラー、データ的にはなんら悪いところのない良駒。

Alea II 1967
 Alloy 81.4.22 4.6〜6.6
  Allwaki 90.1.28 き× 1.11〜3.11
   Premiere Creation 97.2.12 き(○) 1.26〜3.26
    Starlet’s Sister 09.4.7 ぐ× 3.21〜5.21
     Sistercharlie 14.3.13 き○
     My Sister Nat 15.3.21 ぐ○
     Sottsass 16.3.24 き○
     Snowpark 20.4.22
     シンエンペラー 21.4.30 ぐ×

シンエンペラーの月のサイクルは兄同様「き○ぐ×」のはず。母の20年産駒が4月22日生まれなので、理想的には5月23日以降の自然種付けにより、ぎりぎり表に入っているとみたい。まあ府中であの走りならおそらくこの見立てで間違ってはいないだろう。

賢兄の誕生以降、父シユーニの全きょうだい産駒は1頭もいなかったが、本馬は久しぶりのシユーニ産駒かつ翌年にも全弟が誕生。あの父ドバウィを退けて再びシユーニの種付け復活だから、生産者のソットサスインパクトは相当なものだったのだろう。

兄ソットサスは父シユーニのゼロ活性産駒という配合論で完結したミスプロ系の香りする馬だったが、たとえ父がゼロでなくとも、シユーニの中にあるNorthern Dancerやミスプロは元からゼロ活性であり、加えて当時言及しなかったSpecialの牝馬クロスもあるので、活性期にかかわらずいつ企画してもこの配合は面白い子を出す余地がある。

今回タッチの差で父似馬となったシンエンペラーは、父の母父デインヒルの影響が強い。ということは欧州ならただ今人気沸騰中の種牡馬サクソンウォリアー、かつての日本ならゼネラリスト(金鯱賞)といったスピード系産駒として活躍しそう(ファインモーションは母系トロイの系統)。

ただフランスよりは英国クラシック遠征が合う感じで、その後も英キングジョージ寄りで仏凱旋門賞はどうかな〜というタイプ。スタッフはぜひ連れて行きたいだろうけど。ともあれSaxon産駒を日本で走らせたい輩にとっては今後も注目していい存在だ。

ひさしぶりのブログだから他にもたくさんの話題を

おかげさまで今年のクラブデータ販売は好評のうちにほぼ終了した。春先体調が優れず自分としても今年はまず完走できるか不安だったが、変わらずたくさんの方にご購入いただき、勇気づけられた。それは久しぶりに出すYouTube動画も一緒で、不定期更新になったにもかかわらず毎回これでもかと多くの方にご視聴いただいていること、深く感謝したい。

で残すはロードサラブレッドオーナーズさんの販売だけ。来週辺り募集がスタートしそうなので、いちおうデータは完成している。ただ私にはいつかロードさんのデータで「YouTubeライブ配信」をやってみたいという野望がある。

まあこちとら配信初心者なので、初回はあまり大人数の視聴にならない企画としてロードさんを指名しているわけで…ネタは別に京サラさんでもいいのだが…体調さえ整えば今でも簡単にライブをやりたいと思っている。確率はまあ3、4割くらいと思ってほしい。もちろんライブがない場合はちゃんとデータを販売いたします。

引退馬活用団体への寄付も完了

そのクラブデータの売り上げから経費を引き、今年も引退馬の活用を図る団体へ寄付を行った。以前にコミュニティでもお話ししたとおり今年は「サラブリトレーニング・ジャパン」へ、そしてもう一団体「奥能登・馬プロジェクト」の方へもわずかばかり贈らせていただいた。これらはドルメロというよりみなさんのお気持ちの一端であり、引退馬たちがよりよい余生を送るために役立つことを期待する。

ちなみに昨年寄付を贈らせていただいた「引退馬協会」なのだが、実は後日談があって、あの協会は厳密には寄付金控除の対象ではなかったことがわかった。しかもなんとその事実が「住んでいる市町村の税務課」からお知らせが来て初めてわかったというすごいオチ。しっかり追加税徴収されたwww

私は寄付後に領収書が来る団体に関しては確定申告で処理し、いくらか節税方法として使わせていただいている。ただそこにこだわりはないため、節税の有無はどちらでもいい。しかし引退馬協会さんほど多くの寄付を受ける立場にある団体が簡単に控除対象にならない現状ひとつとっても、引退馬の将来は決して明るくはないと感じる次第。なお今年のサラブリトレーニング・ジャパンさんは大丈夫と確認済みですw

今後の動画配信について

YouTubeの動画配信は、今後も気の向くままにやらせていただく。柱は今取りかかっている「牝馬クロスを考える」シリーズで、これはもう何本か出すつもり。それとは別に、皆さんは最近「大井競馬場のダートコースの砂を入れ替えた」件をもうご存じだろうか。

今年10月29日の開催から新しく豪産の白砂に入れ替わり、砂厚も10センチに増加。これまでとは馬場傾向、タイム傾向が一変しており、ひょっとするとJBCスプリントのイグナイター制覇にも影響したか…それはさておき、とにかく大井のダートが別物になったと一部で評判なのだ。(門別や船橋にもすでに導入済み)

でこれ、来年以降南関に期待の新馬を下ろすオーナーさんたちにとってもまあまあ影響のあること。今まで大井は他場よりスピードタイプであったり、ガサのない牝馬がデビューしやすい舞台だったかもしれないが、来年からはそうも言ってられないのでは? いや、いよいよ始まる東京ダービー路線でも500キロを超えるような大型馬にしかチャンスがないのではないか… など気になるポイントが満載の東京シティ秋開催なのだ。

そのあたりの話題をひとつの実地試験を交えながら、暮れ以降に動画にしたいと思っている。いまデータを少しずつ集めている最中で、血統ファンにしたらちょっとダレトク?動画になるかもしれないがwこれは来春以降のダートクラシック馬券検討としても面白いはず。毎日の南関ダイジェストなども参考にしながら、よかったら私の動画もご覧ください。

今後もご意見、ご質問等こちらでお待ちしております。

そうそう、キャロットさんのアルセナールがいよいよデビューしそうとか。実物を見るのは初めてなので、パドックがとても楽しみです。レースは水物だからいろいろなことが起きるけど、今はこの日にこぎつけたこと自体が大切なんじゃないかな。

▼ソットサスの全弟が新馬勝ちした件についてなど 11.7」への4件のフィードバック

  1. ドルメロさんお疲れ様です。

    一気に寒くなりまして、よくわからない気候ですのでお身体に気をつけてください。
    そんな中、今週末に北海道のNF空港、社台ファーム、追分Fリリーバレーに出資馬の見学と、まだ残っている馬の中でお宝馬がいないかを探しに行ってきます。
    あと、金曜に大井で、出資馬のエリザベスウォーク(父リアルスティール)が出るのですが、ちょうど飛行機と重なって観れないのは残念です(この時点で大井競馬場の電源は復帰してませんが…)。

    日曜にはハイエスティームも出るので、午前中に仕事終わったら、その足で中山へ向かう算段ですが、体力持つのか疑問です笑。

    長々と書いてしまいましたが、師走も乗り切っていきましょう!

    1. 師走も走り続ける十兵衛さん。
      牧場にお宝残っているといいですね。
      私はオフシーズンに入って、ゆっくりすることにします。

  2. ドルメロさんの見立て通りでシンエンペラーが京都2歳Sを勝ちましたね。個人的にはクラブ馬ばかりが勝っても面白くないと思っているので、個人馬主さんからの大物出現は歓迎です。

    それにしてもこの世代はやけに外国の種牡馬産駒が活躍してるイメージがあります。デイリー杯2歳Sを勝ったジャンタルマンタルもそうですし、今はそういう流れなのでしょうか。

    1. 2年くらい前からこの円安ですから、それをものともせず導入する馬が「本気度高い」ということでしょうか。
      単純にいい馬しか日本の芝で太刀打ちできないのでしょう。ダート走らせても元取れないし。
      馬場はそんなに外国産馬仕様とは思わないのですが…引き続きクラブでも外国産馬は良さそうで、要注意だと思います。
      にしても、土日メインジャックとか、藤田オーナー太すぎでしょw?

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