前半は期待できる馬が多数いましたが、後半はちょっと寂しいメンバー構成ですね。
リストの見方
まだこれから鍛練を積む1歳馬なので、1頭1頭詳細な血統背景ではなく、最初に全馬スピードサイクル判定による分類を行います。
・スピードサイクルOK →馬体も良ければ推奨
・スピードサイクルぎりOK
・スピードサイクルぎりBAD
・スピードサイクルBAD
・判定不能
の5つに分けます。
OKとBADはそのまま(走る走らない)の意味ですが、ぎりOKとぎりBADは
→その馬の誕生日が母のスピードサイクル境界日ギリギリに位置するので、OKがBADだった、あるいはBADがOKだったという可能性あり
の意味です。
よってどちらかといえば「ぎりOK」の方がコケて失敗する(ショックでかい)可能性が高く、逆に「ぎりBAD」が実はOKで思わぬ幸運をつかめることもあるでしょう。
馬体が良い、牧場評価高いなどの推し材料があれば、積極的に「ぎりBAD」までは狙っていけるかもしれません。
ぎりBADについては、こちらでも「狙えるぎりBADかそうでないか」を積極的にコメントしていきます。
またスピードサイクルOK判定の馬に限って、その馬の適性がわかる優先祖先と基礎体力値をご紹介します。
▼グリーンファーム2018 1歳馬診断結果 後編
【ぎりOK判定の馬】
11 ジャドールの17(牡・芦毛) ぎりOK4日
優先である2代母イージーラヴァー(1994・父Alwasmi)はカナダ産馬ながらチリで大活躍した牝馬。
父よりも母系のVice Regent〜Northern Dancerの活性が強く、クロスの影響も少し残っています。
基礎体力が低い(44)ことも心配の種で、クラブ馬として楽しむにはあまりお勧めできません。
19 オメガグレイスの17(牡・栗毛) ぎりOK8日
父タートルボウル自身が優先のはずですが、本馬は栗毛。
確かにタートルボウルの父Dyhim Diamondは栗毛ですが、本馬は計算上そこまで優先がさかのぼらないので、おそらく不受胎だった16年度になにかしら記録に残らない(栗毛馬の)種付けがあったかもしれません。
いずれにしろタートルボウル優先は間違いないので本馬は芝のマイラーに見えますし(実馬の動画はない)、2代母エリンバード(伊1000ギニー勝ち)が3代母Maid of ErinからMAX活性を受け、基礎体力も十分備わっています。
追加募集とのことで普通は敬遠されがちですが、当たりならかなり面白い存在になりそうです。
【ぎりBAD判定の馬】
地2 ラインステッチの17(牡・栗毛) ぎりBAD4日
母系はサンダーガルチの母ラインオブサンダーに続く名門で、遠くには母スキッフル〜フラガラッハという近親馬の顔も見えます。
この地方馬ファンドのカタログだけには、なぜか競馬評論家・須田鷹雄氏のコメントが載っています。
氏によると、過去1勝、未勝利で終わったきょうだいは無事なら地方でかなりの活躍が見込めた逸材だった、ということなのでそのへんを調べてみると、
母ラインステッチ 04.3.21 き(○) 3.4〜5.4
クロスステッチ(地1勝) 11.3.29 き○
ハンディクラフト(新馬2着のみ)14.4.17 ぐ×
ラインステッチの17(本馬) 17.1.29 き× →ぎりBAD
たしかに繁殖リズムもその通りに動いている気がします。
母ラインステッチは基礎体力的には2代母ラインオブサンダー17歳時のMAX活性を継いでいて文句ないのですが、スピードサイクルは相当BADに近い存在なので「地方競馬なら」という条件付きで、本馬をぎりBAD4日判定としておきます。
【BAD判定の馬】
12 募集中止
13 ジュエルオブナイルの17
14 カクテルの17
15 ラヴアズギフトの17
16 トロピカルブラッサムの17
17 マウントフジの17
18 エイシンバンバの17
地1 バライローの17
これでグリーンファーム愛馬会さんの1歳馬特集は終了です。
明日はせっかく暮れの大一番が迫っていますので、有馬記念特集を予定しています。
どうぞお楽しみに。