指数だけでは馬券は取れないと再認識
最近は指数トップの穴馬が活躍していないご様子(人気馬はそれなり)ですが、あまり気にしていません。
というのも、今までは「距離適性」にさほど気を配らなくても、半自動的に「距離が合っている」レースに出走してきた馬を推奨できていたから。
モズアスコットやカワキタエンカなどがそれにあたります。
しかしここから先は、クラシック路線ならいよいよ2400への対応を求められ、また古馬は天皇賞春をトップとする長距離路線が動き出しますので、
▼体力値と優先祖先の名前込みで推奨馬を決める
という、先週のサトノワルキューレのような検討方法が必要になります。
そして今週の青葉賞もまた、距離延長がレース最大のカギとなるのです。
体力自慢が集結「隠れ高レベル」レースになる予感
▼青葉賞2018 基礎体力表
ディープインラヴ 81
オブセッション 75
ゴーフォザサミット 75
エタリオウ 72
トラストケンシン 72
ノストラダムス 69
クレディブル 66
シルヴァンシャー 59〜
スズカテイオー 59
モンテグロッソ 56
サトノソルタス 53
ユウセイフラッシュ 53
スーパーフェザー 47
ダブルフラット 47
カフジバンガード 41
ダノンマジェスティ 34
長い距離の重賞に集結した面々だからなのか、基礎体力に不安のない健康馬ばかり。
平均値が50なのに、そこからちょっと指数が欠けただけでもうビリから3、4番手って、これはブログ始まって以来の「高指数」レースではなかろうか。
ただし、ここからが問題。
体力値は有り余っていても、優先祖先の中に「距離伸びて良さそうな馬」「スタミナを内包する馬」がいなければ、とても府中の二四はクリアできない。
スピード優先の現代競馬であっても、最低限「芝の二千をスイスイ走れる祖先」の名前をどこかに探しておきたいものだ。
そしてそれは、春の天皇賞でも同じことがいえる。
指数トップ馬から順に優先祖先をひもとくと
ディープインラヴ 81 →プリメラ(1954) OK
オブセッション 75 →母パーシステントリー ?
ゴーフォザサミット 75 →母ラグジャリー ?
エタリオウ 72 →父ステイゴールドまたはBroad Brush(1983) OK
トラストケンシン 72 →Sadler’s Wells(1981) OK
ノストラダムス 69 →父の母Penang Pearl(1996) OK
クレディブル 66 →母父クロフネ ?
シルヴァンシャー 59〜 →母父母Jadana(1979) ?
スズカテイオー 59 →母スプリングサンダー(2007) ?
指数トップのディープインラヴ(父ディープ・矢作厩舎)は、ダービー馬ディープブリランテの全弟。
優先祖先のプリメラは英国のスタミナ血統。
ここよりむしろ菊花賞が向くくらい距離はドンとこいで、あとはスピード決着にどこまで対応できるか。
この母系(バブル一族)は体力面で非常に優秀で、兄はこの弟以上に基礎体力が高く、いわば「獲るべくしてダービーを獲った」馬。
マカヒキなどもそうだが、例年ダービーだけは「体力の鬼」のような馬が必ず好走する。
その下2位グループ関東の期待の2頭は、距離適性では一枚劣る。
ゴーフォザサミット(父ハーツクライ・藤沢厩舎)はショウナンマイティの下だが、兄はあまりに二千がピッタリだったので、弟にどれほど柔軟性があるのかは注目しておきたい。
次の3位グループはかなりの個性派。
エタリオウ(父ステイゴールド・友道厩舎)、トラストケンシン(父ハーツクライ・高橋文雅厩舎)ともに距離に不安はないが、とくにトラストは欧州の雄・Sadler’s Wellsが優先されるので、できるだけ時計がかかってほしいクチだ。
週末の天気次第で2頭とも急浮上あり。
残りの面々は、たいてい米系のダート血統が優先されるので、クラシックでは距離伸びるとちょっと淡泊になる可能性が。
パドックで元気な馬だけ、おさえることにする。
ただし、?判定のスズカテイオー(父ディープ・橋田厩舎)については、母の競走成績は芝の短距離に集中しているものの、優先祖先自体は4代前のKey to the Mint(1969)で、なんと16ハロンの経験もあるスタミナ血統。
スピードタイプの母父クロフネ9歳時産駒でその影響は皆無なので、内包スタミナを狙っておもしろいかも。
これは大穴。
この青葉賞組は、今後もちょくちょく穴を提供するはずなので、覚えておくといいだろう。