ダービーへの最終東上切符は実質1枚か
皐月賞がフルゲート頭数にならなかった今年の牡馬クラシック。
ダノンプレミアムとの対決を避けた陣営が多かった?のかもしれないが、かといってダービーもいまだ席はガラ空きかといえばそんなことはない。
この京都新聞杯で2着に入ればどうなるのだろうか。
新たに青葉賞、プリンシパルSの優先出走権も発生するので、あこがれのダービーに賞金順で出走がかなうかどうかは微妙な情勢。
やはりここは「勝っておかないと」ダービーには出られないし、また勝負にもならないと踏むべきだろうか。
今週も体力と距離適性の二刀流でチェックせよ
▼京都新聞杯2018 基礎体力表 & 優先祖先
★レイエスプランドル 92 →Penang Pearl(ハービンジャーの母・1996)
★アルムフォルツァ 78 →ハーツクライ
★ドラセナ 72 →ルーラーシップ
フランツ 72 →グレースアドマイヤ(2代母・1994)
★リシュブール 69 →母父ディープインパクト
ケイティクレバー 56
★サトノシリウス 56 →Roberto(1969)
アドマイヤアルバ 50(平均)
グローリーヴェイズ 47 →メジロサンマン(1963)またはPan(仏・1947)
レノヴァール 47
★ステイフーリッシュ 44〜 →母カウアイレーン(2006)
シャルドネゴールド 44
イペルラーニオ 41〜
ダブルシャープ 41
ユーキャンスマイル 41
ロードアクシス 41
アールスター 38
メイショウテッコン 34〜
タニノフランケル 31
インターセクション 25〜
※ ★は母系からMAXの体力を1回以上受け継いでいる馬
指数トップのレイエスプランドル(父ハービンジャー・吉田厩舎)は、今年の3歳世代でもトップクラスの体力値。
ただし、優先祖先のPenang Pearlという牝馬は、英国でマイルかそれよりちょい長いリステッドを勝ち上がっている程度で、あまりスタミナに貢献している風ではない。
またこの馬自身デビューから月一で使い込んできているし、輸送競馬が続くこともあって、いかに指数90超えといえどもそろそろガス欠が気になる。あくまでおさえで。
その下のアルムフォルツァ(父ハーツクライ・五十嵐厩舎)も中1週での参戦で、今回は見送りたい感じ。
逆に休み明けが気にならないならば、その下のドラセナ(父ルーラーシップ・角居厩舎)は、このあとも追いかけていい好素材。
正直父ルーラーシップよりもその母エアグルーヴの影響が強そうなのだが、二二ならどちらもドンとこいの血統背景。
ただし体力値が高い馬はどちらかというと「叩き良化」型が多く、仕上がり具合と当日パドックの気配には注意を払いたい。
人気馬ではフランツに距離適性ありか
復帰戦を勝ち、ここがいかにも勝負気配のフランツ(父ディープ・音無厩舎)は、馬主ゆかりの血統。
優先祖先の母母グレースアドマイヤは、二五の特別を勝ち、引退レースのエリザベス女王杯でも6着に健闘した実績があり、距離不安は一切なし。
人気どころで信頼できるのはこの馬が筆頭格か。
これから先は「母父ディープ」という馬が山ほど出てくる時代になるが、その先駆けでもあるリシュブール(父キンカメ・藤原英昭厩舎)は、あまり距離伸びていい馬とはいえない。
母父ディープが優先される馬は、その父サンデーの影響も強く、どちらかといえばスピード優先型に仕上がる。
父であるキンカメが強く出ればこの限りではないのだが、リシュブールはそうではない。
これなら同厩舎でも抽せんをかいくぐったときのサトノシリウス(父ディープ)の方がおもしろいかも。
優先祖先は母父クロフネからさらに4代前の大種牡馬・Roberto(1969)で、英国ダービーやコロネーションCを勝った馬。大物喰いで鳴らした彼同様、穴で一発を警戒。
最後にもう1頭人気が予想されるグローリーヴェイズ(父ディープ・尾関知人厩舎)の優先祖先は、メジロライアンからさかのぼった先にある、メジロサンマンあるいはパンというフランス馬。
これはどちらもスタミナの塊だから、距離はもっとあってもいい感じ。
間隔も十分空いているので、あとはGW中の輸送がうまくいけば。