いよいよ人気クラブ1歳馬のすべてを明かそう
これから8月いっぱいかけてキャロットCさんの1歳馬リスト全86頭を見ていきます。
最初は1回ごと「種牡馬別」に産駒をまとめ、
ディープインパクト
キングカメハメハ
ロードカナロア
ハーツクライ
エピファネイア
オルフェーヴル
と進め、その後は何頭かずつのグループでご紹介したいと考えています。
現在の馬番号は正式発表と同時に変更されるのかもしれませんが、そのつど対応します。
ちらっと目を通したところ、ロードカナロアやハーツクライ産駒が多く、ルーラーシップやジャスタウェイ産駒は思ったより少ないでしょうか。
それではディープインパクト産駒8頭から検討スタートです!
リストの見方
まだこれから鍛練を積む1歳馬なので、1頭1頭詳細な血統背景ではなく、最初に全馬スピード判定による分類を行います。
・スピードサイクルOK →推奨候補
・スピードサイクルぎりOK
・スピードサイクルぎりBAD
・スピードサイクルBAD
・判定不能
の5つに分けます。
OKとBADはそのまま(走る走らない)の意味ですが、ぎりOKとぎりBADは
→その馬の誕生日がスピードサイクルの境界線ギリギリに位置するので、OKがBADだった、あるいはBADがOKだったという可能性あり
の意味です。
よってどちらかといえば「ぎりOK」の方がコケて失敗する(ショックでかい)可能性が高く、逆に「ぎりBAD」が実はOKで思わぬ幸運をつかめることもあるでしょう。
馬体が良い、牧場評価高いなどの推し材料があれば、積極的に「ぎりBAD」までは狙っていけるかもしれません。
ぎりBADについては、こちらでも「狙えるぎりBADかそうでないか」を積極的にコメントしていきます。
またスピードサイクルOK判定の馬に限って、その馬の適性がわかる優先祖先と基礎体力値をご紹介します。
キャロットC1歳馬 ディープインパクト産駒判定結果
【スピードサイクルOK判定の馬】
7 シンハリーズの17(牝・鹿毛)
【優先祖先】 ディープインパクト
またはMountain Flower(牝・1964)
【基礎体力】 59(平均は50)
【適 性】 芝のマイル〜
ご存じオークス馬シンハライトの全妹。
姉はディープインパクト劣性期の産駒で母系の適性が前面に出ていますが、本馬は父ディープインパクトの活性が強く、適性は父系馬のいずれかから得ています。
とはいえ、まず肝心の姉シンハライトの優先祖先がどの馬なのかがいまひとつ判然としません。
というのは4代前につけたBay Express(1971)というスプリンターの活性値が「ゼロまたはMAX」で揺れており、古い馬ゆえに確定できないからです。
もしこれがMAX活性だと、産駒はシンハライトのような距離適性に出たか、と考えればゼロと判断すべきなのでしょうが、するとシンハライトは4代中に「優性期種牡馬が1頭もいない」アドマイヤムーン的な名馬という結論に至ります。
代々の母たちはすべて「栗毛」系統なので、黒鹿毛のシンハライトの真の祖先がどこにあるのかは、残された宿題としておきます。
その点本馬はディープインパクト優性期産駒なので、優先祖先がきちんと判別できます。
Bay Expressをゼロ活性と仮定すれば、サンデーの母母Mountain Flowerが優先となります。
Mountain FlowerはHillary(1952)の影響が強いので、姉ほど距離延びていいとは思いませんし、また本馬のスピードサイクル自体も姉より10日ほど遅くなりましたので、本馬の適性は芝マイル〜中距離とします。
課題はきょうだいに共通の「小柄な馬体」でしょうか。
配合がこの母にこの父ですから、小さいことが悪いことではありませんが、こればかりは実馬を見て各自ご判断ください。
【スピードサイクルぎりBAD判定の馬】
1 クリソプレーズの17 ○
3 ミュージカルロマンスの17
4 シェルズレイの17 ○
6 サミターの17
今年のディープ産駒は迷いますね〜。
ぎりBADということは、今の予想データではわずかにBADサイクルに属するものの、本当の種付け日次第ですぐOK判定に生まれ変わるということですから、一発逆転を当てたときの爽快感はすごいものがあります。
いや〜、私にはどれもとうてい選べませんけど。
とくに「○」印のクリソプレーズの17とシェルズレイの17は、OK判定に外れればサイクル初期の良い方向へ動くため、一気にOP馬への期待がかかります。
他の馬はスピードサイクルが遅い方へ外れるので、過度な期待は禁物です。
実馬の姿さえ気に入れば(たぶんよく見える馬がいるはず)、ギャンブル好きな方にぜひオススメの4頭です。
【スピードサイクルBAD判定の馬】
5 ヒルダズパッションの17
8 ファッションプレートの17
【どうしても判定不能な馬】
2 レディドーヴィルの17
母系はあのファビラスラフインの近親系統なんですが、ここに至ってもファミリーの半数が判定に揺れる「超難関牝系」のひとつ。
こういう牝系はいくら優秀でも私なら絶対手出ししません。
もっとわかりやすく走る馬が出る牝系がいますし、出資に見合う確率も低くなりますからね。
以上、キャロットC1歳馬のディープ編でした。
あまり良い馬に巡り会えませんでしたが、少しずつではあるもののディープの神通力が衰えているんでしょうね。
来年の1歳は2度目のMAX活性に一番近づく年なので、ディープ最後の勝負どころになります。
次回はキンカメ編です。