▼ワラウカド2018 1歳馬リスト最速診断(301〜306)

すごい目利きを有するあの牧場が立ち上げたクラブ

私がこの理論の研究を始めてから、気になっている馬産家が何人かいるのですが、そのうちのお一人が今回ご紹介する「クラブ法人ワラウカド」の代表、ハリー・スウィーニィ氏です。

スウィーニィ氏はパカパカファームの創始者で、それ以前はあの大樹ファーム場長として腕を振るった「馬の目利きのプロ」です。

すでに大樹F時代からその名をはせていたスウィーニィ氏ですが、中でも私がすごいと思っているのは、パカパカFを開場して10年あまりでもうダービー馬ディープブリランテを輩出してしまうその生産技術。

 

そして目を見張るのが、パカパカFのきら星のごとき繁殖牝馬の質の高さ

私が基礎体力や優先祖先を見るからということもありますが、ディープブリランテの母系(いわゆるバブル系)の素晴らしさと言ったら他に例えようもないほどで、現存する現代輸入牝系の中では群を抜いてナンバーワンです。

見た目上、ディープブリランテ以来ファミリーの産駒はあまり走っていないように見えますが、子孫の社台やラフィアンの生産馬は「BAD判定」が多く、ここ2年くらいはOK判定の2歳馬が出ていないので仕方がないところです。

 

今回はそのパカパカFが母体となって始めたクラブ、ワラウカドの1歳馬リストを見ていきましょう。

もちろん先日新馬を勝った本クラブのルヴォルグ(牡2・父ディープインパクト)の走りに触発されたことはいうまでもありません。

 

また今回は詳細な解説を優先したいので判定の基準は記しませんが、いつもの通りの基準で番号順にスピードサイクルから判定していきます。

なおBAD判定馬はあらかじめ除いています。

 

ワラウカド1歳馬 判定結果

301 リズムオブライトの17(牡・鹿毛)

 判定 【ぎりOK5日】

 父・ディープインパクト
【優先祖先】 サンデーサイレンス
【基礎体力】 ★78(平均は50)
【適  性】 芝の中距離
 池江泰寿厩舎 予定
 募集中

2年不受胎後の3度目の正直で産まれた待望の初仔&ディープ産駒になります。

 

写真を見る限り、脚の3白の位置や流星など父のディープインパクトにそっくりの毛色パターンで、一見して父が優先でいいのではと思いがちですが、計算上は父の父サンデーが優先です。

そのためか馬体はデビュー時にかるく500キロを超えてくると見られ、この点も父が優先とは言いにくい理由。

クラブでは芝の二千から二五に適性がある(けっこう広いな)と見ているようですが、もしその路線を走らせるなら二千がより強い馬になると思います。

もっと短いところを走っても不思議ありません。

 

体力面ではパカパカFの仔らしく、母リズムオブライトMAX活性を受けて強靱な肉体を得ることができました。

あとはぎりOK5日という微妙な判定をどう捉えるかですが、もしこのままスピードサイクルの初期にしっかりかかっていれば、これはちょっとした大物に育つ可能性があります。

毎年ワラウカドの募集馬は「トップバッターのディープ産駒のデキが良い」ことはよく知られているそうですので、今年のこの仔も相当見込みがありそうですね。

 

302 オールアイキャンセイイズワウの17(牡・鹿毛)

 判定 【ぎりOK5日】

 父・キズナ
【優先祖先】 ディープインパクト
【基礎体力】 38(平均は50)
【適  性】 芝の中距離
 矢作芳人厩舎 予定
 募集中

ディープとの相性がイマイチの母に今度はキズナを付けてきましたが…。

 

キズナはディープインパクト高活性時の産駒でしたが、2代母の父Damascus(1964)がそれを上回るMAX活性で、優先はディープからサンデーに移ってしまいました。

キズナ自身が青鹿毛に出たこと、またダービー馬のわりには古馬になって距離延びてさほど良さが出なかったことなども、ディープよりサンデーという遺伝の特性が表れていたと思います。

本馬(鹿毛)の優先祖先も同じ原理で、父キズナよりも3代母の父Chief’s Crown(1982)の活性が高いため、優先がキズナからディープへと移っています。

ただクラブでは距離にある程度の限界を見込んでいるらしく、二千あたりが主戦場になるとか。

そういう目利きはスウィーニィ氏に任せておけば間違いはありませんからね。

 

残念なことに本馬はパカパカF出身にしては基礎体力が不足気味で、体は大きめに出ていますが、デビューまでにはまだ紆余曲折が予想されます。

 

304 ナンの17(牝・芦毛)

 判定 【ぎりBAD2日】

 父・ゴールドシップ
【優先祖先】 ステイゴールド
【基礎体力】 ★41(平均は50)
【適  性】 芝の中距離〜
 国枝栄厩舎 予定
 募集中

雄大な馬格が印象的で、足元さえもてば重賞を狙える器かもしれません。

 

2017ワラウカド最大の惑星がこの馬でしょう。

判定のぎりBADもさることながら、歩様のダイナミックさ、500キロ近い馬体、少しのんびり気味でもピンと前方へ伸びた耳…。

実馬のVTRを見るとクラブで「オークスが楽しみ」と皮算用してしまうのも無理はありません。

 

ひとつこの馬の残念なポイントは、2代母のMAX活性を3代母のゼロ活性が打ち消してしまっていること。

どちらもMAX活性となる可能性があった年回りですから、本当に悔やまれます。

これがもし連続MAX活性であったら、1口4万円ですからちょっと出資してみたくなる1頭です。

MAX活性がありながら全体として基礎体力が41どまりというのはそういう背景があるから。

今年の3歳重賞勝ち馬でいうとステイフーリッシュ(父ステイゴールド京都新聞杯勝ち)によく似たタイプです。

 

オークス本番はぶっつけでもいいので、一戦必勝、狙いを定めて春までに賞金を積み上げることができれば、面白い存在になるかもしれません。

 

305 スウィートアンドフローレスの17(牝・黒鹿毛)

 判定 【ぎりOK6日】

 父・オルフェーヴル
【優先祖先】 サンデーサイレンス
【基礎体力】 41(平均は50)
【適  性】 芝のマイル〜中距離
 鮫島一歩厩舎 予定
 募集中

デビュー遅め、基礎体力低めなので、古馬になるまで辛抱できる方向けの晩成馬です。

 

生まれが1月4日!の超早生まれなのに晩成とはこれいかに、と思うかもしれませんが、本来晩成も早熟も発揮する能力にさほど変わりはなく、あとはいつ機が熟したかの違いだけです。

熟すまでには体力の上積み、精神の鍛錬、レースへの慣れが必要であり、そういうことに時間がかかる馬は「走るけどその時期が遅い」ので結果として晩成に見えるだけのことです。

 

今は育成も順調のようですが、なにしろこの馬も馬体が500キロを超える牝馬で、仕上げには細心の注意が必要なタイプと見ますので、気長に応援できる方だけ出資されるのがいいでしょう。

 

前肢の出具合など馬の形は決して悪くなく、パワーも秘めており、プリプリした馬体もあって今回の紹介馬の中では一番マイラー寄りかな?と思わせます。

 

ごめんなさい、今週は告知とまったく異なる企画になりましたが、やっぱり秋は今募集中のクラブさんを見ておきたい気がするので、これからしばらく中堅どころのクラブさんをご紹介していきます。

そんなわけで次回はノルマンディーさんの1歳募集馬を見る予定です。
どうぞお楽しみに。

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