▼この1頭!今週末の新馬戦ピックアップ(2018.11.4東京)

今週から午後イチのレース(6R)にも新馬戦が組まれるなど、1日の大半が2歳戦の番組で占められるようになりました。

今までにブログで挙げた馬で、デビュー戦は飾れなかったものの、その後ぼちぼち走っている馬も出ていますので、未勝利戦で見かけたらちょっと注目してください(とくにローカル福島出走なら人気もそうかぶらない感じ)。

2戦目も凡走なら、これは判定が間違っていたということになるでしょう。

今週の新馬は千四だったり牝馬限定だったりまた二千で頭数が揃わなかったりとどれも条件が微妙なので、とりあえず日曜の東京から2つのレースを解説しておきます。

 

▼日曜東京5R 芝1600

確固たる軸馬はいないようだが、ここは血統的に注目が集まるヴァイオリンソナタ(牝・父ディープインパクト)のデキひとつで本命戦にも大波乱にもなるレース。

ヴァイオリンソナタは配合的にはごくふつうの馬で、判定が「ぎりOK6日」、基礎体力値が53。

これでホントに2着までにきちんと走ってくれるなら、相手を少しひねりたい。

 

まずは社台の(外)マドラスチェック

カナダ産の牝馬で、父のMalibu Moonは残念ながら劣性期だから、優先は母父Mr. Greeleyの母系にいるSailor(1952)という馬になる。

Mr. Greeleyはスプリンターだったが、Sailorは中距離馬なので距離的な心配はない。

とはいえやはりダート適性が高いので、スッと先行できた上で持続力による粘り込みがないか。

判定はぎりOK3日、基礎体力値は★63。

 

当日パドックで落ち着いていれば、タイセイフィクサー(牡・父ブラックタイド)にも注目。

母がぎりBAD2日、自分がぎりOK7日という二重苦は抱えるものの、このメンバー中ならまだ走れる可能性を感じる。

ただし母系にもサンデーの血があるため、サンデー3×4という強いクロスが発生しており、精神面での影響が気になる。

あくまでパドック次第。基礎体力値59。

 

大穴ということならフルールデシャン(牝・父ゼンノロブロイ)。

判定はOKに近い?判定で、この馬の走りを見た上で最終判断することになる。

父ゼンノロブロイの活性が思いのほか高く、優先がサンデーの母系に流れたことでかえってマイル適性は高まった。

基礎体力値も66を備えており、一発を警戒。

 

…なんか1頭忘れてないかって?

そうそう、ロードカナロアの全弟ロードオヒアについては、ついにブリンカー装着でのデビューとなった。

いつだか武豊が園田で馬券に挑戦した企画番組で「新馬戦からブリンカー馬やセン馬は買いたくない」と言っていたので、以来私もそうしている。

スター騎手だって、内心はファンとおんなじことを考えているんだよな。

乗りにくい馬、ズブい馬という評判通りの出で立ちでもあり、ここは様子見で。

いちおう判定はBAD判定10日(可能性はあるけど)、基礎体力値63。

 

▼日曜東京6R 芝1800

順当ならサンデーR所属の2頭でもういいかと思ったのだが、話はどうもそんなに簡単ではないようで…。

悩みの種は2頭ともに揃って基礎体力が低いこと。
シュヴァルツリーゼ(牡・父ハーツクライ) 44
ヴァンランディ(牡・父キンカメ) 31

判定自体は2頭ともOK判定でいいものの、とくにヴァンランディの虚弱ぶりは目に余るレベル。

 

この母ハッピーパスの系統つまりあの名馬シンコウラブリイ以来のハッピートレイルズ系は、どの馬も基礎体力が低めに出る。

意外かもしれないが、それはハッピートレイルズがその母ロイコンのゼロ活性馬であるためだ。

シンコウラブリイがその類い希な実力に対して、早くからバシバシG1にぶつけられるのではなく、大事に大事に使われ(ときにはOP特別まで使い)結局3年で全15戦しか走らなかったのは、裏を返せば「体力的にそこまで走れなかったから」だとも言える。

幸いそれを経験としてよく知る藤澤厩舎所属ということもあり、ヴァンランディはおそらく今後も(今も?)無理はさせてこないはず。

新馬戦はまだフレッシュなので駆ける確率が高いけどね。

 

脱線失礼、というわけで2頭のOK馬の中ではシュヴァルツリーゼを信頼することにし、ヴァンランディは消しに近いおさえで。

 

相手には2頭を紹介。

まずはジュンダイセツ(牡・父ネオユニヴァース)。
ぎりBAD8日、基礎体力値★63。

母が千直の女王・イルバチオなので距離不安を感じるだろうが、幸い優先祖先は父そのもの。

陣営も手応えあってのこの距離出走と思われるので、心配はいらないだろう。

イルバチオは逆に父ロイヤルアカデミーのミニマム期&母のMAX活性産駒で、代々母系は6ハロンでも長いくらいの純スプリンター

2回目のMAX活性期も過ぎてしまい、繁殖としては今後も多くは望めないだろうが、あと1頭くらいは自身のような個性派を出してほしいものだ。

 

そしてもう1頭がアッシュドール(牡・父ルーラーシップ)。

母ぎりBAD5日、自身がぎりOK5日という二重苦持ちだが、優先が父ルーラー、基礎体力値が47と、千八の新馬なら十分走れるレベル。

 

実は他にも「?」判定の馬が3頭いて、ちょっと一筋縄では収まらない様相なのだが、サンビンガムトン(牡・父トゥザグローリー)、リュウグウオー(牡・父オルフェーヴル)なども余裕があれば検討対象に。

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