▼G1サラブレッドC2018 最遅1歳馬診断 関西エピファネイア産駒ほか編(No.43〜50) 完

いよいよジーワンTC特集も最終回。

ひとまずはこれで心残りなく、新年を迎えられそうです。

 

リストの見方

まだこれから鍛練を積む1歳馬なので、1頭1頭詳細な血統背景ではなく、最初に全馬スピードサイクル判定による分類を行います。

・スピードサイクルOK →馬体も良ければ推奨
・スピードサイクルぎりOK
・スピードサイクルぎりBAD
・スピードサイクルBAD
・判定不能

の5つに分けます。

OKとBADはそのまま(走る走らない)の意味ですが、ぎりOKとぎりBADは

→その馬の誕生日が母のスピードサイクル境界日ギリギリに位置するので、OKがBADだった、あるいはBADがOKだったという可能性あり

の意味です。

よってどちらかといえば「ぎりOK」の方がコケて失敗する(ショックでかい)可能性が高く、逆に「ぎりBAD」が実はOKで思わぬ幸運をつかめることもあるでしょう。

馬体が良い、牧場評価高いなどの推し材料があれば、積極的に「ぎりBAD」までは狙っていけるかもしれません。

ぎりBADについては、こちらでも「狙えるぎりBADかそうでないか」を積極的にコメントしていきます。

またスピードサイクルOK判定の馬に限って、その馬の適性がわかる優先祖先と基礎体力値をご紹介します。

 

▼G1サラブレッドC2018 1歳馬診断結果 関西エピファネイア産駒ほか編

 【OK判定の馬】

49 スカイアライアンスの17(牡・鹿毛)

 父 ゴールドアリュール
【優先祖先】 Polite Lady(牝・1977)
【基礎体力】 69(平均は50)
【適  性】 ダートor芝のマイル
 関西・西園正都厩舎 予定

カタログに興味深い記述があり、仲間内での本馬の役割のようなものが垣間見て取れます。

 

ゴールドアリュール劣性期のため、優先は母母父であるアフリートをさかのぼります。

ただこのアフリートもあまり活性自体は強くなく、母スカイアライアンスの今までの産駒を見てもアフリートに引っ張られたな、と計算できる馬は少なめです。(たいがいは種付けした父の活性が強い)

 

本馬の優先祖先であるPolite Ladyはアフリートの母で、大レースの経験こそないものの通算成績が9戦7勝とかなり走る牝馬だったようです。

本馬の母は芝の8ハロン重賞・ナタルマSを勝っていますが、実は母も優先は息子と同じく、Polite Lady

従って本馬も適距離はマイルあたりで、日本での芝適性も十分にあると見ることができます。

 

で、肝心の本馬の募集カタログ面にはこう書いてあります。

「…放牧地では後方で群れ全体を俯瞰しているように、落ち着きと聡明さを備えています…」

これは非常に興味深い記述で、一般に育成同期の(そして本来は野生馬の)群の中でこのような役割を果たす馬は「ナンバー2」であるといわれています。

 

ナンバー1であるボスはいつも群の先頭に立って、進行方向に向かって全体の統率を取りますが、ナンバー2は群の後方に位置して、移動の際に落伍者はいないか、後方は安全かどうかを確認する、ボスの一番の片腕、補佐役なんですね。

天下の追分ファーム出身ですので、きら星のごとく良質産駒が集まった中、群でこうした位置に立っていると見られる同馬は、精神的にも肉体的にもかなりの安定感があるのでしょう。

配合中にNorthern Dancerのクロスがけっこう残っていますので、本来なら精神面のケアが必要なタイプに思えますが、その心配が少ないだけでもよいことだと思います。

 

なお45番マトゥラーの17(父エピファネイア)もOK判定ですが、基礎体力が38でちょっと推薦まではいきません。

このドリームジャーニー、オルフェーヴルの一族は基本的に線が細く、古馬になってからが本番なのと、その特徴をわかっているスタッフがケアしないと単なる虚弱馬or気むずかし屋で終わる危険があることを知っておきましょう。

 

 【ぎりBAD判定の馬】

46 ゴールデンムーンの17(牡・栗毛) ぎりBAD8日

 父 エピファネイア
【優先祖先】 母 ゴールデンムーン
【基礎体力】 ★63(平均は50)
【適  性】 芝のマイル以下
 関西・須貝尚介厩舎 予定

本馬は見るからにスプリンター体型で、母そっくりの流星と栗毛ですね。

 

2歳から6歳まで故障もなく走りきった母ゴールデンムーンは2代母トップサンキストMAX活性産駒。

ですが、この牝系(名門フロリースカツプ系分枝)の本当にスゴいところは、5代母ヒンドバース〜4代母チヤイナバース〜3代母サンキストイエローもまた3代にわたるMAX活性継承の可能性があること。

中にはぎりぎり9歳2か月くらいという母も含むので、いちおう本馬の基礎体力は低めに見積もって★63としましたが、★★88というバケモノの可能性もあります。

 

そして本馬のケースこそ、今まで私が母優先と決定できなかったケースであり、今回の優先祖先決定方法見直しによって浮かんだ穴馬にあたります。

ゴールデンムーンは16年から繁殖生活が始まったばかりですので、これからも注目していきたい1頭です。

 

 【BAD判定の馬】

43 リーサルヒートの17
44 プロミネントの17
47 シナノネージュの17
48 フォーシンズの17
50 シュペトレーゼの17

これでジーワンTC2018の1歳馬特集はすべて終了です。

 

次回からは

▼来年アップ予定の動画シナリオ
▼まだ募集している小さめのクラブ馬主
▼今年大活躍した馬の血統分析

などをご紹介していこうと思います。

 

今現在、本ブログへのアクセス数としては

・セレクトセール2018の特集(いつでも上位)
・ロードHCさん特集
・新馬戦展望

などに多くのアクセスをいただいています。

 

都合により、今後は少し記述ペースが落ちるかもしれませんが、今年はここまで本当に楽しく書くことができて皆さんに感謝しています。

ぼちぼちでよろしければ、またお付き合いください。

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