▼橘(たちばな)S2019 配合はゆうにOP級 馬体成長、距離短縮で一変なるかグラナタス

マイルカップの裏側でひしめくスプリンター16頭

前座といっては語弊があるが、日曜のG1・NHKマイルCのひとつ前に控える京都10R千四の3歳限定リステッド・橘S。

距離はたった1ハロンしか違わないが、メンバー構成はガラッとスピード寄りにシフトし、ここにもしグランアレグリアが入ると展開はどうなるんだろうと、ちょっと興味がわく面々である。

WIN5のNHKマイルCは2強で決まりというファンも、この第1戦は勝ち馬選びにちと苦労しますぞえ。

▼橘S 出走馬基礎体力一覧

アスターペガサス 78 フォーティナイナー
アズマヘリテージ 41
イッツクール ★72 アグネスレデイー
ウィンターリリー 56
グラナタス ★81 ロードカナロア
グレイシア 25
ジャスティン 59
ジュランビル 44
シングルアップ 44
スタークォーツ 50
ディープダイバー 56
ファイトフォーラヴ 75 Secretariat
ブリングイットオン 41
ホープフルサイン 31
ルマーカーブル 75 Stormy Atlantic
レノーア 41

基礎体力が高い馬には優先祖先も書いておいた。

こうしてみると、やはり★付き81のグラナタス(牡3・父ロードカナロア・鹿戸雄一厩舎)は一際光る存在で、前走のドカ負けが人気に響くようならちょっと厚めに買ってみたい。

▼グラナタスの繁殖サイクル

Vaguely Royal 74.3.7 2.21〜4.21
 Reluctant Guest 86.2.21 ぐ○ 2.7〜4.7
  ニキーヤ 93.4.4 き× 3.18〜5.18
   ゴールドアリュール 99.3.3 ぐ○
   オリエントチャーム 02.3.12 き(×) 2.26〜4.26
    ガーネットチャーム 09.1.31 き(×) 1.14〜3.14
    ☆グラナタス 16.4.8 き×
     ガーネットチャームの17 17.4.6 ぐ× →ぎりBAD
    ペルシアンナイト 14.3.11 ぐ○

母系は現在も活躍馬多数のニキーヤ系で、他にソロル(父シンボリクリスエス・マーチSなど平地7勝)やゴールスキー(父ネオユニヴァース・根岸S勝ち、マイルCS3着)なども近親に名を連ねている。

本馬はサンデーRさん所属だが、ひとつ下17年度産駒(牡・父ハービンジャー)は、ジーワンRさんの所属。

判定はぎりBAD8日で五分五分も、栗毛ということはおそらく弟には3代母ニキーヤが出ている可能性が高そう。切れないけどバテない中距離馬かな?ふ〜む、リスクは高いね。

▼グラナタスの優先祖先

父 ロードカナロア 活性値7+1か月

母父 ファルブラヴ 活性値2
3代父 サンデーサイレンス 活性値7
4代父 ヌレイエフ 活性値7

サンデーもヌレイエフも活性値7で横並びだが、ロードカナロアが他馬より1か月ほどリードしており、グラナタスの優先は父ロードカナロアそのもので間違いない。

彼のスプリント力は父に由来しているし、白いものが一切ない立ち姿なども父そっくりの風貌だ。

ただサンデーとヌレイエフの活性差はホントに微妙で誤差の範囲。
よって弟・17年産駒の優先がどちらの系統をさかのぼるのが正しいかは、なんとも言えない。

▼グラナタスの基礎体力

Reluctant Guest   1.5
ニキーヤ      ★2.0
オリエントチャーム  1.5
ガーネットチャーム  1.5

1.5×3+2.0=6.5 → ★81

配合を知らないクラブファンの間でも、後継繁殖として見たときニキーヤの系統では元からこの祖母オリエントチャームが一番人気らしく…と思っていたらペルシアンナイトが出て「やっぱりな」状態だったらしいが、それもそのはず、オリエントチャームこそニキーヤのMAX活性を継いでいる正統派後継者なのである。

グラナタスも走っちゃって、これでチャーム一族の人気はいっそう上がるだろうが、今後玉砕覚悟ではとても募集に突っ込めないという方は、ラバヤデール〜リープオブフェイスや枝系のオネストリーダーリン〜アルアマーナといった傍系牝馬にも注目されるといいだろう。

▼グラナタスの残存クロス

▼Northern Dancer

父系 2.0×1.5×1.0=3.0
母系 1.0×1.75×0.5=0.875

▼Nureyev

父系 1.5
母系 1.75

Northern Dancer系のクロスが色濃いということは、残念ながら繁殖期には群のボス性に欠けるということ。

加えて代々父たちの活性値が7で横並びだし、4系統も主流ばかりということで、あと1ハロンまで辛抱していたのにゴール前ちょっと遠慮するとか、そういう善戦マンの性格が今後出そうな気がする。

もっともこういう馬は、休み明けや初めてのコース、古馬との混合戦などライバル、血統的コンプレックスが一新する環境ならいつでも大駆けがある。(香港で勝ったウインブライトなどもそのクチ)

【 結論 】グラナタスは父譲りのスプリンターで、距離はやっぱり千四まで。大レースでは人気薄の3着候補として狙いたい

現在彼はモグモグタイムらしく、馬体重が一気に増えているさなか(スプリント化?)なので、体のバランスが取れたらもっと安定して走れるのではないだろうか。

他の高体力馬の中では、

イッツクール(父アルデバランⅡ)はアグネスタキオンの系統なので、もしかしたら将来もっと距離をこなす可能性あり

・マル地のルマーカーブル(父フィガロ)はダートスプリンターのStormy Atlanticの系統で、パンパンの良では苦しいか

といった感じ。

条件さえ合えばこれからも面白い存在だ。

▼橘(たちばな)S2019 配合はゆうにOP級 馬体成長、距離短縮で一変なるかグラナタス」への3件のフィードバック

  1. 返信ありがとうございます。

    迅速な神対応感謝します。
    来週が待ち遠しすぎますね笑
    楽しみにしてます。

  2. 毎回楽しく拝見させて頂いてます。

    そろそろこの時期なのでPOGおススメ馬特集などをやって頂けたら幸いです。

    1. ガロマルさん、こんにちは。

      ちまたのファンはGWではなくて、もうPOGの季節なんですね。

      主要なクラブ馬については、昨年と同様、クラブから募集リストが正式発表されたら、と考えています。
      POGよりクラブ優先ですね。ゴメンナサイ。

      ですが、ガロマルさんに触発されて、先ほどPOGの「赤本」と「王道」を買ってしまいました。
      みなさん、どんな馬がいいとおっしゃるのかちょっと気になったからです。

      自分で探すのは雲をつかむように大変なので、有力リストだけは他人任せで入手www
      来週あたりからPOG「赤本編」「王道編」解説?でもしていこうかな。

      どうぞお楽しみに。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です