▼POG赤本2019はこう読め!(4) 注目内国産馬1260頭をテシオ理論で徹底解説 〜赤本本誌セレクト編〜

第4回 赤本本誌のミーハー予想をぶった斬る

須田氏をはじめとするPOGの大家たちが提唱するハンデキャップルールには自分も大賛成だ。

さまざまな馬にチャンスがあった古き時代と違い、ごく一部の大生産団体が市場を席巻している現状にあっては、POGの楽しみ方そのものが大きく変わろうとしている。

今回ご紹介する赤本の本誌予想もご多分にもれず、ディープ産駒と活躍馬のきょうだいがほとんどだし、またそれで「当たった、当たらない」と喜ぶのは簡単なのだが、ジャンケンやクジ運でなく、すばらしい産駒の生産にはどんな要素が隠れているのか、そこをファンの皆さんで大いに議論するというのがPOGの「本質」だと思う。

のちほどの回で詳細に述べるが、実は今年の赤本には、その本質的視点からPOGに迫った貴重な提唱がなされている。

そしてこの提唱とかなり近いところにあるのが本テシオ理論であり、どこかでファンの立場から生産の現場に一石を投じることができないだろうか、と考えている。

ハンデキャップルールが確立されたら、自分もぜひPOGに参加してみたい。

ファンが本当に知りたいのはこのような馬たちの判定なんだろう

赤本本誌が本命=◎を打った馬は15頭で、うちクラブ馬を除く個人所有等の馬は以下の6頭になる。

バラダセールの17
ロベルタの17
スペシャルグルーヴの17
アパパネの17
イルーシヴウェーヴの17
フサイチパンドラの17

いずれも王道を行く父と母の流れであり、誰に聞いてもいいと言うしかないデキの産駒ばかり。

しかしこの中からクラシックの本番にまでたどり着けるのは、おそらく1頭いるかいないか。それをどう見極めるか、だが。

実はOK判定の立場からいうと、自信を持ってOKといえるのは上の2頭だけ。

すでにバラダセールの17に関しては基礎体力編でも登場しているので、ここはロベルタの17を中心に、解説していきたい。

▼ロベルタの17の繁殖サイクル

Sunland 1965
 Sunny Valley 72.3.16 3.2〜5.2
  Sun Princess 80.5.18 ぐ(○) 5.1〜7.1
   バレークイーン 88.4.16 ぐ○ 3.30〜5.30
    フサイチコンコルド 93.2.11 き×
    グレースアドマイヤ 94.2.20 ぐ(○) 2.6〜4.6
     ロベルタ 08.2.10 ぐ○ 1.24〜3.24
      ロベルタの17 17.3.23 き× →OK

ロベルタの生まれ年を見て「あれ?08年生まれじゃん」とすぐに気づいた人はなかなかのテシオっぷり。

そう実は母ロベルタは初回の調査でも明らかだった「8歳MAX活性期」の牝馬であり、17年度産駒は大物誕生のチャンスを迎えていた。

しかし現実は母の誕生日が2月10日、ロベルタの17の誕生日が3月23日なので種付け予想日が4月23日頃。

ということは計算上、種付けは母のMAX活性期終了(4月10日)のあと→ゼロ活性ということになる。

もちろん2週間くらいのズレは遅生まれでいくらでも説明できるのだが、今回の赤本調査ではとにかく「疑わしきはチョイスせず」の原則で通しているため、ロベルタの17は初回の候補に挙がってこなかったというわけだ。

▼ロベルタの17の優先祖先

父 ディープインパクト 活性値6

母父 ブライアンズタイム 活性値6−α
3代父 トニービン 活性値2
4代父 Sadler’s Wells 活性値 活性値6+α
5代父 イングリツシユプリンス 活性値8(MAX)

ロベルタが祖母グレースアドマイヤ似だったのはハッキリわかるのだが、今回の父ディープインパクトと4代前のSadler’s Wellsの活性差はかなり微妙。

いちおうロベルタの17も姿形はディープよりも母似のため、Sadler’s Wellsの方がちょっと強いのかな、という気がする。

どのみちこの牝系はビックリするほど切れはしないが、距離は黙々とこなすので、稍重のダービーなんか条件バッチリだと思う。

▼ロベルタの17の基礎体力

Sun Princess   1.75
バレークイーン   1.25
グレースアドマイヤ 1.25
ロベルタ       0

1.25+1.25+1.75=4.25 → 53

もし母がMAX活性期なら、★78ということになる。

バレークイーンの牝系はフサイチコンコルドの件がありどうしても「虚弱」の二文字がまとわりつくが、どっこい基本はそんなに悪くない。

ただ母ロベルタに関してだけは「ノド鳴り」の産駒がいるそうで、母似の場合はとくに注意が必要だ。

▼ロベルタの17の残存クロスと4系統配合

▼Northern Dancer

父方 1.75×0.5×0.5=0.4375
母方 0.75×1.5=1.125

ディープ側のNorthern Dancer値0.4375は消えることがないので、覚えておくといい。薄いけれど確実にあるという感じ。

なおHail to Reasonのクロスは、サンデーがHaloのゼロ活性馬なので考慮しなくてよい。

4系統配合はNorthern Dancerに加え、ゼダーンTurn-toサンデー(3本ともネアルコの切れた非ネアルコ系)という組み合わせで悪くない。

が、新鮮味に欠けるのはどうしようもなく、新たな時代の救世主かといわれればやっぱり違うのだろう。

では他の本誌本命馬の判定は?

スペシャルグルーヴの17 →?
アパパネの17      →?
イルーシヴウェーヴの17 →?
フサイチパンドラの17  →?

もちろん残りの4頭が即ダメではない(むしろ走る可能性も大)が、POGがゲームである以上、これらを指名するにはある程度のリスク(ルールによっては対価)を覚悟しなければならない。

人気の繁殖も含まれるので、ご指名はどうぞ慎重に。

【 結論 】赤本本誌本命馬はどれもよさそうに見えてかなりアブない

さて次回以降は「競馬コンシェルジュ」関連の皆様のミッション的しばりオススメ馬から何頭かピックアップしていきたい。

辻三蔵氏(関東馬編)、津田照之氏(関西馬編)、栗山求氏(非サンデー編)、小島友美女史(牝馬編)、そして最後に私自身のマル外編でいちおうの赤本シメとしたい。

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