フェデリコ・テシオの血統理論がよみがえる
YouTube【 ドルメロの魔術師チャンネル 】
絶賛解説中!ご視聴ありがとうございます。
今週の動画はお休みです。
キャロットC2019特集もいよいよ最終回です。
※最速解説のトリセツ2019(必読)
(1)前年同様、判定はOK、ぎりBAD、ぎりOK、?の4つに分類し、かつこの順に走る可能性が高いとみる
(2)?はBAD判定に加え、難解な判定のため見送った馬を含む。よって?の全部がBADではない
(3)今年は筆者からのオススメ、5つ星付けなどは一切しない(もちろん馬の長所を褒めることはたくさんある)
(4)記載データの写し誤り等が必ずあるので、正確な情報はクラブのHP等で確認のこと。あくまで18年度産駒の判定、分析を主とする
(5)現時点で筆者は実馬を一切目にしていない。判定は机上の計算と写真、動画を参考にした程度であることをご了解いただきたい
(6)この判定に沿って読者が指名、出資されたために起きた損害等について、筆者は一切の責任を負わない。この特集を読まれた方はそれらを全て理解した上で活用されたい
◆
キャロットC2019 1歳馬最速解説 関西・地方馬編(6)
・募集番号
・母馬名の18(性別)
・父馬名
・判定
・直前の兄弟との誕生日差(プラスの馬を推奨)
・何番目の仔か
・17年産の評価(参考)
83 (外)ダンスウィズキトゥンの18(牝)
父 Air Force Blue
→OK
初仔
【 優先祖先 】 Nashwan(1986)
【 基礎体力 】 53
優先祖先の決定が難しい1頭です。
本馬は父Air Force Blue以外の歴代父すべてがMAX活性年の配合で、計算上わずかに4代父Nashwanを優先に取りますが、母父Kitten’s Joyの可能性もあります。
いずれにしろ芝を走れることは間違いないものの、快速というカタログの見立てよりもずっと距離が保つ傾向にあることは知っておかれるといいでしょう。
もともとサドラーの掛け合わせで生まれた母にさらにNorthern Dancer系の父ですのでNorthern Dancerクロスが濃く、配合上にさしたる仕掛けもないので、精神面は凡庸といわざるを得ません。
確かに繁殖に入ると世代が1代進みミスプロが消えますので、ミスプロ系種牡馬用の繁殖なのでしょうか…競走で果たしていいところがあるのかどうか…。
動画では歩様に元気があっていい感じですが、後肢とくに右後肢は派手な外弧歩様で注意が必要かも。
85 (地)ビスクドールの18(牝)
父 カジノドライヴ
→ぎりOK2日
+19日 15番仔
【 優先祖先 】 Sharpen Up(1969)
【 基礎体力 】 50
母の15番仔ですか。偉大な繁殖牝馬ですね。
ダート適性があるのか、単に歩様が硬いのかはさておき、本馬の優先が母系にあることは間違いありません。
Sharpen Upは芝馬ですから、したがって3代母Dream Dealのようなダート中距離での活躍を期待するのがいいのでしょう。
ただ地方で地道に走るには基礎体力が平凡で、Northern Dancerクロスもある。歩様は硬めで後肢はかなりの外弧歩様。いくらなんでもちょっとなぁ…という気もしますね。
86 (地)メガクライトの18(牡)
父 ダンカーク
→ぎりOK1日
+3か月 9番仔
【 優先祖先 】 Best in Show(牝・1965) ダ・マイル
【 基礎体力 】 56
3代父El Gran Senor(愛ダービー勝ちなど)が優先候補だが、彼はNorthern Dancer系というよりやはり母似の馬で、どちらかといえばマイラー、しかもダートっぽさのある配合に見える。
El Gran SenorのMAX活性産駒でBCスプリントを制したLit de Justice(1990)や同期で芝ダート兼用のマイラー・Corrazona(1990)などの活躍を見れば、やはり潜在的な適性条件がかなり幅広かったと推測できる。
本馬はそのEl Gran Senor母系の潜在適性を表現した馬かもしれない。
しかしなんといってももう少し体力的なアドバンテージがほしかったところ。
クロスはRaise a Nativeがあるだけで意外とスッキリした配合だが、知った名前が多くて野性味には欠ける。
立ち姿はけっこう好きな感じ。歩様がややぱらつくが、平らなところを歩かせればもっとまっすぐ進むと思う。癖はない。時折思い出したように歩きがシャキッとなるので、これは集中力の問題か。
87 (地)カイカヨソウの18(牝)
父 ネオユニヴァース
→ぎりOK6日
17年産なし 初仔
【 優先祖先 】 Slewpy(1980) 芝ダ兼
【 基礎体力 】 63
17年にも種付けはしているが産駒は実質この仔が初仔。
母は「地方に行ってもこのくらい走ってくれれば楽しいね」という見本のようなキャロットC所属馬で、交流重賞こそ3着止まりも南関東を中心に重賞6勝、総賞金1億超えの活躍馬。
祖母ヤマザクラ→母カイカヨソウっていうのも、シャレオツなネーミングですな。
しかし母に明確なダート適性があったのかを調べると、親子の優先はともに3代父のエリシオ側にさかのぼる。エリシオは凱旋門賞馬ではあるが、実の父Fairy King(劣性期)ではなくボールドルーラー系母父Slewpy(1980)の影響が強い。
このSlewpyが芝ダート兼用の中距離馬で、エリシオ産駒の特徴と多様性を支えていたと見ていい。切れはしないが距離にかかわらず持続力に富んだあの感じだ。
そしてその感触はやっぱり現代ではダート戦に通じるものがあるのだろうし、しかも父エリシオは早い時期から動ける産駒が多かった。
実質クロスなし、基礎体力63はとてもいいのだが、動画で左後肢の外弧歩様がかなり内に切れ込む感じで心配。内向を併発しているのかも。前肢も右を中心に外弧歩様気味。
またもう少し歩くスピードが速いといいのだが。
◆
80 カラベルラティーナの18 →?
81 コードネームの18 →?
82 シーズンズベストの18 →?
84 (地)プロミストスパークの18 →?
◆
いかがでしたか。これでキャロットC2019特集はすべて終了です。
ひとことでいうと今年のキャロットC1歳馬は
▼良い馬とそうでない馬の落差が激しい印象
です。
ネームバリューにこだわりすぎると、今年はちょっと苦労するかもしれません。名前や評判でなくその馬の持つ本質を見抜いて、思い切りよく指名し、勝利をつかみ取ってください。
その際に本ブログが参考になれば幸いです。
ブログとYouTube配信 今後の予定
さて今後の予定ですが、残る共同馬主クラブ特集はロードHCさん、ノルマンディーOCさんだけになります。(他は予定なし)
これは秋以降折を見てそのつど掲載するとして、定期的なブログ更新は2、3歳限定戦を中心とした重賞出走馬解説や、季節ごとのセール特集、とくに今年は9月17日から第1回セプテンバーセール2019が北海道で始まりますので(いいなぁ秋の北海道大好き。昔はこの時期に必ず貧乏旅行しました)、全頭(528頭!!)は無理でも、また良さそうな1歳馬たちを見ていきたいと思います。
そして、いよいよ動画の秋!
ということで、実はYouTubeをお休みしていた2週間のうちに、新しくマイクを買いましたwww(定番オーテクのAT2020USB+)
さっそく試してみたところ、曇り声がいくぶん明るくなるのを感じ、また音割れも少なくて全体に声質が改善されたようなので、少しの間この新マイクで収録してみます。(実はマイクのせいじゃない!とにかくこの声が悪い!)
改めまして今後の配信予定は
【基礎編】
・キンカメ後継問題(次回確定・ほぼ完成)
・MAX活性
・ゼロ活性
・インブリードクロス
・4系統配合
・相とコンプレックス
・実際の血統表で計算を完成させてみよう
…
【応用編】
・誕生後初回発情の考え方
・初仔、何番仔と母の年齢
・遺伝学的に見た「走る」遺伝子の始祖
・Northern Dancer系の繁栄と後継種牡馬たち
・アメリカンダミー
・世界の競馬を動かす10の馬たち
のようになればいいなあ(汗)。
高評価とか登録とかそういうのはいいですから、見て感じて覚えてしまってください。来週からまたよろしくお願いします。
さらにさらに、2020年1歳馬対策としてノーザンホースパークのオンラインショップから
▼種牡馬特集号2019
を買ってしまいました!(残り数わずか!)
これの何がすごいかというと、ついに2019年産駒の出産予定日(ひいては種付け日)をほぼ正確に知ることができるのです。
まあ馬産は社台グループや日本だけではありませんが、人気どころの種牡馬や繁殖の様子が手に取るようにわかり、より正確なOK判定、MAX活性、ゼロ活性の計算に役立てばと思い、購入しました。
個人的には誕生日から推測する種付け日と実際との乖離がいかほどか、これが一番の注目点です。
以上長くなりましたが、これにてクラブ特集夏の陣はいったんお開きとさせていただきます。ありがとうございました。
キャロットクラブの募集馬診断お疲れさまでした!
ありがとうございました!
テシオ理論を勉強して少しだけ理解できるようになってからのキャロット募集馬診断は非常にワクワクしましたし楽しいものでした。
そういえば昨日募集馬見学ツアーに行ってきました。
実馬を見ても馬体どうこうは分からないのですが、雰囲気や顔立ちだけでもはっきりと見られて良かったです。
ノーザンホースパークも少し寄ったのですが、まさかそんな本があるとは。
出産予定日をほぼ正解に知ることができるだなんて夢のような本ですね。
私も購入を検討してみます。
わにさんこそ、たいへんお疲れ様でした。
私もちょっと肩の荷が下りた感じです。
北海道旅行もいいけど、馬の姿を間近で見るのが大好きな私にとって、見学ツアーこそクラブライフ一番のご褒美かも。
それ目当ての怪しい幽霊会員になってしまいそうですわw
種牡馬特集号の件は、昨日他の方の質問に答える過程でふと目にしたテキスト中に書いてあったものです。
急いでヤフオクで去年のものを探したり、今年のものをとりあえず注文したのですが…これからも折にふれて過去版を入手したいと思っています。
さしあたって2018年版ぜひほしいですね。ないかなーw(04年とか06年の大昔のものはヤフオクに出品されていましたけどいらないか…Amazonもさすがになかった…)