▼1年半前の初めての最速診断を反省してみたよ〜キャロットC16年産馬編〜

いろんなことを妄想していたあの日々を思い出した

18年の春頃、まだ右も左も分からないまま「とりあえず走り出す前に計算しないと後出しジャンケンじゃ意味がない!」と一念発起してテキストを片手に怖々掲載したのがキャロットC2018・2歳馬診断でした。

今のように全頭平等に診断して白黒付けるスタイルではなく「もし自分が出資するなら」という気持ちも多少こもっていたので、コスパとか思い入れの血統とかさまざまな雑音が混じった予想ではありましたが、なんとか全馬のデビュー前に書き終えることができました。

今回そんな素人予想がどれだけ当たり、また外れていたのか。
そして最も大切なこと…今の自分の視点で見たら結果はどう変わっていたのか、成長はあるのかないのかについて、大反省会を行いました。

テシオ理論初心者がいきなりクラブ馬を見ると、こんな感じだという現実を知ってもらえるのではないかと思います。

当時の推奨馬はこんなラインナップ

【現役】


アーズローヴァー(牝・父キンシャサノキセキ) 7戦1勝
シェドゥーヴル(牡・父オルフェーヴル) 1戦1勝
ゴールドアックス(牡・父オルフェーヴル) 5戦1勝
ベルクワイア(牝・父ロードカナロア) 5戦1勝
●グロオルロージュ(牡・父ジャスタウェイ)5戦2勝
●コントラチェック(牝・父ディープインパクト) 5戦3勝(フラワーC)
●カテドラル(牡・父ハーツクライ) 7戦2勝(野路菊S)
アメリカンウェイク(牝・父ハーツクライ) 5戦1勝
●クリソベリル(牡・父ゴールドアリュール) 4戦4勝(JDDなど)
レディグレイ(牝・キンシャサノキセキ) 7戦1勝
パシフィスタ(セン・父マンハッタンカフェ) 4戦1勝
●サートゥルナーリア(牡・父ロードカナロア) 3戦3勝(皐月賞など)

クルミネイト(牝・父ディープインパクト) 2戦0勝(3着)

【引退など】


パルスレート(牝・父ジャスタウェイ) 8戦0勝(3着3回) →OK後半
メルキュール(牝・父ジャスタウェイ) 9戦0勝(3着1回) →OK中間
スピッツァー(牡・父ディープインパクト) 3戦0勝 →?
ライトヴェロシティ(牡・父ダノンシャンティ) 3戦0勝 →OK後半
シャルマント(牝・父エンパイアメーカー) 未出走引退 →OK前半

※9月16日現在

ふふふ、今見るとやっぱり父馬の名前に惹かれている傾向がありありですよね。迷ったらちょっとでもいい父を挙げておこうみたいな。
ちまたのPOG戦略と変わらない感じかな。

でもよく頑張っているんじゃないですか。●は2勝以上挙げた安心できるOK馬だと思いますが、5頭もキャッチしているしね。

中でも一番思い出深いのはアメリカンウェイクですね。
新馬でノドが悪いことがわかって、そこから治療→復帰→未勝利脱出というドラマがあったしね。復帰したのを偶然見つけたときは胸熱くなったもんなあ。

今現役でいる馬はすべて当時もOK判定でした。

一方残念ながら未勝利を勝てなかった馬たちですが、そうはいっても今見たってOKなものはOKなんですよ(1頭を除いて)。
もちろん相手は馬だから、あとは形が走る方に向いていない、気性が向いていない、ということもある。実際何頭かはそんな噂やコメントも聞きましたしね。

でも判定がOKならあきらめがつきます。

ブログで挙げなかった馬たちのその後

▼初回推奨しなかった馬で1勝以上の馬(のちに新馬ブログ等で挙げた馬も含む)

ドルチェリモーネの16
●オリジナルスピンⅡの16 →OK後半
ネオイリュージョンの16
●ヴァイスハイトの16 →OK中間
●ケイティーズジェムの16 →?
●マルティンスタークの16 →?
●ディアデラノビアの16 →OK前半
●ポロンナルワの16 →?
●ジュモーの16 →OK後半
●スペシャルグルーヴの16 →?
フェアリーバニヤンの16
●ピンクアリエスの16 →OK中間
ホールロッタラヴの16
●シーザシーの16 →OK中間
フラゴリーネの16
ラドラーダの16
チェリーコレクトの16
●カメリアローズの16 →OK中間
ヴェラブランカの16
●モンプティクールの16 →?
ローズノーブルの16
●ミスティックリップスの16 →OK後半
●マイティースルーの16 →OK後半
イストワールの16
カニョットの16
グレイトフィーヴァーの16
●プリンセスカメリアの16 →?
ユールフェストの16
プロミネントの16
ヴィートマルシェの16
レーヴディマンの16
カラベルラティーナの16
アドマイヤレッドの16
ココシュニックの16
(母馬名なのは自分がデータ検索しやすいため。詳細に誤りあったらごめん)

まあひとことで言ってキャロットさん、走りすぎでしょ?

これらは意識的に除外したわけじゃないけど、●がついた2勝以上馬は今なら逃したくない馬でもあります。確かに今は記事でも軽く2つくらい勝てる馬を褒めることにしているかな。(他は全部1勝馬)

そこで●付き2勝以上馬の現在の判定を見ると、

・今ならOK判定 9頭
・今でも?判定 5頭

やっぱり馬は難しいよね〜。
?の中にはまだ解明できていないゾーンに入っちゃっている馬がいるんだけど、他人に推奨するときにこのゾーンの馬を「いいですよ」っていう訳にはいかないからね。宿題は思った以上に重いです。

でもこの●馬を6割以上拾ってこれるようになっただけでも十分な進化かな。

OK判定の初期配合馬はやっぱり貴重!

これだけ勝ち上がり馬を揃えたキャロットさん3歳世代なんですが、もう気がついたと思うけど

▼OK判定の初期配合はそんなにいるもんじゃない

キャロットCさんにしてこの現実。
もちろん初期配合が万能なんではなく、スピードが有り余ると足元とか余計な心配も必要だし、適性は思わぬ方向へシフトするかもしれないし、全然中期、後期でも走る馬は走ります。(長い距離を走る馬は後期でもいいのでは?)

けどやっぱり数的に貴重なんだなっていうことだけはハッキリわかる。

今回の検証をしながら、17年、18年産の兄妹馬や近親馬にぎり判定馬がいたらきちっと片を付ける整理作業も並行して行っています。
昨日だけでおそらく200頭近くデータ触ったけど、これだっていう初期配合馬は1頭いるかいないか。しかも誕生日からではわからなかった馬。

これはある意味探しがいがあるけど、テシオ理論信者(いや違うな、種牡馬特集号信者だな)なら絶対皆がわかるんじゃね?という期待も持てました。がんばってくださいね(他人事かよ、おい)。

以上、簡単ではありますが、一番最初の予測記事を再検証&反省してみました。時の流れを感じさせますね。

この秋残るロードHCさん、ノルマンディーOCさんの最速診断特集はスタイルが大きく変化すると思いますが、加えて何か読者のみなさんと差別化できることはないか(馬体だったり新理論だったり)考えていきますので、どうぞお楽しみに。

▼1年半前の初めての最速診断を反省してみたよ〜キャロットC16年産馬編〜」への4件のフィードバック

  1. こちらのブログを知ったのはグロオルロージュの記事がきっかけでした。

    グロオルロージュについて詳しく書かれているんですけど、半分も理解できなくて(笑)

    でも良いことが書かれているのは分かったので、嬉しかったことを覚えています。

    今ではテシオ理論にどっぷりと浸かってますからそういう意味では私にとっては特別な出資馬かもしれません。

    それはさておき私も種牡馬特集号を2015年~2019年まで揃えることができました。

    2016年産駒で一番気になったのはジュモーの16(クラージュゲリエ)でギリギリでしたから本当にどちらか分からなかったのですが、はっきりと分かった今ようやくスッキリすることができました。

    あとはレーツェルももちろん見ましたが、ジョディーとは引っくり返っていて結局同じサイクルだったので安心しました。(ミスティークⅡの産駒だけ見た場合ですが)

    初期配合馬については私も必要以上に拘らなくてもいいんじゃないかと思い始めています。

    貴重なだけに見つけると「おっ」ってなってしまいますけど(笑)

  2. いつも面白い記事をありがとうございます。

    ちなみにOKの後のプラス3週間とかマイナス1週間とはどーいうことでなのでしょうか?

    1. ガロマルさん、こんにちは。

      OKのあとの日にち数は、前年生まれの兄弟がいたとき、その馬と誕生日がどれくらい離れているか、ということです。

      これは今年の赤本特集2019に掲載された「前の仔が誕生してすぐ10日ほど最初の発情で種付けした産駒は成績が悪い(母体にも良くない)」という記事からヒントを得ています。

      弟なのに兄の誕生日よりもうんと早い日にち(つまり−20日とか!)で生まれていれば、この10日発情で種付けされた可能性が高いということです。普通最初の発情をパスして次の発情を待つと、弟は兄より少しだけ遅い誕生日になるのが普通です。最近のダービー馬はほとんどがこのパターンです。

      ですが今は種牡馬特集号という便利な冊子が入手できて、真の種付け日を確定できるようになりましたので、この次あたりの記事からは初回発情種付けであるかないかのみの記載でもいいのかなと思ってはいます。

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