▼秋嶺ステークス2019 2冠牝馬ファレノプシスの子孫がダートや短距離適性に流れる理由 フィスキオ

フェデリコ・テシオの血統理論がよみがえる
YouTube【 ドルメロの魔術師チャンネル 】

動画第9弾ゼロ活性編、近日公開予定です。
お楽しみに。

今週の★馬を探していたら

競馬は今週から秋の府中開催に替わり、ちょうどドルメロチャンネルの懐かしい第1号動画内容と同じ季節がやってきた。

あのスーパー競馬動画は馬連馬券が発売になってから最初の中央開催場所で、当時はみんな枠連と馬連の配当の違いだけでもいちいちビックリしたものだ。

あの年はプレクラスニーが毎日王冠→天皇賞秋(繰り上げ)と連勝し、大本命メジロマックイーンが秋1冠も獲れずじまい(おまけに有馬記念はなんとダイユウサク)という予想だにしなかった結果に終わるのだが、下宿近くの惣菜屋のオヤジと毎週「…当たんねえナ」と傷のなめ合いをしていたのが懐かしい。

時は流れ、今週の毎日王冠でも一流馬がどっと復帰初戦を迎え、いやが上にも天皇賞秋やマイルCSの足音が近づくのを感じる。

そこで★馬を探しながら今週の特別登録を眺めていたのだが、★馬と配合に面白いところがある馬とがちょうどリンクするケースというのはそうそうあるわけではなく、またあまり人気馬を推してもつまらない。

が、やっとこ1頭興味深い馬を見つけた。

土曜の東京10R秋嶺ステークスはかなりの好メンバーが揃った一戦。
成績が悪い馬がほとんどいない激戦模様の中、フィスキオ(牡5・父アイルハヴアナザー・栗田徹厩舎)という馬を取り上げてみる。

祖母はクラシック2冠のファレノプシス

フィスキオは母フィーユのMAX活性産駒で、そのまた母がクラシック2冠とエリ女を制したファレノプシス
ファレノプシスの祖母Pacific Princessは娘パシフィカスからビワハヤヒデ&ナリタブライアンを輩出した名門のゴッドマザーで、当時はこの世の春を謳歌していた系統だ。

ただ今こうしてファレノプシスの配合そのものを見ていくと、意外なことに彼女は父ブライアンズタイムミニマム期産駒にあたり、優先は4代父のAcropolis(1952)の方へ流れるらしい。

この系統は芝の10ハロン辺りに適性があり、この点ではファレノプシスの適性にも通じるところがありそう。

で、今回のフィスキオなのだが

父 アイルハヴアナザー 活性値4

母父 ダンスインザダーク 活性値3
3代父 ブライアンズタイム 活性値1
4代父 ストームキャット 活性値6

基礎体力 ★★66

だからちょうど祖母ファレノプシスが優先となり、芝を走ってもなんらおかしくない配合になっている。

残念ながらややスピードが足りなかったのか、新馬こそ芝の千八で2着と好スタートを切ったものの、その後1戦で芝には見切りを付け、あとはひたすらダートのマイルあたり、しかも左回り専門馬としてコツコツ走り続けた。

昨年の春までは500万下も勝てずにいたのだが、2018春ラストの1勝クラス卒業後は急に堅実になり、成績が急上昇。そこから1年でついに3勝クラスまで登り詰めてきた。

ファレノプシス一族は決して順風満帆ではない

3つのG1タイトルを獲った牝馬としては、ファレノプシスの繁殖成績は決して褒められたものではない。

その理由のひとつが、自分と産駒の優先祖先の流れる方向が変わったせいではないかと思う。

前述のようにファレノプシスの優先は4代前のAcropolisであるらしい(3代前のDamascusゼロ活性っぽい)が、子どもの世代にはこのAcropolisの影響(芝の中距離適性)が5代前となりきれいさっぱりなくなってしまう。

すると代わりに何が現れるかというと、次に活性値が高い母父ストームキャットの性質がグッと首をもたげてくる。

ストームキャットは決して芝がダメとはいわないが、よりダートがいいし、距離は短い方がいいし、少し早熟方向へガラッと180度産駒の性質が変わる。しかもクラシックには縁遠い方向へと…。

フィスキオの母フィーユはじめ、アディアフォーンラナンキュラスクールオープニング…走ったとしてもそういう路線ばかり。
ラナンキュラスなんてスペシャルウィークの劣性期産駒で一番母に近い感触なのだが、そこがストームキャット系優先の哀しさか、桜花賞後はもうサッパリ。

優先が古い繁殖だとたまにこういう事態が起こるので、次世代に血をつなぐ意味では母父、母母父あたりに強い活性の馬がいることも大切なのかもしれない。シーザリオのように。

でも本馬はちょい祖母の性質が出ている気がする

さてファレノプシス優先のフィスキオだが、よくよく成績欄を眺めると、
・時計の早いダート決着が得意
・高体力の馬にしては休み明けが得意
・もう一度言うが純サウスポー
というわけで、天気の崩れた後の府中ダートコースは勝負がかりになる可能性大。

パワー型馬場なら今でも芝で走れると期待したいが、とりあえずは3勝クラス、しかもこの鬼メンツ相手にダート戦でめどを立て、11月までの府中3連戦に活路を見出したい。

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