フェデリコ・テシオの血統理論がよみがえる
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動画第13弾 リスグラシューの血統解説編
絶賛公開中です。
なお今週は★馬コーナーはありません。
動画によるロードHC特集はパンフ配布開始が11月8日(金)らしいので、次々回からになりそうですね。
不思議なんだけど芝千四はとにかくダート適性がほしい
▼ファンタジーS過去成績
18年1着 ダノンファンタジー Ski Champ優先
17年2着 コーディエライト Star de Naskra優先
16年1着 ミスエルテ ヘネシー優先
15年1着 キャンディバローズ Capote優先
芝千四のどこらへんがダート戦ぽいのか定かではないが、内回りも外回りも関係なく、どの競馬場でもダート適性を求められる。
またレースの展開的にいうと「先行してちょい差し」とかそういう大人しい優等生な戦法は意外とダメで、「がーっと行って逃げ切り」とか「4角どん尻あたりから直一気」などとにかく極端な脚質がこれまた好まれる(誰に?)。
じゃあそのダート適性ってなんなのかといえば、それは「ダートで新馬デビューした」でも「父がダート馬」でもいいのだが、やっぱりテシオ理論では優先祖先がダート馬かどうかをきちんと見極めておきたい。
加えて★持ち条件に該当する馬として、今回は新馬時から目を付けているヒルノマリブ(牝2・父ゴールドアリュール・北出厩舎)を紹介しておく。
亡き母の忘れ形見が一番の大物かも
母のパレガルニエはデビューから4連勝で南関東の重賞ウィナー(東京2歳優駿牝馬など)となった快速牝馬で、古馬になってからはなぜか中央でも当時準OPの芝マイル戦(6着)や障害戦!を走った経験がある変わり種。
繁殖入り後は冠号「イイデ」の馬ばかり5頭を産みまずまずの成績だったが、後年は受胎率ががた落ちし、ヒルノマリブの前年2015年にはなんと5頭もの種牡馬を配合するも結局不受胎で終了。
しかしなぜかゴールドアリュールとの相性は抜群に良かったらしく、13年付けのイイデメモリーと16年に付けた本馬はそれぞれ「一発回答」で受胎している。
その後母はヒルノマリブを産んだ翌年の冬に亡くなっており、本馬は母のラストクロップということになる。
ヒルノマリブの血統背景
ヒルノマリブの優先は父ゴールドアリュールではなく、母父シアトルダンサー2系へと流れるライン。
しかしシアトルダンサー2はその父ニジンスキーのゼロ活性産駒であり、優先はさらに大繁殖牝馬マイチャーマーの方へ。
よって5代までだとJet Action(1951)あたりが有力な優先候補と思われる。
またこのニジンスキーのゼロ活性により、父方とのニジンスキー&Northern Dancerクロスが無効となり、実質的にはアウトブリード配合ということになる。
しかし本馬の最大の武器は、何といっても祖母に至るまで2回連続のMAX活性継承にある。
数値は充実の★★75で、基礎体力増強&スピードの補足共に申し分なく、2年続いた不受胎後の産駒であることもプラス材料。
母2回目のMAX活性期を十分活かしながら満を持して出てきた快速娘であることは間違いない。
距離は十分保つが問題は馬場状態
夏の北海道シリーズすずらん賞では、じっくり後方に構えていい末脚があることも証明してくれたので、距離の1ハロン延長は問題なさそう。
課題はやっぱり馬場状態だ。桜花賞まではおそらく冬の枯れ芝で何度か走るだけだからさほど隙を見せないだろうが、本番サクラの季節のパンパン良馬場だとちょっと足りないことは明白。
しかも今回だってかなりのスピード自慢っ娘が揃っているし、京都芝コースだってそんなに今週は重くないだろうし、ひょっとしたらもう今回ジリジリっとしたところを露呈しちゃうかもしれない。
そうなったら暮れはぜひとも川崎の全日本2歳優駿、春はユニコーンSから夏のスパーキングレディーCやらへ…と勝手にオッサンの夢は膨らむ。
そうよ、こういうダート馬でいいんだよ、オレが欲しいのは。
…オホン、もとい、まずは今回牝馬1勝クラスの上位版で芝適性がどれだけ通用するのか見た上で、春の関東遠征を検討しようではないか!
(アンタの馬か?)