▼古馬のスピード系G1では種付けサイクルどうなのか スプリンターズS マイルCS2020

読者の方から驚きの自然サイクル続報届く

出資しているクラブ所属馬の種付けサイクルをご自分で調べている方から、驚きの続報がどしどし寄せられている。あの名馬も、そして裏だと思っていたあの馬が走った理由ももしや……自然サイクル出身馬、おそるべし。

ということで今回私が調査担当?したのは、いよいよ古馬のスピード系G1における出走馬たちの種付けサイクルだ。昨年のスプリンターズS、マイルCSをサンプルとして調べてみた。

スプリンターズS2020出走馬 種付けサイクル

①グランアレグリア 空胎後
②ダノンスマッシュ
  母スピニングワイルドキャット 09.4.15生 3.29〜5.29
 14.2.28 メヌエット生
 14.3.26 カナロア種付け(薬剤? 希少チャンス活かした?)
 14.3.29 母の良いサイクル境界
 14.3.30 1回目チャンス(↑)
③アウィルアウェイ 初回発情
 14.2.28 ミスパッション生
 14.3.22 ステゴ種付け(薬剤?)
 14.3.30 1回目チャンス(↑)
 15.2.21 インディチャンプ生
 15.3.3 ジャスタウェイ種付け 初回発情
 16.2.4 アウィルアウェイ生
④ミスターメロディ 外国
⑤クリノガウディー 初回発情
⑥レッドアンシェル 空胎後
⑦メイショウグロッケ
 13.5.3 メイショウレオネス生
 13.5.23 メイショウサムソン種付け(薬剤?)
 13.6.2 1回目チャンス(↑)
⑧ダイメイプリンセス
  母ダイメイダーク 07.4.4生 3.18〜5.18
 12.2.11 ダイメイエンパイア生
 12.3.13 1回目チャンス
 12.4.3 2回目チャンス
 12.4.24 3回目チャンス
 12.5.1 キングヘイロー種付け(自然?)
 12.5.15 4回目チャンス
 13.4.9 ダイメイプリンセス生
 13.4.17 アグネスデジタル種付け 初回発情
 14.3.27 ⑭ダイメイフジ生
⑨ライトオンキュー 外国
⑩モズスーパーフレア 外国
⑪エイティーンガール
 15.4.8 メイショウウミナリ生
 15.5.7 ヨハネスブルグ種付け(=1回目 自然チャンス5.8)
⑫キングハート
 12.3.30 ボールドハート生
 12.4.8 初回発情→不受胎
 12.4.29 1回目チャンス
 12.5.18 オレハマッテルゼ種付け(=2回目 自然チャンス5.20)
 ……
 ⑮15.4.11 ラブカンプー生 空胎後
⑬ダイアトニック
 14.5.10 コイヲダキシメヨウ生
 14.5.29 カナロア種付け(薬剤?)
 14.6.9 1回目チャンス(↑)
⑯ビアンフェ(ノースヒルズ)
 16.4.15 アフランシール生
 16.5.16 キズナ種付け(=1回目 自然チャンス5.15)

ここでふれておきたいのは、2着ダノンスマッシュの扱いだ。

母スピニングワイルドキャットの基本繁殖サイクルは3.29〜5.29なので、まずダノンスマッシュの種付け日周辺がちょうど境界線上にあたり、さまざまな揺らぎがあり得ることを指摘しておきたい。

その上で月のサイクルの表裏を調べると、私は「き○ぐ×」とみているので、実はこの種付けの年、〜3.29以前に種付けした方が月のサイクル上は表と判断できる。しかし実際の種付けは、自然サイクル日か薬剤日どちらともとれる日に行われているため、この3.26の種付けの意味もまた○にも×にもとれてしまう。

もしこれが自然サイクル日なら、これはわずか数日の月のサイクルを活かしながらワンチャンスをものにした超ラッキーホースであり、また薬剤日だとしてもそれが2、3日の揺らぎによる表サイクル入りなのか、はたまた3.29〜が表サイクルで、ダノンスマッシュはアーモンドアイばりの「超初期配合」馬なのか、などいくつかの考え方があると思う。

そこで今度はダノンスマッシュ以降の母の産駒を見ると、

ダノンスマッシュ 15.3.6(3.26付) ぐ×
ロードゼウス 16.2.26(3.17付)初回 き×
ロードシャムロック 17.3.2(3.27付)自然 ぐ×
フライングバレル 18.2.23(3.12付)初回 き×

スマッシュ同様、月のサイクルが合って自然サイクル日種付けの17年産ロードシャムロックの成績が最も良い点なども合わせると、やはり今回はダノンスマッシュ自然サイクル日種付け説が一番有力ではないかと思われる。

また最下位16着ではあったが、ビアンフェも自然サイクル出身馬のようだ。本馬は何といってもノースヒルズ生産馬であり、本来であれば「1回目の自然チャンスを薬剤でものにする」のが牧場の王道なので、この自然サイクル出身は珍しいタイプの生産馬と言ってよい。

マイルCS2020出走馬 種付けサイクル

①グランアレグリア 空胎後
②インディチャンプ 薬剤1回目
③アドマイヤマーズ 初回発情
④スカーレットカラー 初仔
⑤サリオス
 16.1.24 サラミス生
 16.2.23 ハーツクライ種付け(=1回目 自然チャンス2.23)
⑥ヴァンドギャルド 初回発情
⑦ペルシアンナイト
 13.2.28 オリエントワークス生
 13.3.29 ハービンジャー種付け(=1回目 自然チャンス3.30)
⑧レシステンシア 薬剤1回目
⑨ベステンダンク 初回発情
⑩サウンドキアラ 初回発情
⑪メイケイダイハード 空胎後
⑫アウィルアウェイ 初回発情
⑬ケイアイノーテック(豪州へ移籍)
  母ケイアイガーベラ 06.4.27生 4.11〜6.11
 14.3.6 兄生
 14.4.5 1回目チャンス
 14.4.11 母の良いサイクル開始
 14.4.26 2回目チャンス
 14.4.30 ディープ種付け(自然?)
 14.5.17 3回目チャンス
⑭タイセイビジョン 薬剤2回目
⑮ラウダシオン 初回発情
⑯ブラックムーン 空胎後
⑰カツジ
 14.4.4 姉生
 14.5.4 1回目チャンス
 14.5.9 ディープ種付け(自然?)
 14.5.25 2回目チャンス

出ました、クラブ馬サリオスとペルシアンナイトの自然サイクル出身判明!

サリオスの姉サラキアは有馬記念2着激走を花道に引退したが、種付け自体は初回発情なので、月のサイクルが姉とサリオスの方が表だということはほぼ確定でいいだろう。そしてサロミナの19(シルク)もまた、自然サイクル出身の表馬で私の昨夏の動画判定は◎!(ホッとした)すんごく楽しみ。

いやいや、忘れてはならないペルシアンナイトも相当なクラブ会員向きのG1馬。ここまで走ってくれればいうことなしの競走生活。会員さんきっと楽しいでしょうね。スプリンターズSの自然サイクル出身馬もそうだが、みな体力値以上にすごく丈夫で長持ちでビックリしてしまう(絶対に何かある)。

13着ケイアイノーテックは先頃豪州への移籍が発表された。キャリア24戦2億1千万獲得。きっとディープ後継としての役目もあるのだろう。おそらく産駒の大多数は母似のダート系かもしれないが、旅立ちに幸あれ。お疲れさま。

17着カツジは岡田スタッドの生産馬。実は岡田スタッドも自然サイクル出身馬をちょくちょく見かける牧場。ということはあのクラブあたりにも産駒がちょくちょく入ったり、入らなかったりして……。

さあこの結果をどう読み解くか

その後読者さんには「リスグラシューも自然サイクル出身馬」と教えてもらい、昨晩気になって自分でも「クロノジェネシスも自然サイクル出身馬」だということを突き止めた。ああ……。

もはやこうなれば、今年のクラブ募集資料に是が非でもこの「自然サイクル出身馬」ファクターを採用しなければならないだろう。だってみんなクラブ馬なんだから!資料買ってくれる方が納得しないよね。

ただしその採用方法では少し悩んでいる。私にとりあえずの腹案があるので、月曜動画制作後にまたブログでお話ししたいと思っている。いやとんでもないことになってきたゾ、こりゃ……

「▼古馬のスピード系G1では種付けサイクルどうなのか スプリンターズS マイルCS2020」への6件のフィードバック

  1. ブエナビスタの自然サイクルの件、今確認したらブエナビスタの21も自然サイクル出身馬ですね。

    3年連続!

    こんなこともあるんですね。

  2. 調べてみたらクルミナルの20も「自然サイクル出身馬」でした。

    ただサイクルが微妙で‥

    ククナがまず境界線上ですからね。

    でももし表だったら超初期で自然サイクルで狙ってみたい一頭です。

    ブエナビスタの19と20も自然サイクル出身馬でした。

    2年連続は珍しいですよね。

    もしかしたら大物候補かもしれませんし、ここからブエナビスタの反撃があるかもしれませんね。

  3. ドルメロさん、こんばんは。
    スマッシュはスマッシュでも、ユニオンのスマッシュの仔が土曜日に勝ってくれました!
    これでこの世代は4頭中3頭が勝ち上がり、2頭は新馬勝ち。
    もちろん1番は関係者の方々の努力のおかげなのですが、勝ち上がり率20~25%のクラブでここまで達成出来た事は少し自信になりましたし、これからもこの理論を軸にクラブ馬選びを続けていきたいと思います。
    本当にありがとうございます。

    ダノンスマッシュはカナロアの正当後継候補だと見ていますので、なんとかもう1つ大きいところを勝って欲しいです。ただ、基礎体力がはちゃめちゃに低いので、これまでみたいに前哨戦叩かずにG1のみで勝負すべきと思いますが、果たして?

    それにしてもこのドルメロ理論?本当にすごいですね。
    これからは以下の3つのパターンに該当する馬達が有力になってくると考えておけば良いのでしょうか?
    1.自然サイクル
    2.前年空胎
    3.初仔

    ユニオンに入会した理由の1つは、ツアーや懇親会でいろんな牧場の方に会えるチャンスがあるからです。
    今年もどうなるか分かりませんが、またチャンスがあれば生産者の方々にいろいろと話を聞いてみたいと思います。

    1. ピーヤさん、こんにちは。
      スマッシャー、強かったっすね。ちょっと呆れるくらいにw
      これは春のうちにダートOPまでいけそうかな。

      理論は実践してこそ価値があるもの。
      その点、ピーヤさんは最大限に利益を享受しているようで、うらやましいです。

  4. 凄いことになってきました。

    何が凄いって産駒の中でレイデオロやリスグラシューだけがピンポイントで自然サイクル出身なんですよね。

    今見たらクロノジェネシスもでしたね。

    私もこのファクターを採用したいところなのですが、今年キャロットで募集されそうな馬に自然サイクル出身がいないですよね‥

    強いていえばロザリンドの20くらい。

    セレクトやシルクに行かないといいけど‥

    ところで質問なのですが、いわゆる現代王道風の薬剤を使った種付けで受胎しなかった場合、その後の自然発情日には全く影響しないものなのでしょうか?遅くなったり逆に早くなったり。

    それと初回発情が以外に多い印象ですが、初回発情については「薬剤を使ってない=自然」とは考えられないのでしょうか?

    よろしくお願いします。

    1. コメントにお答えする記事をアップしておきましたので、また見てください。
      空胎後の研究についても、続編お待ちしています。
      どんどん進化させていきましょう。この春は忙しくなりそうです!

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