▼NHKマイルカップ2020で見る種付けサイクル 3歳牡牝混合スピード決戦ではどうなのか

スピード自慢の同世代頂上決戦で調べてみた

桜花賞2020で自然サイクル馬が1、3着に入った後のNHKマイルカップ2020。さっそく入着順に種付けサイクルを見ていこう。

NHKマイルカップ2020 種付けサイクル

ラウダシオン 初回発情
レシステンシア 1回目薬剤
ギルデッドミラー
 16.1.24 兄生
 16.2.23 1回目チャンス
 16.3.11 オルフェーヴル種付け(薬剤?)
 16.3.16 2回目チャンス(↑)
タイセイビジョン
母ソムニア 07.2.12生 1.26〜3.26
 16.2.6 ムニアイン生
 16.3.1 ルーラーシップ種付け(薬剤?)→不受胎
 16.3.8 1回目チャンス(↑)
 16.3.21 タートルボウル種付け(薬剤?)
 16.3.26 母の良いサイクル境界
 16.3.29 2回目チャンス(↑)

※タイセイビジョンは母の良いサイクル境界の扱いが微妙。3.21自体は裏サイクルだが、3.29の発情を早めているなら「ぐ×」のサイクルともとれるし、むしろその方が表にカウントできる。
ルフトシュトローム 空胎後
シャインガーネット 空胎後
ウイングレイテスト 空胎後
ラインベック
 16.4.1 姉生
 16.4.27 ディープ種付け(薬剤?)
 16.5.1 1回目チャンス(↑)
ボンオムトゥック
 16.1.29 アルポルト生
 16.2.25 クロフネ種付け(=1回目 自然チャンス2.28)
ソウルトレイン 初仔
メイショウチタン 空胎後
ストーンリッジ (2回目薬剤 母クロウキャニオン)
サトノインプレッサ 空胎後
サクセッション
母アディクテッド 06.2.25生 2.11〜4.11
 16.2.29 アディクション生
 16.3.30 1回目チャンス
 16.4.11 母の良いサイクル境界
 16.4.14 キンカメ種付け(薬剤?)
 16.4.20 2回目チャンス(↑)

※サクセッションはこのままだと判定自体は裏。ただ母のサイクルの境界付近なので発情の挙動が不安定なこともある。
プリンスリターン
 16.3.26 ケイティクラウン生
 16.4.23 ストロングリターン種付け(=1回目 自然チャンス4.25)
シャチ
 16.5.30 ギョシュウ生
 16.6.19 リアルインパクト種付け(薬剤?)
 16.6.29 1回目チャンス(↑)
ハーモニーマゼラン
 16.2.2 テオレーマ生
 16.3.6 ダイワメジャー種付け(=1回目 自然チャンス3.4)
ニシノストーム
 16.2.5 セイウンカイザー生
 16.3.6 リーチザクラウン種付け(=1回目 自然チャンス3.7)

NHKマイルカップ2020のまとめと考察

今年のNHKマイルカップには自然サイクル出身と思われる馬が4頭いて、成績自体は芳しくなかったが、ある馬は中小生産者による配合、ある馬は地味な父ながらも大舞台まで駒を進めることができた。

中でも強調しておきたい点が2つある。ひとつは今回の自然サイクル出身馬たちが一度セリ市場に出されていることだ。

ボンオムトゥック セレクト1歳 3024万
プリンスリターン サマー1歳 561万
ハーモニーマゼラン セレクション1歳 3240万

一概に落札金額で馬の評価は決められるものではないが、この評価で高額落札馬を押しのけてG1出走を勝ち取ったこと、つまり自然サイクル出身馬の好走確率の高さはやはり注目に値する。セリにいけば必ずお宝候補が「いる」ということを私たちにあらためて教えてくれている。

もうひとつは、これら自然サイクル出身馬の春以降もまた意外と順調な点だ。

ボンオムトゥック 3勝 総賞金4200万
プリンスリターン OP朱鷺S5着など 総賞金6500万
ハーモニーマゼラン 3勝 総賞金5500万
ニシノストーム 2勝 会津特別2着など 総賞金2500万

G1では敷居が高かったかもしれないが、それは決して春の時点で燃え尽きたということではなく、夏以降再び自分の実力を見せている。

この2点を顧みるに、たとえばクラブ募集の馬に置き換えれば、どこのクラブにもお宝候補はいて、また途中高い壁に阻まれながらもめげずに長く丈夫に走ってくれる(基礎体力以上に?)、なんともクラブ向きの性格を持った馬たちではないだろうか。

その最たる宝石が三冠牝馬デアリングタクトであり、あのジャパニーズドリームよ再び……は無理だとしても、私の最高の1頭を選ぶ基準としてこの「自然サイクル出身」を取り入れる価値は十分にあるだろう。

次回は古馬のスピード系G1レースを見ていくが、この思いがよりいっそう強まることになるかもしれない。

▼NHKマイルカップ2020で見る種付けサイクル 3歳牡牝混合スピード決戦ではどうなのか」への3件のフィードバック

  1. よくよく考えれば基礎体力って代々受け継がれていくものですから私が立てた仮説は当たり前といえば当たり前だったかもしれません。

    なるほど。空胎後の母馬ですか。
    それも含めてまた見ていきますね。

    それにしても「自然サイクル出身」本当に面白いと思います。

    今見ていたらリリサイドもリスグラシューだけが自然発情での種付けだったかもしれません。

    これを発見した時ちょっと震えました(笑)

    ラドラーダもレイデオロだけですからね。

    ダービー馬に年度代表馬。

    本当にこれ凄いですよ!

  2. 今年の募集馬で初仔にあたる馬が気になって色々と見ていたんですけど、初仔でよく走ってる馬の母はその更に母からMAX活性の恩恵を受けている傾向にあるような気がするのですがどうでしょうか。

    例えば、

    ツルマルワンピース(ブラストワンピース)
    マリアライト(オーソクレース)
    ココシュニック(ステファノス)

    母から充分な体力(MAX活性)を受け継いだ結果、競走馬生活を終えてすぐの繁殖もスムーズに対応できるみたいなことはないでしょうか。

    例に挙げた馬たちは皆血統馬ですし、サンプルが少なすぎて話にならないかもしれませんが。

    ちなみに今年募集の気になってる初仔というのは、コルコバードの20(父モーリス)です。

    サイクル表ですし、なんといってもモーリスのゼロ活性!

    コルコバードは母エンシェントヒルから活性値3しか受け継いでいないので、今回の仮説には当てはまりませんが、すごく面白いと思うんですよねー。

    ドルメロさんの評価が待ち遠しいです。

    1. なるほどMAX活性は1世代限りではなく、初仔をはじめ子孫全体に好影響を与えるということか……。
      そして競走での消耗も少なくて済む。
      基礎体力が母系の合算である以上、何かしら孫の代にもよい影響があると考えるのはあながち間違っていないと思います。

      ではこれがMAX活性ではなく、祖母の空胎後産駒ならどうなのか……など、他のファクターと比較すると少しずつそのイベントごとの効果の違いが読み取れるかもしれません。
      空胎後の母馬は孫の代くらいまでよい影響があると、私などは考えたくなります(ルヴァンスレーヴなど)。

      できればクラブ募集までに煮詰めたい課題が山盛りですね。

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