むしろトライアルより認知度高まった西の最終便
古くは距離二千当時のテイエムオペラオーに始まり、昨年のアルアインまで、なぜか皐月賞の最終ステップとしてバシバシ機能しているG3重賞。
1ハロン短い距離、関西競馬、中2週での本番、一見どれをとっても皐月賞にリンクしないように見えるが、あえていうならば、
1ハロン短い距離 → 速い馬が勝つ皐月賞
関西競馬 → 輸送が短く負担が軽い
中2週ローテ → 短期間なら状態を高レベルに保ちやすい
のだろう。
そして今年も、ぜひ知っておかねばならない大物が出走してくる。
体力表では3強の様相
▼毎日杯2018 基礎体力表
インディチャンプ 78
ノストラダムス 69
ギベオン 66
ウォーターパルフェ 56
アルムフォルツァ 53
ファストアプローチ 53
ブラストワンピース 50(平均)
シャルドネゴールド 44
テイエムディラン 41〜
レインボーナンバー 41〜
マイハートビート 41
ユーキャンスマイル 41
スズカテイオー 34
(一部抜粋)
堂々の指数1位は、インディチャンプ(父ステイゴールド・音無厩舎・鹿毛)。
最初にお断りしておくと、陣営の第一目標はマイル路線ということで皐月賞への出走は微妙。
あとはオーナーサイドとの協議次第だろうが、たしかに走りを見ると、きゅっと引き締まった馬体が小気味よく回転し、いかにも切れ者という感じ。
性格自体は十分落ち着いているとはいえ、距離が持つスタイルではない。まあ、今回の千八や同期で争う皐月賞なら十分カバーも可能だが。
血統を見ると優先祖先はステイゴールドで、ステゴは父サンデーの影響が強い。
また祖母がトキオリアリティーだから、アイルラヴァゲイン、リアルインパクト、ネオリアリズムらのファミリーに属する。いかにも距離はねぇ…という感じだ。
続く第2位は、ノストラダムス(父ハービンジャー・鈴木孝志厩舎・鹿毛)。
昨今のハービンジャー産駒大活躍は、種牡馬の活性が高まってきた証拠で、現にこの世代こそハービンジャーが最も強い時期に当たる。(来年以降は父に似てない産駒が急激に多くなる)
この馬も優先祖先はもちろんハービンジャーで、さらに3代前のShareef Dancer(愛ダービー馬)の影響が強い。
時計のかかる馬場にはめっぽう強く、バテないが、切れはなく、小回りよりも広いコースで走らせたいタイプだ。
事前の予想人気ではこの馬が上位らしい、ギベオン(父ディープ・藤原英昭厩舎・鹿毛)が第3位。
このブログにまたまた登場の藤原厩舎。
いや、どんだけ鍛えがいのある3歳そろえてるんだよ、という…。
ここまで安定した末脚を披露しているが、実は優先祖先は母父のGhostzapperで、その父Awesome Againの影響が強い。ディープではない。
Ghostzapperはロージズインメイらの同期で、実力はおそらく世代トップ、いや歴代の北米調教馬でも最強に属するスピード馬。
一介のダート血統ではないし、なにしろ距離への融通性がスゴい。
勝つときは憎らしいほどの勝ち方をするので、単勝向きの種牡馬。
今回の穴馬は…なし!で、先週のお話を
表からは基礎体力で上記3頭が抜けているし、そもそもギベオン以外はあんまり人気にならなそうなので(いや、わからんぞ)、当日パドックを見て一番ピンと来た馬から買うことにします。
そうそう、最後に先週のお話を少しばかり。
フラワーCのカンタービレは人気だったので買わずも、スプリングSのマイネルファンロンはかなり熱い勝負させてもらいました。
また調子に乗って新馬戦の予想なんかもしましたが、結果はかすりもせず。
やはり重賞以上のタフなレースになってこその基礎体力ですかね。
なぜ新馬戦の予想をする気になったというと、桜花賞トライアルで挙げたダンシングチコ(牝3・大竹厩舎)が新馬で10番人気だったと知ったから。
こういう馬を探しておけば、のちのちもいいことがあると踏んだのですが。
どの馬もパドックではそんなによく見えなかったので、ガッカリしていました。
私、パドックを見るのも大好きでして、先週は日曜中山最終12Rで11番人気だったシャムロック(牡4・小笠厩舎)の一本釣りに成功!複勝は4ケタ配当でした。
機会があれば、パドックの情報をよりリアルでお伝えするシステム?(ブログでなくSNS?)などにも挑戦してみたいものです。