▼POG2026ー27【前編】マル外・持込馬編 Flightline旋風に乗るべきか 5.15

※これは5月15日YouTube動画の台本原稿です。

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こんにちは、ドルメロチャンネルです。
さて今回から前編後編に分けて、POG2026シーズンで私が指名する馬たち20頭をご紹介していきます。この前編ではJRA-VANにエントリー予定の外国産馬10頭を解説します。

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今年のPOGに関しては、ドルメロは日本馬、外国馬にチーム分けをして指名するという両面作戦を採ります。

このうち今回ご紹介するマル外や持込などの産駒10頭はJRA-VANにエントリー、内国産馬が中心となる10頭は日刊競馬さんのPOGに後日エントリー予定です。

ただし内国産馬チームには、マル外からあふれてきた補欠の馬2頭を加えて、全部で10頭という布陣になります。

今年指名を2チームに分けた理由ですが、外国産馬の方はあくまで出走状況や成長の動向をみながら、私の理論がどこまで正しいのか確認するため、そして内国産の方はPOGそのものを楽しむため、比較的わかりやすい馬たちを指名したということです。

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指名馬のセレクトは例年通り、主にPOGの「赤本」を参考に行いました。

マル外馬の方は、赤本スタッフの印は関係なく、私がいつもセール前の分析に使う基準→体力、優先祖先、月のサイクルなどを見て選んだ10頭。

いっぽう内国産馬の方は、例年通りスタッフの印が付いた馬の中から、原則クラブ馬は除外、さらに今年は母のMAX活性産駒から5頭、昨年のセレクトセール1歳推奨馬から3頭、最後にマル外馬の補欠2頭を合わせて10頭としました。

JRA-VANのマル外馬チームは途中でメンバー入れ替えが可能なので、秋以降未出走の馬は適宜入れ替えをすることもありますが、今年は補欠まで枠を使い切ってしまったので、どうでしょう、このままいくかもしれません。

それでは次のコーナーから、マル外チーム馬10頭をご紹介します。
馬名は母の24で統一します。
最初は米国系の種牡馬産駒たち6頭です。

(4)(5秒ジングル)

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マル外チームの1頭目は、Win the Warの24、父は今年注目のFlightlineです。

私が今年マル外だけで10頭固めてみようと思った理由のひとつが、このFlightline産駒がデビューする年だからです。

Flightlineという存在はとんでもないスーパーサイヤーか、あるいは全くの凡馬か、この両極端な成績に分かれると思っています。しかし今回POGのために多くのFlightline産駒を見た正直な印象は「うーん、ホントの勝負は来年だな」という感じです。

それはなぜか。ズバリ父の適性が通る父似の産駒がまだ少ないからです。

やっぱりまだ年齢が若いんですよね。Flightlineにはけっこう欧州系の繁殖も配合されていますが、その場合はよく見ないと思わぬ重い血を引きずっている子もいるし、いやそれがかえっていいのかもしれないし…まあとにかく母似の仔はイメージが難しい。

ならば今年のFlightlineに関しては、父に依存せず本馬のような母のMAX活性産駒、そして母の父が優性で軽いスプリントダート系だから、スピードだけは失わずにいけそうだとか……そういう他に独自の強調ポイントを持つ産駒を狙うべきではないか、と考えました。

父Flightlineが凡馬で終わる危険性は、祖父のタピット活性がゼロか否かで決まってくると思います。残念ながらここがMAX活性だとクロスが充満して、米国では走る子も出るでしょうが、日本では恐らく期待外れの結果になるでしょうね。

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2頭目は、ギフトリストの24、これも父はFlightlineです。

ご覧のように、Flightlineは欧州系の繁殖にも積極的に配合されています。結果どうなるかは誰にもわからないものの、世界中の生産者がこの血を求めてアメリカに牝馬を送り込んだことは間違いないですね。

本馬も母似の馬で、正確な適性はよくわかりません。ただし本馬は、母父がデインヒル系の劣性期つづきでネアルコから十分離れていること、優先祖先が間違いなく世界中で優秀なMachiavellianの方へ辿れること、トリリオンという名牝系の末裔であること、など補完されるポイントがたくさんあったことから、Flightlineというよりは単に優秀な持ち込み馬という観点でセレクトしてみました。

追分Fの生産、昨年のセレクトセール1歳市場19800万円で取引され、「リアライズ」の冠名でおなじみ今福オーナーの持ち馬です。

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ここからはOBSセールの購買馬となります。
3頭目は、Ask Baileyの24、父はLife Is Good、今年のOBSマーチセールで45万ドルで購買されました。

森先生の見立てなので、これはいつものあの線で行くはずのスピードダート馬ですよね。
Life Is Goodの産駒は今年社台系のクラブにも名前があったように、社台はこの父を評価しているようです。

もちろんこの父もまだ若いですけど、配合でうまくやればこうして祖父のInto Mischiefの形まで順調に出てくる。Flightlineでもこれを見たかったんですが、得てして良血の牝馬は主張が強いもので、母系のどこかに形を決定づける優秀な祖先がすでにいるんですよね。
その点配合だけなら、こうした女系の牝馬の方が考える手間があって楽しい。

適度にミスプロというスピードの種も落ちていて、ひとつくらいは弊害無しでクロスしているとか、飛び抜けたカラクリはないんだけど、日本人が許せる理想形に近いアメリカ配合と言えます。

スピードは間違いなくあるので、あとは天井がどのくらい高い位置にあるか、2つ勝った後にまだ奥があるかでしょうね。

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4頭目は、Ellan Vanninの24、父はViolence、OBSマーチセールで25万ドルで落札されています。
これもセールで買われた同じ森先生血統ですけど、さっきの仔とは少しタイプが違います。

まず本馬は母似であること、その優先祖先がバリバリ欧州系のジェネラスであること、それからセール時の写真を見ると、まだ腰高で成長の余地がありそうなこと。

よって私の最初の見立ては、3歳の春にピークが来る、白砂に対応可能なダート三冠路線馬、という感じでした。

展示タイムも9秒台が出たわけではないし、きっとスピードだけの馬ではない。
クロスの弊害がなく、気性さえ落ち着いていれば、マイル以上もこなすだろう。パッサパサのダートで力を発揮するパワータイプかもしれませんね。
森先生による使い分けにも注目です。

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5頭目は、ミスエンパイアメントの24 父は再びViolence。
こちらは下河辺牧場の生産馬です。

同じViolence産駒でもまたこれはタイプが違いそう。
父似で、Storm Catの方へ形が流れるので、適性が広くスピード競馬にも対応可能。
母父タピットは間違いなくゼロ活性だから精神面の安定も見込めて、ミスプロクロスの弊害もない。

まあ私の狙う配合は、こうして似たポイントを集めた馬になりがちです。
でも今年の欧州クラシック戦線とかみていると、血統的にはやっぱりそれでいいんだと再確認できる馬が勝っている。テシオ理論でみるとかなり再現性があるんですよね。

一流馬の血統表には、主張というものがあります。そして決して重く見せない。

ゼロを使うという方法だけではなく、いらないところは全く無視して、代わりにどんなに遠くにある祖先でも使えるものは使う、そのために途中はうまくカットする、だから重さがない。余計なものを背負っていません。

そして米国ではその配合論がとても難しいから、成功したときの爆発力は欧州以上になる。それがFlightlineクラスだということですね。

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米国系の最後6頭目は、Kiss Meの24 父は新種牡馬のNashville、OBSマーチセールで合同会社TIBというところが20万ドルで購買しました。

合田さんによると、この父Nashvilleが今年の新種牡馬で少し話題になっている馬なんだとか。なんでも現役時に一般戦でマークしたタイムが優秀だそうで、ちょうど日本でいうシルバーステートのような未完の大器扱いなんですかね。

ただ冷静に血統だけを見つめると、父はやや主張が弱い感じで強い形をしていないし、そうかといって傍流でもないからけっこう扱いに困る感じ。よってこういう父からは母似を探せということで、本馬に白羽の矢が立ちました。

母のKiss Me自身はヘニーヒューズの形が強いですが、遺伝の順番上、先に出てくるのが母父のCompetitive Edgeというマイナー種牡馬でして、これがちゃんとRaise a Nativeの直系を絶やさず繋いでいる侮れない父です。

もしヘニーヒューズの形の方がやっぱり強いよといわれても、それはそれで日本では歓迎材料ですし、短距離のダートはお手のものでしょう。

ばかっ速いタイムは出ていませんがよく脚が伸びるフォーム、写真でみるとこれもトモ高ながら容積が大きくて成長の余地もあり、好きな馬体の感じですね。

さて次のコーナーからは、欧州系の種牡馬産駒を4頭ご紹介していきます。

(11)(5秒ジングル)

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欧州系の1頭目は、ソヴィエトキャッチの24。父はSt Mark’s Basilica、24年のNFミックスセール当歳で8800万円で落札されました。

母はアルゼンチンのG1馬ですが、母父のCatcher In The Ryeがちょうど北半球産馬でゼロ活性に近く、マイパターンにはまってきた1頭です。

アルゼンチン競馬は芝とダートの大レースが混じる施行なので、こういう母からは日本でも芝ダート兼用の産駒がよく出ます。

そこへすでに初年度産駒が仏1000ギニーを勝った父St Mark’s Basilicaの配合ですから、思ったよりは日本の馬場にも対応出来ると踏んでの指名です。

父がGalileoのゼロを持つことなどから、全てのクロスの弊害がなく、さまざまな国の血が集まった国際色豊かな本馬が日本でどういった走りを見せるか。
エコロの冠名でおなじみ、原村オーナーの所有馬です。

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欧州系の2頭目は、Canada Waterの24。父はBlackbeard、タタソールズ12月セールで72,000ギニーで購買されました。ダーレーの馬でしょうかね。

父のBlackbeardは22年の欧州2歳戦をリードした超早熟のスプリンターで、2歳時だけで通算8戦6勝、G1を2勝、最後BCの出走前に調教で骨折し、そのまま2歳で引退という、まさに一陣の風のごとく走り抜けた馬でした。

よって初年度の産駒はなんと父の劣性期からのスタートという変わり種で、本馬は母系のTheatricalの形を拾っています。これが指名の決め手でして、Theatricalは昔から産駒が日本でもよく走れたので、Blackbeard産駒でもなんとかなるかなと考えました。

Blackbeard自身は祖父No Nay NeverのMAX活性産駒ですから、2、3年後には祖父の正統後継としてもっと脚光を浴びているかもしれません。丈夫で早熟な面だけを遺伝してくれれば、本馬がベテランとなった母の代表産駒になってもいいと思っています。

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欧州系の3頭目が、Mangoustineの24、父はフランケルです。
アルカナ8月の1歳セールにて、矢作先生が50万ユーロで落札しました。

本馬は赤本のスタッフからもなかなかの高評価で印が付いているんですが、正直私には今じぶんの父似フランケル産駒は、日本競馬にはやや重い気がしています。

そこで最低でも母似の馬、母系に米系のスパイスが散らばっていたらなお良いという条件で、本馬は採用となりました。

何よりこの母Mangoustineは、あの大狩部牧場に導入されたフォーロンジェといとこの関係にあたります。だから本馬はあちらのパールシークレット産駒とは、はとこでいいのかな? ちょっと脱線しましたが、とにかく下村社長お墨付き?の優秀な、Flanders牝系の出身ですね。

祖母のZotillaがこの一族のキーホースで、彼女は父ZamindarのMAXでありながら、母Louvainのゼロ産駒でもあります。

当然これは反対の方が産駒の丈夫さも増すので好ましいんですが、まあそれによって形はフランケルが出るのを防いでいますし、一長一短ですかね。ミスプロの弊害無しクロスで安定味が増せば、矢作先生が世界のさまざまな競馬場で走らせてくれるでしょう。

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最後、欧州系の4頭目が、キティマリオンの24。ジーワンレーシングさんの募集馬です。

これはちょっとルール違反なんですが、実は今年Flightlineと同じくらい期待していたのがこの父Baaeedだったんです。

Baaeedもいたから外国産馬だけでも10頭くらい出せるかなと思っていたら、あんまりいい馬がいなかった。仕方がないので、昨年目を付けていたこのBaaeed産駒に特例でご登場願ったというわけです。

父Baaeedの売りは、何と言っても2本のゼロ活性ラインです。
父の母Urban Seaのゼロと、母Aghareed(アガリード)のゼロ、これが見事に確定し、ビックリするほど血が軽い。あれだけ欧州で無双を誇ったのにはそれなりの理由がちゃんとあります。

この軽さは欧州競馬界の救世主になり得るし、もうちょい注目されてもいいのでは。
母キティマリオンとの配合では、Park Appealの牝馬クロスこそ残りますが、他はやはり弊害がなく、牝馬の配合としては十分成立する。実験的な要素は強いですが、緒戦をスンナリ走ってきたら案外軌道に乗るかもしれない。

現状やや馬体が小さいそうですが、今年はメス馬の指名が少なかったので、是非頑張ってほしいです。


POG2026 マル外、持ち込み馬編 10頭紹介動画、いかがだったでしょうか。

Flightlineのフィーバー本番は来年と理解しながらも、結局2頭も指名してしまった。
でもあの怪物にはそれだけの夢がありますよね。それはまたBaaeedも同じなんですが、とにかく一度波に乗ってみようと一歩踏み出しましたので、反省は来年するとして、外国勢10頭の今後に注目したいです。

以上、マル外編でした。次回の内国産馬編でまたお目にかかりましょう。

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