▼東京優駿(日本ダービー)2026 G1EQ指数解析 大本命は一直線の成長型 刺客はL字型成長馬の中にいる 5.27

※これは5月27日YouTube動画の台本原稿です。

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こんにちは、ドルメロチャンネルです。
さて今回はいよいよ週末に迫った春競馬の大一番、第93回日本ダービーの展望を、久しぶりにEQ指数を使って詳しく解説していきます。

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ご存じの通り今は毎週「前走重心」による馬券予想がメインになり、EQ指数は重心が使えないレースに限ってちょこっと出す程度になってしまいました。そこでもう一度このEQ指数の使い方について少しだけお話しすると、

まずEQというのは、実はイクイノックスの略称です。
EQ指数はイクイノックスがレコード勝ちした23年、2度目の秋の天皇賞1.55.2というレースが一番強い内容なんだという仮説のもと、ラップを能力値に換算するひとつの方法として私が編みだした指数です。

走破ラップの中から使うのは、最初の1F目、最速ラップ、最も遅いラップ、そして3F目のラップ、この4つだけです。上がりタイムなどは用いません。

手順はまずその4つのラップタイムを並べて横に書き出します。そして遅いラップから速いラップを引いたラップ差、この値を計算の基本値とします。

あとはその基本値に、基準のラップからどれくらい速かったか遅かったかを加減していきます。

その他、初速タイムと位置取りに関しては、補正をかけることがあります。芝コースが速すぎるときや先頭争いが激しくなったときなどは、外れ値が出やすいのでその防止策です。

最後に斤量や重馬場の補正をすれば完成です。今回の動画では10Fを57キロで走ったという換算値にした上で全てを比較しています。

この指数は値が大きいほど長距離の適性があり、値が小さいほどスピードタイプの適性があります。ただし指数が小さい馬がいつも勝つわけではなく、長距離戦ではちょうどいい初速から生み出される大きな指数の馬を探した方が的中に近づくこともあります。

そのへんは臨機応変に使えるよう予想の醍醐味を残していることは、皆さんもご存じの通りです。

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さてEQ指数には、能力値、適性値という顔の他に、若駒の成長曲線を描くという側面もあります。

古馬になって一度数値が安定してくれば、スピードの最大値や前走の調子などが測れるのですが、若駒の場合は2歳のデビュー時から時間軸で指数をプロットしていくと、ある興味深い傾向が現れます。

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ひとつ例を挙げてみましょう。
これは2021年のダービーでハナ差の死闘を演じた2頭、シャフリヤールとエフフォーリアの3歳春までのEQ指数グラフです。

オレンジがシャフリヤール、青がエフフォーリアを示しています。
こうしてみると、歴史的名馬といえども、2歳の頃はまだ指数的にさほど目立った値を示していません。むしろ2歳のこの時期は「ゆっくりしたペースにどれくらい対応可能か」という、3歳春以降とても重要になる適性を示している場合が多いです。

そして3歳春にかけてだんだんスピード方向、つまり下方向へと値が下がってくるので、全体としては青のグラフ、エフフォーリアのように、若駒の成長曲線はきれいな右肩下がりの直線になります。

ところが中には、このじっくりした成長過程を歩まない覚醒型の馬がいます。
それがオレンジのグラフ、シャフリヤールのタイプです。

彼はダービー直前の毎日杯で突如スピード方向へガクッと傾き、類い希なスピード能力に目覚めます。そして次走のダービーではそのスピードをどれほど持続できるか、という争いにエフフォーリアを引きずり込み、彼は見事に逆転で日本ダービーの栄冠を勝ち取ります。

このシャフリヤールのようなグラフを「L字形成長」と呼ぶことにします。

歴代ダービー馬の中には、もちろんエフフォーリアのようなゆっくり右肩下がり型の勝ち馬も存在します。しかしもしそのタイプの大本命馬を負かす馬がいるとしたら、それはシャフリヤールのようなどこかで一度スピードに目覚めた、L字形成長の馬だということです。

ちなみにエフフォーリアはこのあと秋の天皇賞を勝ちますが、その指数でさえダービーには及びませんでした。結局スピード能力の本当の覚醒がないまま、彼はこのあと長い低迷期に入ることになります。

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これは昨年もみてもらった直近ダービー馬のEQ指数グラフです。
オレンジがタスティエーラ、青がダノンデサイル、そして紫がドウデュースです。

全体としては各馬ともに右肩下がりの傾向なのですが、オレンジのタスティエーラのグラフはエフフォーリアと同じ。つまりダービーまでゆっくり時間をかけて成長するタイプで一直線型、たまにライバルの鋭い切れ味に足元をすくわれることもある。

対してダノンデサイルとドウデュースは、いったん前走までのどこかでスピード能力に目覚め、皐月賞以降はそのスピードをどこまで長く活かせるかに賭けたシャフリヤール型。L字形にぐっと沈むグラフが印象的ですよね。

ですがこのグラフの形は、それぞれの馬の個性と言い換えてもいい。

タスティエーラはこのあとどこを走ってもそれなりに安定感があったし、一方ダノンデサイルやドウデュースは、ピンポイントに照準の合ったレースで圧倒的に強かった。
3歳春までの成長を追うと、そんな馬キャラがわかる瞬間があります。

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では今年の皐月賞馬でダービーの大本命、ロブチェンはどんな馬キャラなのか。

はい、ごらんの通りです。彼は一目瞭然、直線型のタイプに分類されます。

ただし現時点でエフフォーリアやタスティエーラと違うところは、すでに前走の皐月賞で、ロブチェンのスピードが歴代ダービー馬の勝利レベルまで達しているということです。

これは非常に大きなアドバンテージで、まず現代のダービーが圧倒的に先行馬有利であること。そして昔のような玉砕型のマイラー先行馬がいないこと、さらにジョッキー皆考えることは同じで、まずロブチェンに前に行かせてその後ろを追走するのが彼らが描く理想の展開であること。

ロブチェン自体は逃げにこだわらない先行馬なのに、考えれば考えるほどみなロブチェンを視界に捉えながら競馬がしたくて、みすみす彼にアドバンテージを渡している感じさえします。

よって成長曲線、実力、展開からみて、私は今年のダービー馬券の軸として、このロブチェンを外すわけにはいかないと考えています。

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そのロブチェンも栄光のゴールへ粘り込むため、皐月賞以上にがんばる必要があるのかというと、実はそんなこともないようです。

これは過去皐月賞で逃げに準じた先行策をとり、つづくダービーでも逃げの手に出て栄冠を勝ち取った馬のEQ指数です。

みますとアイネスフウジン、ミホノブルボン、そしてサニーブライアンも、皐月賞の指数よりはダービーの指数の方が大きかったことがわかります。
つまりスピード的に見れば、例年クラシックで好走する先行馬は、皐月賞以上の能力をダービーでは求められないケースが多いのです。

ただ参考までに2019年のダービーも見ておくと、この年は反対にダービーが皐月賞よりも上で、スピード成長のピークを迎えた一戦でした。

勝ったロジャーバローズは本番では2番手からの粘り込みでしたが、京都新聞杯2着からしっかり指数を伸ばしての優勝で、クビ差2着のダノンキングリーも皐月賞3着から指数を伸ばしていました。

この年のダービーは、のちに上位5頭のうち4頭が種牡馬となりました。しかもロジャーバローズはケガでこのあと1走もしないまま引退、とまさに皆が死力を尽くしたレース。指数レベルの高さはドウデュースやクロワデュノール世代と同じ、といえばその素晴らしさがおわかりでしょうか。

ロジャーバローズは決してフロックで優勝した馬ではありません。

もうひとつ、ロジャーバローズが京都新聞杯からのローテで勝利できた理由のひとつが、前走のほどよいレベル感にあったと思います。これがもし皐月賞以上のスピード戦で消耗していたなら、ロジャーバローズに本番を勝つまでの余力はあったのか、私は疑問に感じますし、またそれは今年のトライアル組にも言えることなのです。

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これは今年26年世代のクラシックロード主要レースのEQ指数グラフです。
点線は、ロブチェンの成長曲線を示しています。
このグラフからわかることが2つあります。

ひとつは、もし直線型成長のロブチェンを堂々とダービーで負かす差し馬がいるのであれば、それは点線より下に位置するオレンジのスピードレースを1度でも好走してきた馬、つまりL字形成長の差し馬だろうということ。

そしてもうひとつは、今年のダービートライアル2戦が、かなりのハイレベルだったということ。

普通EQ指数は距離が延びれば数値は上昇するものです。簡単にいえば2400Mでは、2000Mよりどこかでラップを遅くしないとバテてしまいますよね。

ところが今年のトライアル、とくに京都新聞杯は皐月賞以上のスピードが求められた激戦でした。

マイル戦で例えるなら朝日杯と同等、2200Mのレースとしてはもはや異常値ですし、ゆうに例年のダービーを勝てるレベルに到達しています。
2着馬が残念ながらリタイアしてしまったのにも十分頷けます。

ですから、皐月賞、青葉賞、京都新聞杯を経由する有力馬たちの実力はかなり接近しています。

ならば残る大事なポイントは余力の差です。3つの厳しいレースから素早く回復し、再びガソリンを満タンにする作業は、時間との闘いです。当然間隔が開いた方が有利です。

よって、指数上は京都新聞杯組も魅力的ではありますが、みな同程度の実力とみるならば、やはり私は1周回って皐月賞組の回復力を上位にとるべきだと考えます。続いて青葉賞組、その下にオレンジの各重賞経由馬かなと考えています。

次のコーナーでは、このEQ指数から得た結論で、ロブチェンのライバルとなる馬たちをピックアップしていきます。

(9)(5秒ジングル)

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まずロブチェンの相手候補ひとつめは、2歳時の東スポ杯2歳S組です。
指数もあくまでこの時期の2歳としては優秀で、ロブチェンの成長曲線よりもスピード側に位置しています。

ここでより強調しておきたいL字形の馬は、ライヒスアドラーです。
彼は新馬戦で非常にゆったりしたレースを経験しており、距離に関する不安は少ないとみています。弥生賞はひょっとすると彼の得意分野から外れたペースだったかもしれず、前走皐月賞の走りこそが彼本来の姿のはずです。

反対にパントルナイーフは、未勝利戦を相当スピード寄りの内容で卒業していることからも、本質的には二千までの馬だと思います。芝千八の良馬場あたりが理想かもしれません。

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続いて相手候補の二つめは、京都2歳S組です。
このレースは世代全体を通じても相当優秀な内容のレースで、この2頭がその後の重賞路線でも堅実に走れているのはごく当然の結果です。

とくに注目したいのが、ゴーイントゥスカイです。
京都2歳Sの走りがフロックでないことは前走・青葉賞でも証明済みで、あとはしっかり体調さえ整えば、私は打倒ロブチェンの1番手に挙がってくる存在だと思います。

アスクエジンバラも岩田ジョッキーさえちゃんと間に合えば、3着あたりで大穴のニオイがしますね。がんばれ、岩田さん!

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最後の相手候補三つめが、中山の京成杯組です。
中山だけどときにダービーでも好走馬が出るこのレース。1か月しか違わないのに、なぜか暮れのホープフルSよりもよい内容の年がありますね。

ここで注目したいのが、マテンロウゲイルです。

私はこの指数を見たので、皐月賞でも彼を推した経緯がありますが、その皐月賞ではスタート後手を踏んで全然競馬にならず。陣営は「雰囲気に飲まれていた」というコメントを出しており、ゲートともどもその辺が1月そこらで解消するとも思えないのですが、スピードはこの世代でも屈指のものがあり、覚えておいて損のない馬です。

若葉Sの指数は皐月賞以上の価値があり、将来的には大阪杯などで狙う馬かもしれませんが、世代戦なら十分このダービーでも絡んでこれるはずです。

もちろん京成杯でそのマテンロウゲイルを差し切ったグリーンエナジーもいますが、こちらはやや他力本願的な脚質でもあり、ダービーだと3着候補の要員という印象ですね。

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東京優駿2026 G1指数解析動画 いかがだったでしょうか。

あの感動のオークスのあとに行われる日本ダービーですからちょっとハードルは上がってしまいますが、春競馬シーズンの総決算として素晴らしいレースになることを期待します。

そして26年春シーズンの動画配信も、今回でひと休みとさせていただきます。
新年からここまで毎回のご視聴ありがとうございました。

とはいっても今年はシリーズものもスタートしていますし、夏休みをとりながら何本かは動画を作るつもりでいます。このあと始まるクラブデータ販売の方も、よろしくお願いします。

動画の本格再開は秋競馬とともにスタート予定です。

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