▼阪神ジュベナイルフィリーズ2017 オルフェーブル初年度産駒を血統表で丸裸にする

産駒は意外と大人しめ?オルフェーヴル

クラシック戦線にも直結するようになった2歳女王決定戦。

坂もあり、直線もたっぷり残る阪神のマイル戦は逃げても差しても強靱な基礎能力が試される舞台であり、近年は「どうしてこうなった?」というフロックがあまりない。

中でも今年最大の注目ポイントは「オルフェーブルの初年度産駒がかなり優秀」ということだろうか。

登録馬の中では、ロックディスタウン(牝2・美浦二ノ宮厩舎)とラッキーライラック(牝2・栗東松永厩舎)の前評判が高い。

オルフェーヴルといえばその類い希なる能力と、「池添ジョッキーの将来をも脅かしかねなかった暴走劇」との二面性でファンを引きつけた稀代の栗毛名馬。

確かに名馬はおしなべて「頭脳明晰」。にしても兄弟馬・ゴールドシップともども性格には「狂気の血」が見え隠れしていたので、産駒はこんなんで大丈夫かいな、と心配の声があったことは事実。

まずはこうして女の子の血筋からいい仔が出てきたことは素直に喜びたい。

成長するにつれ進路が分かれる可能性あり

2歳戦は情報も少ないので血統面での考察は大変重要になる。

どちらかと言えば距離伸びてよいのがロックディスタウンで、ラッキーライラックは今後もこのマイルあたりが主戦場となるかもしれない。

札幌2歳Sの覇者であるロックディスタウンは、ゼンノロブロイの姪にあたるが、実は母ストレイキャット(未勝利)は2代母の名牝ローミンレイチェルの影響がほとんどない9歳時の産駒。自身はデビュー戦が福島ダート1000Mであったように、父Storm catあるいは祖父Storm bird丸出しの牝馬であった。

そしてお題の父オルフェーヴルは、懐かしい名馬の名前が並ぶ「ダビスタ」血統だが、表内に見える自身のノーザンテーストのクロスと母との配合で生じたNorthern Dancerのクロスはどちらも「無効」である(ゴールデンサッシュとStorm birdで切れている)。

よって現在のロックは言ってみれば「オルフェそのもの」であり、距離の融通性もマックイーンよりは父譲り(毛色もそうだし)である可能性が高い。

一方アルテミスSの覇者ラッキーライラックは、3代母にステラマドリッドをもつ名牝系の出身。

そこから米国でシアトルスルー、フラワーアレイを配合されたのが母であり、姉のラルク(牝3・松永厩舎)からが日本産馬ということになる。ステラマ系の評判を聞きつけて遅まきながら持ち込まれたのかもしれない。

母父Flower Alleyはその父Distorted Humorの影響がない(9歳時産駒)ためにミスプロのクロスは打ち消されている。が、他の米系血脈は生きているので、もしかしたら将来的にはダートでさらに活躍できる馬かもしれない。

また自身は父母ともに8歳時の産駒で、同い年の親(とくに若い時)から生まれる仔は活躍する馬が多い。

よって距離に関してはオルフェの影響がどこまで続くかにかかっており、独断と偏見で申せば、最後はダート、芝なら1400あたりで一番強みを発揮するだろう。レッツゴードンキのような感じかな。

血統ならベルーガあたりもかなりの異色系

追い切り等で目立つ動きをしたら、ファンタジーSを勝ったベルーガ(牝2・栗東中内田厩舎)あたりの解説もと思うが、なにしろまだ海のものとも山のものともつかぬ2歳牝馬。調子優先で馬券を組み立てたい。

追記 ベルーガはその後骨折が判明。休養へ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です