▼クイーンC2018 成長余地残すも名牝になる資格ありマウレア

姉アユサンから5年の月日が経った現実

暮れの阪神JFで最先着しこのクイーンCで人気必至なのが、マウレア(牝3・手塚厩舎)である。

姉はもちろん桜花賞馬のアユサン(父・ディープインパクト)なのだが、この手の人気血統にしては珍しく、アユサン以降しばらく牧場は母馬にディープインパクトを種付けしないでいた。

やがて月日は経ち、おもむろにまた「ゆかりある血統」を復活したところ、見事に活躍馬を輩出したわけだが、もしこれが意図的なものであるとしたら、関係者の彗眼というか慧眼には頭の下がる思いだ。

 

また逢う日までディープを避けた血統的な意味合い

 

ここからはすべて自分の推論である。
アユサンは2010年のディープ産駒だったが、この年のディープは繁殖生活の中でも1、2を争うほど活性の高い時期であり、その強さは父サンデーをも凌駕しようかという勢いだった。

アユサンの母バイザキャットには、前年もディープがつけられていたが、この仔はディープが強すぎたか体格に恵まれず、400キロそこそこで地方競馬で走る運命となった。

翌年のアユサンは470キロ以上のバランス良い馬体を誇り、また母から高い基礎体力を受け継いで、見事にアウェーの桜花賞を制してみせた。

その翌年から、ディープは活性の落ちる時期に入った。
するとそこからは急にディープのいいところを継いだ馬が現れにくくなる。
牧場はそれを見越したかのように、翌年からネオユニヴァースゼンノロブロイワイルドラッシュと、あたかも何かを試算でもするような相手とばかり配合した。

そして2013年「そろそろ」とばかりにディープをつけ(残念ながら不受胎)、空胎のあとの14年に再び試して生まれたのがマウレアというわけだ。

 

母系の優秀さは名前ばかりでは語れない

 

さてマウレアの母・バイザキャットの良さは、母父Storm Catうんぬんといった字面よりもその基礎体力の高さにある。

姉・アユサンの年は、母系始まって以来の高い体力を受け継げる年であり、数値的にも名馬クラスだったが、今年のマウレアもそれには劣るが、かなりいい体力を母から受け継いでいる。

これはたとえば、遠征前でも強めの調教で仕上げることができたり、輸送によるロスが少なかったり、血統以外で長距離戦を乗り切るスパイスになったりという、メリットがある。

もとよりマウレアはマイル戦でギチギチに追ってどうという馬ではないと見ており、むしろ桜花賞がどんな結果であれ、無事なら地元のオークスで鉄板ではないかと思うのだが。

もちろんいくらディープの仔とはいえ、馬体に成長余地はある。が、あまり増えないからといってスタミナがないとか、成長力がどうとか、いちいちガッカリすることもないというわけだ。

 

体の小さい子ばかり集まった中で

 

他にも血統で目立つ馬はいるのだが、マウレア以上に体が小さかったり、ああディープですね、という鹿毛の仔しかいないので、最後にちょっと変わったところで、芦毛のディープ産駒であるフィニフティ(牝3・藤原英昭厩舎)を紹介しておく。

母父クロフネは確かにディープよりも活性が高い時期に母ココシュニックを輩出したが、クロフネ自身は母母父のIcecapadeの影響が強く、従ってスピードは伝えても、自身ほど産駒には距離伸びていい性質を伝えない
よってフィニフティにも一定の距離的不安があるのではないか、というのが現時点での見解だ。

祖母・ゴールドティアラは期待ほど活躍馬を出せなかったが、自身が伝える基礎体力は最高レベルにあり、配合次第ではこの牝系から大物が出てもおかしくない。
ただ母ココシュニックには残念ながらその良さは1割も伝わっていないのだが…。


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