▼スプリングS2018 基礎体力上位馬は中山巧者とは限らないあの2頭

…ええっと、最初にお話ししておくと、このブログを読んでくださっている方はまだ相当少ないので、馬券でこっそり儲けるなら今のうちかも知れません。
何を言わんとしているかは、過去の記事をお読みいただけばおわかりかと思いますが…。

 

本番と同じ舞台で行われるトライアル最終便

 

5年に1度くらいはここスプリングSと本番皐月賞を連勝する馬も出てくるが、まだまだ弥生賞の格が重視される3歳牡馬クラシック路線。

千八はスタート地点の関係で本番よりさらに小回り適性が問われる舞台。
そこで中山巧者の一発に賭ける手もあるが、よく見ると、府中の千八でも来ておかしくない馬が2、3着に入り、その後マイルCやダービー、秋の毎日王冠などで好走するパターンに気がつく。

馬券の頭は中山で光る馬、ヒモ穴にはできれば府中の千八がいい馬、というすみ分けも効きそうだ。

 

また人気馬が1頭脱落気味…

 

▼スプリングS基礎体力表

ゴーフォザサミット 75
マイネルファンロン 75
エトナ        59
フォルツァエフ   56
サトノソルタス   53
ルーカス       50(平均)
コスモイグナーツ  50
ハッピーグリン   50
ビッグスモーキー   50〜
レノヴァール     47
バールドバイ    44
ライトカラカゼ   44
カフジバンガード   41
エポカドーロ    31
ステルヴィオ    28

 

まず指数上位馬から解説を。

ゴーフォザサミット(藤沢和雄厩舎・父ハーツクライ)は、いかにもまだ目覚めていないお坊ちゃまといった感じ。
もちろん血統表での優先祖先はハーツクライであり、その父サンデーの影響を受けている。

オブセッションの前科でもわかるとおり、この時期の藤沢厩舎は「ホントに無理しないのね」という感触だから、あくまで人気が落ちていれば買うスタンス。
でないと、いつまでたっても仕上がらない馬を待つことになりかねない。

 

むしろ穴としておもしろいのがマイネルファンロン(手塚厩舎・父ステイゴールド)。→ここ除外なら若葉Sの可能性あり

これは少し突っつきがいのある血統で、優先祖先は母父であるロージズインメイ
なんと言ってもドバイWCで名を挙げた「少々一発屋風」の馬で、同期のGhostzapper(父Awesome Again)あたりには全く歯が立たなかった感じ。

ではロージズインメイが影響を受けた馬、つまりマイネルファンロンの真の祖先はというと、そこからさらに4代さかのぼったRoyal Gemという豪州馬(1942)にたどり着く。

このRoyal Gemは千二から二四まで走った芝馬で、しかも生涯戦績が51戦23勝という無事これ名馬の典型。
けれど今でも伝統の一戦として残るコーフィールドCなど格の高いレースも勝っており、決して数稼ぎで走ったわけではない。

Mファンロンもパンとしてくればよく走り、よく稼ぐ、クラブ馬としては最高の孝行息子になる可能性がある。
走る条件を問わないというのが、出資者としては嬉しい限りだ。

 

ではなぜステルヴィオの評価が低いのか

 

基礎体力ではダントツの最下位に沈んだステルヴィオ(木村厩舎・父ロードカナロア)。

ラルケット、祖母アズサユミのどちらもわずかな体力しか子に伝えておらず、それ以前の祖先も平均的な体力しか持っていないので、本当に最低の評価しか与えることができなかった。

いつも申し上げているように、基礎体力は「スピードの有無」とは直接関係がないし、現にステルヴィオはG1で2着するほどの素質馬だ。

基礎体力がものを言うのは「ここから先」の話である。
つまり、キツいG1戦を連戦したり、トライアルで叩いた方が力が出るなど、体力にものを言わせることができるかどうか、この点に関しては一抹の不安が残るという意味である。

皐月賞の後マイルCに行けるのか、スプリングSを使うことが本当にいいのか、などなど…。

基礎体力に劣る馬は「休み明けは全く苦にせずむしろ歓迎」だから、今は体内のガソリンが満タン状態だ。上手に使っていけば重賞も獲れるだろう。
しかし同じくらいの可能性で、思わぬところで体調が下降したり、長期休養を余儀なくされることがあるのも、こういう馬の宿命。

ならば人気のない体力満タン馬を買おうというのが、当ブログのコンセプトだ。

 

今週もお待たせいたしました大穴はあのダート馬?

 

最後に買っておもしろい大穴馬をご紹介。
今週はビッグスモーキー(清水久厩舎・父キンカメ)を取り上げる。

この馬、3代母の誕生日次第では基礎体力がトップの75にまで化ける。優先祖先は父キンカメで、キンカメはそこから3代前のBlakeneyという英国ダービー馬の影響が強い(最近はラストタイクーンよりこのBlakeneyではないかと思っている)。

だから時計のかかる芝、長距離、ダートはお手のもの。今回は距離が短縮される(長い方がベター)ので当日雨でも降ればの条件付きだが、これからも出てきたとこ買いで遊びたい1頭だ。


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