▼サンデーサラブレッドC2018 2歳馬最速診断 ディープ牝馬編(104、105)

今回の1頭目は、すでにデビュー戦も決まっているとか。
かなりいい馬なので、私自身、期待を持って見守っていきます。

 

血統を見るならこの仔は走ってほしいと思う存在

 

▼タピッツフライの16(競走名:グランアレグリア) 番号104

牝2・藤沢和雄厩舎予定
父 ディープインパクト
母父 Tapit
1月24日生まれ 鹿毛

現役時代の母は芝馬で、この子が初仔。
母父Tapitは、いま最も勢いのある米国産サイアーの1頭で、傍流の異色血脈がキラリと光る馬です。

【診断結果】

・優先祖先 父 ディープインパクト

・馬場、距離適性 芝のマイル

・基礎体力値 63〜(平均50)

・スピード 良好

・頭脳 普通

・総合 ★★★★(満点は5つ)

ここ3代で付けられた種牡馬の活性値が非常に近く、優先祖先は追いかけなくてもディープに決まってしまうのですが、本来はこの値がそれぞれ違っていた方が、より頭脳明晰である可能性が高いとも言われます。

驚くべきはその基礎体力で、63〜という表記は可能性としてそれ以上も十分あるということ。
4代母の誕生時情報がないので63止まりですが、最高なら88という、とてつもない強大な数値を継いでいる牝馬です。

 

しかしそれでいてスピードがないと、現役時代を着拾いで終わらせてしまう「凡馬」になりかねないのですが、スピードのサイクルも上々に見えます。

本馬は初仔なのできょうだいの情報はありません。
従ってこういう場合は母自身がどちらの繁殖サイクルなのか(順か逆か)を調べれば、ある程度の推理ができます。

2代母Flying Marlinの良い発情期は1月23日から3月23日で、G1馬である娘(3月25日頃)は奇数歳の種付け時に、この期間に入っていません。
ということは、偶数歳ならこの期間で種付けをした方がいいことになります。

よって母タピッツフライも同じく「偶数歳なら良い期間中に種付けをすべき」繁殖牝馬です。
彼女(8歳時)の発情期は2月11日から4月11日が良好。本馬グランアレグリアは2月24日頃に種付けされた馬なので、見事にこの期間(しかも初期)に入ります。

そして8歳といえば母から「満点の体力」を得るチャンス。
ちょうど母の9歳誕生日頃に生まれたグランは、ここでも恩恵を最大に受け、体力とスピード面の両方で後押しが期待できます。

 

本当に唯一の心配事は、Northern Dancerクロスが強いこと。
何回も申し上げてきたとおり、これはディープ産駒の宿命でもありますが、幸い所属が天下の藤沢厩舎ですから、そうそう間違いはないと思います。

そして! な、なんと、順調なら6月最初の新馬戦で早くもデビューする予定とのこと。
ぜひいいスピードを見せてほしいものです。

 

スピードの優劣がとっても微妙な兄弟たちで…

 

▼シユーマの16 番号105

牝2・萩原清厩舎予定
父 ディープインパクト
母父 Medicean
4月2日生まれ 鹿毛

兄たちは底を見せておらず、なかなか走る逸材揃いで、本馬も後を追いかけてほしいのですが、肝心のスピード面にやや不安がある気がします。

【診断結果】

・優先祖先 父 ディープインパクト

・馬場、距離適性 芝の中距離

・基礎体力値 66(平均50)

・スピード 疑問

・頭脳 普通

・総合 ★(満点は5つ)

一番のポイントであるスピード面での分析を中心にお話ししましょう。

本馬には現役の兄が2頭いて、それがいまだ4戦3勝のヘリファルテ(牡4・堀厩舎)と今年のプリンシパルSで「あの」コズミックフォースの2着したブレステイキング(牡3・堀厩舎)。

妹の本馬は、サイクルからいえば2歳上のヘリファルテと同じ繁殖サイクルですから、ヘリファルテにスピードが認められるなら、種付け日を予想してハイ終わり、といきたいのですが、お話はそう簡単ではありません。

 

3頭の母シユーマは現役時代G1サンチャリオットSなどを制した快速馬で、2代母Sichillaの奇数歳の良い発情期(2月14日から4月14日)から外れて種付けされ、成功しています。

ところが母シユーマの奇数歳には、ヘリファルテが5月9日頃、そして本馬が5月2日頃種付けされ、いずれも母の良い発情期間(3月17日から5月17日)に入ってしまっています。

従って結論は、
「ひとつ上の兄・ブレステイキング(5月12日頃)だけが本当の良いスピードを継いだ可能性が高い」ということになります。

4戦3勝の馬に向かって何を言っているんだと叱られそうなのですが、成績面をよーく見ますと、ヘリファルテは
稍重の二千
良の二四
不良の二四
で勝ち、弟が好勝負した良の二千(プリンシパルS・1分58秒3決着)ではいいところがなかった(8着)馬なのです。

もちろん兄は優先祖先もディープからデインヒルに移っていますので、真の適性は何とも言えませんが、同じ舞台を1分58秒2で堂々2着に走ってみせた弟の方が、兄や妹たちより潜在スピードは高いと見ます。

また本馬に発生するクロスのうち、ミスプロのクロスは母系のConquistador Cielo(1979)がミスプロ9歳時産駒のためゼロとなり、影響ありません。

しかし同じ母系のNorthern Dancerクロスは、デインヒルはゼロであるものの、Storm Bird(1978)は逆にNorthern Dancer活性MAX時の産駒であり、かなり強く残ります。

イレ込み、折り合い難などに注意が必要です。

 

おしらせ

 

次回からの2歳馬診断はやはり「スピード適性がありそうな馬」を優先して、お伝えしていきます。
紹介できる数にも限りがありますし、その方が役立つ過去記事になると判断したからです。
引き続き、よろしくお願いいたします。


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